「女教師研究所データベース」


 (ぼ) 暴力・男子生徒


暴力
 → (1) 乱暴な力。無法な力。(2) 物理的強制力を行使すること。特に、それにより身体などに苦痛を与えること。


男子生徒からの女性教諭に対する暴力をまとめてみた。



(1)

 1990年〜1999年までの新聞記事などのデータをまとめたものであるが、このグラフから、男子生徒からの暴力は20代の女教教諭に対するものが最も多いことがわかる。これは、同僚などからの女性教諭へのセクハラと類似の状況である。ちなみに、このグラフには、男子生徒からの強制わいせつ事件(大阪の件・名古屋の件)も含まれている。また、殺人事件(栃木県黒磯北中)や傷害致死事件(岩手県立宮古高)も含まれている。
 なお、データ上、小学生からの暴力は0件であり、高校生からの暴力は1件(岩手県)のみである。他は中学生による暴力である。なぜ、中学生による暴力が多いのか、調べてみる必要がある。
(下記(2)のグラフの注釈参照)〕




(2)

 上のグラフは、やはり1990年〜1999年までの新聞記事などのデータをまとめたものであるが、このグラフから、男子生徒からの女性教諭に対する暴力は、圧倒的に中学3年生が多いことがわかる。
   ・中2までは、若い女性教諭に対する暴力が多いように思える。
   ・中3になると、年代の区別なしのように思える。
 高校生になると、ぴたりとなくなるのは、この当時の少年法が15歳以下か16歳以上かで、線引きをしていたことによる可能性が指摘できる。つまり、2000年11月に改正(国会通過)される以前の少年法では、15歳以下は刑事処分できず、非公開の少年審判になり、16歳以上は刑事処分でき、公開の刑事裁判になることがあるという境界があった。補足すると、2000年11月改正以前の少年法では、16歳以上の少年が凶悪な犯罪を起こした場合、家庭裁判所から逆送致されることがあり、そのようなときは公開の法廷での刑事裁判にかけられることとなっていた。
 なお、2000年11月改正後の少年法(神戸連続児童殺傷事件を機に改正)では、14歳の少年でも逆送致がある。ちなみに、この改正では、14歳未満の触法少年が殺人などの重大事件を起こした場合、警察は任意の捜査しかできなかったが、2007年の改正案(国会通過)は、新たに警察に捜索・押収などの強制調査権を与えている。また、少年院送致もこれまでの14歳以上から、「おおむね12歳以上」とされ、12歳(場合によっては11歳)から少年院送致になる。
*) このグラフでは、下記の記事における「(1998.02) 岐阜県各務原市の公立中学校」の場合は、中学2年生男子1件とカウントしている。また、下記の記事における「(1997. 02) 大阪市生野区内の中学校」の場合は、中学3年男子1件、中学2年男子1件とカウントしている。他の記事も同様のカウントの仕方である。




(3)

 上のグラフは、警察庁のまとめであるが、中学生による校内暴力が圧倒的に多いことがわかる。高校生による校内暴力が少ないのは、高校生の方が中学生よりも大人であること、校内暴力を起こすような輩は高校には進学しないこと、少年法が影響していることなどが考えられる。
 ちなみに、上のグラフは、男子生徒/女子生徒、男性教師/女性教師の区別はしていない。この点で、当女教師研究所のデータは貴重なものであると考える。

 なお、万引きなどについて、中学校教諭の犯罪が多いことは、中学生に対する生徒指導の難しさが影響しているとも考えられる 。つまり、中学生に対する生徒指導の難しさがストレスとなり、それが起因となって万引きなどを行ってしまうということが考えられる。
http://teacher.muvc.net/research01/manbiki.html



少年法
http://www.houko.com/00/01/S23/168.HTM


産経新聞 2007年4月20日 論説(【主張】少年法改正案 犯罪低年齢化でやむなし)
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070420/shc070420001.htm







(2008.02) 岡山県備前市内の中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭(30歳)
概 要; 「体が当たった」と言い掛かりを付け、足げりするなど暴行
被害状況; 頭部打撲などの軽いけが
処分等; 逮捕

教師暴行 中3逮捕 警官に砂利投げた生徒も 備前署
 備前署は25日、校内で教師に暴行し、けがをさせたとして、傷害容疑で備前市内の中学3年男子(15)を逮捕。また警察官に砂利を投げつけたとして、同じ中学の別の3年男子(15)=同市=を公務執行妨害の現行犯で逮捕した。
 調べでは、傷害容疑の男子は同日午後4時半ごろ、同市の中学校廊下で、他の生徒の服装を指導していた女性教諭(30)に「体が当たった」と言い掛かりを付け、足げりするなど暴行。頭部打撲などの軽いけがを負わせた疑い。
 中学校の110番を受け、駆け付けた同署員が学校近くの友人宅前で男子を発見した。容疑を認めているという。
 別の男子は同日午前10時25分ごろ、校門付近でパトロール中の同署員から職務質問を受けたことに腹を立て、署員に砂利を投げつけ職務を妨害した疑い。署員にけがはなかった。男子は体調不良で早退しようとしていたらしい。
山陽新聞 2008年2月26日
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2008/02/26/2008022609254730007.html




(2007.11) 千葉県市原市の市立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒2人(ともに15歳)
被害者; 女性教諭(48歳)
概 要; 喫煙を注意したところ胸にタックルされる
被害状況; 頭に全治1週間のけが
処分等; 逮捕

教師をけるなどした中学生2人逮捕 市原署
 教諭に暴行しけがをさせたとして、千葉県警市原署は21日、傷害の疑いで、同市立中学3年の男子生徒2人=ともに(15)=を逮捕した。
 調べによると、生徒1人は10月25日午後3時10分ごろ、喫煙を注意した女性教諭(48)の胸にタックルをし、止めに入った男性教諭(53)もけるなどして2人に軽傷を負わせた疑い。もう1人の生徒は別の男性教諭(42)の首を絞め軽傷を負わせた疑い。喫煙を注意された生徒は容疑を認めているが、もう1人は否認しているという。
11月22日7時51分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071122-00000018-san-l12




(2007.11) 神奈川県湯河原町立湯河原中学校

加害者; 中学2年の男子生徒(14歳)
被害者; 女性教諭(27歳)
概 要; 体育館の鍵を奪い取ろうとした男子ともみ合いになり、中庭に連れ出されて暴行を受ける
被害状況; 胸骨骨折で4週間の安静
処分等; 逮捕

校内暴力:生徒が女性教諭殴る 胸骨折り重傷、小田原署捜査へ−−湯河原中 /神奈川
 ◇胸の骨折り重傷
 湯河原町立湯河原中(城(たち)啓二校長)で今月6日、部活動の指導をしていた女性教諭(27)が2年生の男子生徒(14)に殴られ、胸の骨を折る重傷を負っていたことが12日分かった。女性教諭は4週間の安静が必要と診断され翌日から学校を休んでおり、小田原署に被害届を提出する。湯河原町の下田精一郎教育長は「暴力を振るったり、他の生徒に迷惑をかける授業妨害には厳正に対処したい」と話している。【澤晴夫】
 湯河原町教育委員会によると、事件があったのは6日午後3時半ごろ。同中の体育館入り口付近で、卓球部の指導をしていた女性教諭が内側からドアのかぎを外していたところ、外にいた男子生徒がかぎを取り上げたことでもみ合いになった。
 男子生徒は女性教諭の首に腕を回したまま中庭まで連れていき、芝生の上に投げ倒して覆いかぶさったうえ、ひじを右わき腹に押し付けるなどした。女性教諭が職員室に報告、他の教諭3人とかぎを返すよう言ったが、さらに女性教諭につかみかかって蹴(け)るなどした。止めに入った教諭らにも殴るなどした。女性教諭がいつの時点で胸の骨を折ったかは不明という。
 湯河原中の生徒指導担当教諭によると、この男子生徒は1年の時から指導や注意をする複数の教諭に対し、暴言を吐いたり暴力を振るう姿が日常的に見られていた。同中では体育館での部活動の際、男子生徒らがじゃまをするなどしていたため、かぎをかけていた。教諭は「男子生徒が体育館内でたむろをするために、かぎを奪ったのだろう」と説明している。
 男子生徒は事件の翌日から登校していないが、同中は8日に小田原児童相談所、小田原署に対応を相談したうえ被害届を出すことにした。同署は詳しい経緯を捜査する方針。湯河原中は16日に臨時の保護者会を開く。
毎日新聞 2007年11月13日
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20071113ddlk14040201000c.html

女性教諭けり中2男子逮捕
 女性教諭に暴行を加え胸の骨を折る重傷を負わせたとして、神奈川県警小田原署は14日、傷害容疑で、同県湯河原町立中学2年の男子生徒(14)を逮捕した。容疑を認めているという。
 調べでは、男子生徒は6日午後3時半ごろ、体育館で卓球部の指導中だった女性教諭(27)の首に腕を回して中庭まで連れて行き、芝生の上に倒したり、胸をけるなどの暴行を加え、重傷を負わせた疑い。
 男子生徒らはほかの生徒のラケットを取り上げるなど練習の邪魔をしており、締め出すために体育館の通用口を南京錠で施錠していた。女性教諭が鍵を開けていたところ、男子生徒が鍵を奪おうとしてもみ合いになったという。
 男子生徒は、止めに入ったほかの教諭数人も殴ったという。
nikkansport.com [2007年11月14日13時51分]
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20071114-283031.html

女性教師を投げた!蹴った!…中2男子逮捕
 女性教諭(27)に暴行を加え胸の骨を折る重傷を負わせたとして、神奈川県警小田原署は14日、傷害容疑で、同県湯河原町立湯河原中学2年の男子生徒(14)を逮捕した。体育館にいた女性教諭の首に腕を回し中庭まで連れていき、押し倒して胸などを蹴るなどし重傷を負わせた疑い。この生徒は入学当初から教師や生徒に暴力をふるうなどしていたという。同中学では「粘り強く指導してきたが、今回は絶対に許せなかった」としている。
 長ランにボンタン、茶髪…。札付きのワルとして普段からマークされていた“ヤンキー”中学生がついに逮捕された。
 小田原署の調べや湯河原中学によると、事件が起こったのは6日午後3時半ごろ。体育館内で卓球の指導をしていた女性教諭が、通用口の南京錠を開けたときだった。外側にいた男子生徒が扉越しに、女性教諭から鍵を奪ったため、2人はもみ合いとなった。
 男子生徒は「返して」と訴える女性教諭の首に腕を回し“ヘッドロック”状態で、中庭のほうへ移動。“首投げ”のような形で芝生の上に押し倒すと、胸などに蹴りを入れた。女性教諭は右脇腹を骨折し全治4週間の重傷。その後、止めに入った男性教諭3人に対しても、殴る蹴るなどした。男性教諭にけがはなかった。
 調べに対し、男子生徒は容疑を認めており「たむろするために鍵を取った」などと話しているという。
 卓球部に籍を置く男子生徒は、ほかの生徒のラケットを取り上げるなど練習の邪魔をしており、締め出すため体育館の通用口を南京錠で施錠していた。過去に鍵を盗み出した男子生徒は、保健室や相談室などに侵入。鏡にうがい薬をかけたり、ソファに寝転がって“籠城(ろうじょう)”するなどの暴走行為に及んだこともあったという。
 それでも、湯河原中学では男子生徒を何とか“更生”させようと指導。10月末の校内合唱コンクールでは、クラスの指揮者に抜てき。男子生徒も黒髪に戻し、真剣に取り組んでいたという。その矢先の暴力事件に、関係者のショックは大きいようだ。
 入学当初から問題行動があったという男子生徒。授業の妨害は日常茶飯事。ときには教師に対しネクタイで首を絞めたこともあったという。湯河原中学では「その都度、粘り強く指導してきた。だが、今回の行為は絶対に許せないと思い、警察に話した」としている。
2007年11月15日06時01分 スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20071115-OHT1T00102.htm




(2007.11) 愛媛県松山市内の公立中学校

加害者; 中学2年の男子生徒(14歳)
被害者; 女性教諭(40歳)
概 要; 廊下で給食の残りのデザートを食べている生徒を注意したところ暴行を受ける
被害状況; 頭に全治1週間のけが
処分等; 逮捕

傷害:中2男子が女性教諭に 容疑で逮捕−−松山西署 /愛媛
 教諭にけがを負わせたとして、松山西署は5日、松山市内の公立中学2年生の男子生徒(14)を傷害の疑いで逮捕した。
 調べでは、男子生徒は1日午後2時5分ごろ、校舎1階の廊下で、休み時間に給食の残りのデザートを友人らと座って食べているのを女性教諭(40)に注意されたことに腹を立て、教諭の頭に全治1週間のけがを負わせた疑い。
毎日新聞(愛媛) 2007年11月6日
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20071106ddlk38040660000c.html




(2006.11) 愛知県名古屋市南区の中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(14歳)
被害者; 男性教諭(36歳)
概 要; 女性教諭の授業中、男子生徒が女性教師に「死ね、自殺しろ」などと暴言を吐いたため、女性教師の要請で男性教諭が教室に駆け付けていた
被害状況; 男性教諭は腹部をけられうなどの軽症
処分等; 逮捕

名古屋で担任の腹をけった中3逮捕
 愛知県警南署は10日、教室で教師に暴力を振るい、けがをさせたとして、傷害の疑いで名古屋市南区の中学3年の男子生徒(14)を逮捕した。調べでは、生徒は9日午前10時20分ごろ、担任の男性教師(36)に授業態度を注意されたことに腹を立て、つかみかかって腹部をけるなどして軽傷を負わせた疑い。
 担任教師は、生徒が授業中に席を離れたのをとがめた女性教師に「死ね、自殺しろ」などと暴言を吐いたため、女性教師の要請で教室に駆け付けていた。
[2006年11月11日8時14分 紙面から]
nikkansports.com 社会ニュース
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20061111-115411.html




(2006.10) 島根県松江市内の市立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭(30歳)
概 要; 親からの電話により家庭訪問したところ、男子生徒に木製バットで殴られる
被害状況; 内臓損傷の重症
処分等; 逮捕

母親もその場に…中3男子、家庭訪問の女性教諭殴る
 松江署は11日、担任の女性教諭(30)を殴りけがをさせたとして、傷害の疑いで松江市の中学3年の少年(15)を逮捕した。
 調べでは、少年は同日午前9時すぎ、松江市内の自宅玄関前で、家庭訪問に来た教諭の脇腹を木製バットで殴り、内臓損傷のけがをさせた疑い。
 松江署によると、当時母親もその場にいたが、止められなかったという。同署が動機を追及している。
ZAKZAK 2006/10/12
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_10/t2006101216.html


女性教諭を木製バットで殴る 中3男子逮捕
 担任の女性教諭の脇腹を木製バットで殴ったとして、島根・松江市内の男子中学生が11日、傷害の疑いで警察に逮捕された。
 逮捕されたのは、松江市内の市立中学校に通う3年の男子生徒。警察の調べによると、男子生徒は11日午前9時過ぎ、家庭訪問にやってきた担任の女性教諭(30)の左脇腹を玄関に置いてあった木製バットで1回殴った疑いが持たれている。女性教諭は約2週間、入院するケガをした。
 市教委によると、男子生徒の母親から11日朝、「子供が学校に行きたがらない。家で暴れている」との電話が学校にあったため、女性教諭が生徒の家を訪れて話をしたところ、生徒が逃げ、それを追いかけていたところ、殴られた。
 市教委では「学校側に落ち度はなかったと考えている」としているが、今後、詳しい経緯や動機などについて調査し、生徒指導のあり方を総点検したいとしている。
日テレNEWS24  <10/12 16:49>
http://www.news24.jp/68893.html


■中3バット殴打事件/良好な関係を築いていたのに何故/松江市教委が臨時の校長会
松江市内で十一日に起きた中学三年生の男子生徒(15)による木製バット殴打傷害事件を受け、松江市教育委員会は十二日、臨時の校長会を松江市役所で開き、市内の小中学校の四十八人の代表に福島律子教育長が生徒指導の再点検を要請、原因解明や指導方針の充実を図ることを求めた。
 臨時の校長会では、市教委が男子生徒の学校での状況を説明。同校では十二日朝、全校集会を開き、逮捕された生徒の今後を全校生徒で心配するよう話したもよう。また、同校にはカウンセラー二人を配置し、同事件を受け不安や悩みを持った生徒に対応する体制が整えられた。
 今回の事件について、動機などの詳細はいまだ不明で、松江署によると生徒は取調べに落ち着いて受け答えをしている様子で、市教委によれば生徒は「ごく普通」の生徒で、特に問題となるような行動はなく、友達や成績についても特に問題が指摘されるようなことはなかったという。
 ただし、学校を欠席することが多く、事件当日も「学校に行きたがらない」との母親からの電話で欠席していた。その後、学校側に「生徒が自宅で暴れている」との母親の連絡で女性教諭が生徒宅へ向かい、自宅前でボールで遊んでいた生徒と話している最中、生徒宅玄関前で殴打された。
 市教委は「当該教諭と生徒との関係は良好だった」とし、同教諭は生徒が一年生の時も担任を受け持っており、進路についても生徒は教諭によく相談していたという。
 良好な関係を持っていた生徒が急にバットで殴るのか。市教委は「分からない。ただ、かっとなって理性を失うことはあるだろう」と話した。
 同教諭は現在、面会謝絶で病院退院後に同校に復帰できるかはまだ未定。
島根日日新聞 社会 [2006-10-14]
http://www.shimanenichinichi.co.jp/shakai.php


【社会】 "母の目前で" DQN中学生、家庭訪問の女性教師をバットで殴り内臓損傷させる…松江
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1160625769/
614 :名無しさん@七周年:2006/10/13(金) 19:07:07 ID:j3vQCfbw0
不登校の中3男子生徒、朝から自宅で暴れる。
母親、手がつけられず、学校へ電話して担任に助けを求める。(警察に言えよ)
まだ始業前の学校、担任の女教師(30)が飛んでいく。(一人で行くなよ)
自宅(市営住宅か?)、男子生徒は家の外に出ている。
これまでも家庭訪問を繰り返し、先生にそれなりに信頼を寄せていた男子生徒、先生を見て逃げ出す。
女教師、追う。
男子生徒、すぐ自宅へ帰る。
先生、遅れて到着。
玄関先で諭す。
「学校へ行かないか?」に反応。男子生徒、木製バットで女教師を殴りつける。
男子生徒、とりあえず骨のないところを狙い、キレているようで実は冷静。
我に帰った男子生徒、おとなしくなる。
女教師、学校へ戻ろうとするが、途中で動けなくなり、学校へ助けを求める。
男性教師2名、慌てて駆けつける。(最初から行けよ)
女教師病院へ。
診察の結果、秘臓・・・いや脾臓を痛め、2週間の入院治療が必要。
男性教師2人、学校へ戻り、学校で緊急協議。
警察へ通報。
タイーホ。
男子生徒、おとなしく素直に取調べを受ける。
教育委員会、生徒指導に問題あるようなコメントを出す。
こんな流れ
623 :名無しさん@七周年:2006/10/13(金) 20:27:35 ID:j3vQCfbw0
新しい情報入った。
>>614を一部訂正。
男子生徒は、不登校「気味」
玄関前で諭したのでなく、市営住宅?前の庭で。
男子生徒は、バットの他にボールも持っていた。
で、女性教師は容態が悪化し、現在面会謝絶になっているらしい。
学校名は伏せとく。
【所長コメント】
酷い・・
早期の回復を祈ります。




(2006.09) 神奈川県海老名市の市立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(14歳)
被害者; 女性教諭(47歳)
概 要; 生徒は女性教諭の注意に従わず、校長が来て注意したため逆上。止めに入った女性教諭に暴行(頭突き)
被害状況; 額に約2週間の打撲
処分等; 傷害容疑で逮捕

傷害:海老名の中学でまた校内暴力 女性教諭に頭突き、容疑で逮捕 /神奈川
 県警少年捜査課と海老名署は12日、海老名市立中3年の男子生徒(14)を傷害容疑で逮捕した。
 調べでは、生徒は5日午前9時15分ごろ、授業中に他の生徒と話すなど教室内を動き回り、自分の体を押さえた女性教諭(47)に頭突きして、額に約2週間の打撲を負わせた疑い。生徒は女性教諭の注意に従わず、校長が来て注意したため逆上。止めに入った女性教諭に暴行したという。
 同市では今年に入り、同級生に暴行した男子生徒=当時2年=が傷害容疑で、校舎窓ガラスを割った男子生徒=同=が器物損壊容疑で逮捕された。同市の牛村忠雄教育長は「誠に遺憾。このような事件を繰り返さないよう心の成長を願い、今後も積極的な生徒指導の推進に努力したい」とコメントした。【長真一】
毎日新聞 2006年9月13日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/news/20060913ddlk14040380000c.html




(2003.11) 岩手県北上教育事務所管内の中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭(58歳)
概 要; 清掃中に悪ふざけをしている生徒を注意したところ暴行を受ける
被害状況; 打撲傷で通院
処分等; 出席停止

中1男子が女性教諭殴る 北上地区
 北上教育事務所管内の中学校で10月、1年の男子生徒が女性教諭(58)を殴り、けがを負わせていたことが5日分かった。女性教諭は打撲傷で通院中。生徒は4日まで出席停止処分を受け、5日から登校している。
 同校校長によると、この生徒は10月30日午後2時10分ごろ、清掃中の教室内で机に座って悪ふざけしているところを女性教諭に注意を受け、机から降りるよう言われた際に肩を押され転倒した。生徒はこれに腹を立て、教諭をこぶしで数回殴った。教諭は同市内の病院に運ばれ、後頭部や腕、わき腹に打撲傷を負った。
 女性教諭は自宅で静養、5日から復帰したが、体調がすぐれず同日は午前中で早退した。校長は「教諭の希望で警察への被害届は出さなかった」としている。
 校長によると、男子生徒はささいなことでカッとなることが多く、教師への暴言や級友への暴力など問題行動を繰り返していたという。女性教諭は1年の学年長で、この生徒には普段から素行について指導していた。
 校長は「精神的に不安定な生徒で、教員全員で慎重に指導してきた。このようなことになり大変残念だ。今後も心理的ケアを含め粘り強く指導していく」としている。
 同校は10月31日、全校集会を開き、生徒に事件について知らせた。今月6日には保護者を集め、経緯を説明する。
2003年11月6日 岩手日報
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2003/m11/d06/NippoNews_6.html




(2003.09) 神奈川県横須賀市の中学校

加害者; 中学の男子(年齢・学年不明)
被害者; 女性教諭(年齢不明)
被害状況; フォークダンス中、手をひねられけが
処分等; ?

スカートの中盗撮、酔って殴る、体罰… 県が5教諭を懲戒処分=神奈川
読売新聞社 2003.09.12 東京朝刊 33頁
県は十一日、ビデオカメラで女性のスカートの中を撮影した川崎市内の県立高校の教諭(41)ら計五人の男性教諭を懲戒処分にしたと発表した。
県教委によると、男性教諭は八月十七日夕、東京都町田市のJR町田駅近くの書店で、ポーチの中に隠したビデオカメラを使って女性の後ろ姿を撮影。警視庁町田署の調べで、ビデオカメラのテープには、他の女性のスカートの中を写したものが残っていたこともわかった。スカートの中を撮影された女性が特定できず、立件は見送られたが、県教委は「公務員としての職の信用を著しく失墜させた」として、男性教諭を停職六か月の懲戒処分とした。男性教諭からは辞職願が提出されており、県教委は十一日付で辞職を認めた。
このほか、酒に酔って同僚教諭を殴り、けがをさせた横浜市の高校教諭(41)が停職一か月。
林間学校のフォークダンス中、女性教諭の手をひねり、けがをさせた男子生徒に体罰を加え、耳に一か月の重傷を負わせた横須賀市の中学教諭(46)と、授業中に教室を出ていこうとした生徒をけるなどして軽傷を負わせた小田原市の中学教諭(52)が減給十分の一(一か月)。部活動での指導中に生徒の顔を殴り、けがをさせた横浜市の高校教諭(57)が戒告処分となった。




(2001.06) 埼玉県内の中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(−歳)
被害者; 女性教諭(25歳・家庭科)
被害状況; 器物損壊
処分等; 逮捕
備 考; 男子生徒は女性教諭に好意を抱いていた

参観日に飲酒し暴れる−埼玉の中3逮捕
調べでは、男子生徒は18日午前9時10分ごろ、授業参観の対象になっていた家庭科の教室内で、500ミリリットル入りの缶焼酎を机に置いて飲んでいるのを、家庭科担当の女性教諭(25)に見とがめられたのに腹を立て「ふざけんな」などと叫んで教室のベニヤ壁をけり、いす2脚を床に投げつけて壊した疑い。
2003.01.18 ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_01/3t2003011831.html

中3男子、参観日に酒飲んで大暴れ 建造物損壊、器物損壊で現行犯逮捕
 埼玉県警西入間署は18日、授業中に飲酒し暴れたとして建造物損壊、器物損壊の現行犯で同県坂戸市立中学に通う3年生の男子生徒(14)を逮捕した。
 警察の調べによると、男子生徒は18日午前9時10分ごろ、家庭科の教室内で500ミリリットル入り缶焼酎を机に置いて飲酒。家庭科担当の女性教諭(25)に見とがめられたのに腹を立て「ふざけんな」などと叫んで教室のベニヤ壁をけり、いす2脚を床に投げつけ壊した疑い。
 缶焼酎は男子生徒が前日、自分で購入したもので、この日、学校に数本持ち込んでいた。事件当時はほんの少し口をつけた程度で酔ってはいなかったようだ。
 この日、学校は授業参観日。家庭科の授業も対象になっていたが、暴れた生徒の親は来ておらず、事件当時、ほかの生徒の保護者もいなかった。教室にはほかに16人の生徒がいたが、けが人はいない。
 捜査関係者によると、男子学生は「まじめなタイプではなかったようだ」。飲酒は以前からしていたとみられるが、これまで教室に酒を持ち込んだことはなかった。警察では「参観日という特別な日だったため、やったのかもしれない」としている。
 動機について本人は、最初「先生が気に入らない。学校もつまらない」などと供述。しかし、最後には「先生が好きなんで」と正反対のことを話しており、警察では女性教諭や保護者からも事情を聞いている。
 関係者によれば、家庭科の女性教諭は「知的な感じの美人タイプ」。男子生徒は事件当時、本来は別の授業を受ける予定だったという




(2001.06) 茨城県鹿島郡(鹿嶋市)内の公立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭(34歳)
被害状況; 胸や肩などに約十日間のけが
処分等; 傷害の容疑で逮捕

鹿島郡内の中3男子、女性教諭に暴行 傷害容疑で逮捕 同級生もけが=茨城
 ◆仲裁に立腹
 鹿嶋署は七日、鹿島郡内の公立中学三年男子生徒(15)を傷害の疑いで逮捕した。
 調べによると、男子生徒は同日午前十時ごろ、通っている中学校の校内の廊下で、同校の女性教諭(34)を殴るけるして、胸や肩などに約十日間のけがを負わせた疑い。
 男子生徒は二時間目の美術の授業を受けていた同級生の男子生徒(15)に廊下から声をかけたが、無視されたため逆上。教室に入り、同級生の顔を数回たたいた。
 授業を担当していた女性教諭にとがめられ、いったんは収まったが、授業終了後、教室から逃げようとした同級生を追いかけ、廊下で殴るけるの暴行を加えたため、女性教諭が再び仲裁に入ったところ、女性教諭にも殴りかかったという。同級生も顔などに約二週間のけがをした。
読売新聞 2001. 06. 08 東京朝刊 茨城東 32頁




(2001.05) 山口市吉敷、鴻南中学校

加害者; 中学3年の男子生徒三人(いずれも14歳)
被害者; 女性教諭(29歳・家庭科)
被害状況; 胸や肩などに約十日間のけが
処分等; 暴行や傷害の容疑で逮捕

中3男子生徒3人を暴行や傷害容疑で逮捕 学校「指導に限界」 山口署
 山口県警山口署は二十九日、山口市吉敷、鴻南中学校(永妻嘉治校長、八百二十一人)で、教諭三人を殴り、けがを負わせたなどとして、同中三年の男子生徒三人(いずれも十四歳)を暴行や傷害容疑で逮捕した。
 調べによると、生徒の一人は七日午前、家庭科の授業中、被服室に途中から入ってきたため、女性教諭(29)が「授業をきちんと受けよう」と注意したところ、足をけるなどした疑い。
 別の生徒は二十一日午前、校舎の一階廊下で、服装などを注意した国語の女性教諭(36)の腕を殴り、一週間のけがを負わせた疑い。
 国語の教諭から連絡を受けた男性教諭(27)が、生徒を捜していたところ、トイレで喫煙していたもう一人の生徒を見つけ、注意しようとした際、この生徒は教諭の足をけるなどし、十日間のけがをさせた疑い。
 永妻校長が「教育指導の限界を超えている」と判断し、二十二日、同署に被害届を出していた。
 三人はクラスは別だが、仲が良かった。調べに対し、「悪いことをした」と反省しているという。
 永妻校長は「三人は二年生の半ばごろから、喫煙や飲酒などの非行が目立ち始め、指導を続けていた。警察に届けたのは苦渋の選択だ」と話している。
読売新聞 2001. 05. 29 西部夕刊 夕社会 09頁




(2001.05) 東京都国立市内の中学校

加害者; 中学3年の男子(14歳)
被害者; 女性教諭(50代)
被害状況; 下腹部をけられてけが
処分等; 傷害の現行犯で逮捕

国立の中3男子を傷害容疑で逮捕 教師の下腹部ける=多摩
 国立市内の中学校で、中学三年の男子生徒(14)が女性教師にけがをさせ、立川署がこの中学生を傷害の現行犯で逮捕していたことが明らかになった。
 調べによると、男子生徒は二十四日午後二時ごろ、学校の体育館前で授業をさぼってたばこを吸っているところを、五十代の女性教師にとがめられ、この教師の下腹部をけってけがをさせた疑い。別の教師が立川署に通報、駆け付けた署員が逮捕した。
 学校側によると、この生徒は二月上旬にも、校内で男性教師に殴るなどしてけがをさせ、学校が同署に通報していた。
 校長は二度の警察への通報について、「一般社会で許されないことは学校社会でも許されないと判断した。校内での暴力事件は残念であり、二度と起こらないように指導したい」と話している。
読売新聞 2001. 05. 26 東京朝刊 多摩 32頁




(2001.04) 名古屋市港区の市立中学校

加害者; 中学3年の男子(14歳)
被害者; 女性教諭(27歳)
被害状況; 足をけられる
処分等; 傷害や器物損壊などの疑いで逮捕

教師殴った中3逮捕 名古屋・港署=愛知
 港署は3日、港区の市立中学3年の少年(14)を傷害や器物損壊などの疑いで逮捕した。調べでは少年は2月14日、通学している中学校の男子教諭(29)にシンナー吸引に対して注意を受けたことに腹を立て、同校の理科室で教諭の胸を殴り、足を踏みつけるなどの暴行を加え1週間のけがをさせた。さらに、近くにいた女性教諭(27)の足もけり、理科室の水槽やビーカー、窓ガラスを壊した疑い。事件直後の学校の届け出で同署が捜査していた。
読売新聞 2001. 04. 04 中部朝刊 名市内 26頁




(2001.03) 富山市荒川の新庄中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(14歳)
被害者; 女性教諭(30代)
被害状況; 左目角膜に傷がつくけが(偶発的)
処分等; −

富山・新庄中学校 女性教諭も目にけが けんか止めに入り、入院=富山
 男性教諭(38)が三年生の男子生徒に殴られ、歯を折るけがをする事件が十二日にあった富山市荒川の新庄中学校(三鍋政敏校長)で今月十六日、男子生徒二人のけんかを止めに入った三十歳代の女性教諭が、左目角膜に傷がつくけがを負っていたことが二十四日、分かった。女性教諭は、精神的ショックが大きく、今も入院している。
 学校側の説明によると、女性教諭がけがをしたのは、十六日の放課後。同教諭が、校内でけんかをしていた一年生男子生徒二人を引き離そうとした際、生徒の手が教諭の左目に当たった。学校側は、その日のうちに、市教委と警察、PTA役員に連絡。生徒二人は、保護者とともに学校側に謝罪したという。同校は「まったくの偶発的な事故。生徒は二人とも、ふだんはおとなしいと聞いている。生徒と教諭の心のケアに努めたい」と話している。
読売新聞 2001. 03. 25 東京朝刊 富山 32頁




(2001.02) 広島市南区内の公立中学

加害者; 中学2年の男子生徒(14歳)
被害者; 女性教諭(28歳)
被害状況; 肩を突き飛ばすなどの暴行
処分等; 傷害、暴行の容疑で逮捕

教諭に暴行の中2逮捕 広島南署=広島
 広島南署は十三日、広島市南区内の公立中学の二年男子生徒(14)を傷害、暴行の疑いで逮捕した。調べでは、男子生徒は六日午前九時五十分ごろ、男性教諭(45)から遅刻や服装などの指導を受けたことに腹を立て、廊下で教諭を押し倒して腕に軽いけがをさせ、別の女性教諭(28)にも肩を突き飛ばすなどの暴行をした疑い。
読売新聞 2001. 02. 14 大阪朝刊 広西北 29頁




(2001.01) 愛知県名張市の中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭(40歳・体育)
被害状況; 首や背中に約二週間のけが
処分等; 傷害の疑いで逮捕

教師に暴力 中3の男子生徒を逮捕 女性教諭に2週間のけが 名張署=三重
 名張署は二十一日、学校内で教師に殴りかかってけがをさせたとして、名張市内の中学三年男子生徒(15)を傷害の疑いで逮捕した。
 調べでは、男子生徒は十七日午後一時三十分ごろ、体育の授業が行われていた体育館に土足で入り、女性体育教諭(40)に注意されたことに腹を立て、持っていた布製かばんを振り回して女性教諭を殴りつけ、首や背中に約二週間のけがを負わせた疑い。生徒は容疑を認めている。
 男子生徒は、この日午前十一時ごろ登校。何も持っていなかったため、別の教諭に注意されて帰宅し、かばんに教科書などを詰めて再び登校してきた。体育館では別のクラスの授業が行われていたという。
 同署は、女性教諭が事件翌日に被害届を出したのを受けて捜査。逮捕について「悪質な事件で、過去の経緯を考えても教育機関の手に負えないと判断した」としている。
読売新聞 2001. 01. 22 中部朝刊 三重A 32頁




(2000.12) 愛知県名古屋市千種区の市立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭(38歳・担任)
被害状況; 胸を殴られるなど五日間のけが
処分等; 傷害の疑いで逮捕

名古屋で授業中に女性教師を殴打 容疑の中3男子生徒を逮捕/愛知・千種署
 愛知県警千種署は六日、授業中に担任の女性教諭(38)に暴行を加えたとして、名古屋市千種区、市立中学三年の男子生徒(15)を傷害の疑いで逮捕した。
 調べによると、男子生徒はさる一日、校則違反のピアスをしていたことを担任の女性教諭に注意され、胸を殴るなどして五日間のけがを負わせた疑い。少年は「注意されてカッとなって暴行を加えた」と供述している。
読売新聞 2000. 12. 07 中部朝刊 社会 31頁




(2000.10) 横浜市旭区内の市立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒二人(ともに14歳)・中学1年の男子(13歳)
被害者; 女性教諭(48歳)
被害状況; 手足に十日間のけが
処分等; 3年男子二人は傷害の現行犯で逮捕、別の市立中学校の1年男子は補導

横浜の中三2人を逮捕 たばこ注意の教諭に暴行容疑=神奈川
 旭署は十七日、横浜市旭区の市立中三年の男子生徒二人(ともに十四歳)を傷害の現行犯で逮捕し、別の同市立中一年の男子生徒(13)を補導した。
 三人は同日午後三時ごろ、三年生が通う中学校の正門前でたばこを吸っていたところ、一年生の中学校の女性教諭(48)に注意されたことに腹を立て、殴るけるの暴行を加えた。三人は通報で駆け付けた同署員に取り押さえられ、女性教諭は手足に十日間のけがを負った。女性教諭は、この中学校から「そちらの生徒も一緒にたばこを吸っている」と連絡を受けて駆け付けたという。
読売新聞 2000. 10. 19 東京朝刊 横浜 32頁




(2000.10) 山梨県甲府市内の中学校

加害者; 中学2年の男子生徒(年令不明)
被害者; 女性教諭(40代・音楽)
被害状況; 足を蹴られ、約二週間のけが
処分等; 自宅で反省

甲府の中学校で男子生徒にけられ、教諭が2週間のけが=山梨
 甲府市内の中学校で先月二十六日、四十代の女性教諭が音楽の授業中、二年生の男子生徒に足を蹴られ、約二週間のけがを負っていたことが六日わかった。学校や市教委などによると、女性教諭が合唱練習に加わらなかった男子生徒を注意したところ、蹴られたという。男子生徒は翌日から登校を控えて自宅で反省を続けており、両親は一日、教諭に謝罪をした。
 校長は「非常に残念なこと。生徒のケアをするとともに、再発防止に努めたい」としている。
読売新聞 2000. 10. 07 東京朝刊 山梨 32頁

甲府の中学で1、2年生の男子が2年生数人に暴行=山梨
 甲府市内の中学校で十三日、一、二年の男子生徒数人が二年の男子生徒数人を殴るなどしてけがを負わせていたことが十六日わかった。同校の説明によると、十三日午後四時ごろ、男子生徒五人が「悪口を言われた」などとして六人を体育館裏に呼び出し、五人のうち数人が素手で殴るなどの暴行を加えたという。殴られた数人は病院で診察を受けたが、十六日は全員が登校した。呼び出した側の五人の中には、先月二十五日に女性教諭を蹴るなどして、約二週間のけがを負わせた男子生徒も含まれていた。
読売新聞 2000. 10. 17 東京朝刊 山梨 26頁

学校の生徒に傷害容疑 甲府署、中3男子2人を逮捕=山梨
 甲府署は二十四日、甲府市内の公立中学校三年の男子生徒二人(いずれも十四歳)を傷害の疑いで逮捕した。県内で中学生が逮捕されたのは一九九八年七月、いたずらを注意した男性教諭を鉄パイプで殴ったとして甲府市内の中学三年(当時)の男子生徒が傷害容疑で逮捕されて以来。
 調べによると、二人は今月上旬、市内の寺の境内に同じ中学の生徒数人を一人ずつ呼び出し、殴るけるの暴行を加え、それぞれ顔などに約二週間のけがを負わせた疑い。
 同校では先月下旬の音楽の授業中、女性教諭が二年生の男子生徒にけられて足に約二週間のけがを負ったほか、今月十三日の放課後には、女性教諭にけがを負わせた男子生徒を含む一、二年生の男子生徒五人が、二年生の男子生徒六人を呼び出して顔をなぐるなどの暴行を加えたことが相次いで発覚している。
 同校の校長は「生徒たちには全校集会で暴力に訴えるのはやめようと呼びかけ、教職員にも生徒ともっと触れ合うよう指導してきた。残念としかいいようがない」と話している。
読売新聞 2000. 10. 25 東京朝刊 山梨 34頁




(2000.10) 神奈川県横浜市旭区内の市立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(年令不明)
被害者; 女性教諭(34歳・剣道部顧問)
被害状況; 首に一週間のけが
処分等; 傷害の疑いで逮捕

横浜で中3、女教師に暴行 旭署が傷害容疑で逮捕=神奈川
 旭署は二十六日、横浜市旭区内の市立中学三年の男子生徒(15)を傷害の疑いで逮捕した。
 調べによると、男子生徒は今月十四日午後三時ごろ、同市旭区内の市立中学の体育館で、剣道部の指導をしていた同部顧問の女性教諭(34)の両肩を持って前後に揺さぶり、首に一週間のけがを負わせた疑い。
 この男子生徒が剣道部員に話しかけていたため、女性教諭がこの部員に「早く着替えるように」と注意したところ、男子生徒が「気にいらない。教員やめろ」などと言いながら、つかみかかったという。
 女性教諭が男子生徒の授業を受け持ったことはなかった。
読売新聞 2000. 09. 28 東京朝刊 横浜 32頁




(2000.09) 福岡県久留米市梅満町の市立江南中学校

加害者; 中学1年の男子生徒(年令不明)
被害者; 女性教諭(28歳・副担任)
被害状況; 突然殴られ鼻の骨を折る二週間のけが
処分等; −

中一、女性教諭を殴る 鼻の骨を折り入院/福岡・久留米市
 福岡県久留米市梅満町の市立江南中学校(甲斐田好裕校長、七百五十九人)で今月十一日、一年生の男子生徒が、注意した女性教諭(28)に殴りかかり、鼻の骨を折る二週間のけがを負わせていたことが十四日、分かった。
 同校によると、教諭は一年生の副担任。欠勤の担任に代わり、十一日の一限目に、教室で宿泊訓練(十九日から二泊三日)用の冊子づくりを指導した。男子生徒は訓練に「出ない」と言っていたが、この授業には出席していた。
 冊子の各ページをまとめる作業の際、生徒が渡されたページを引き裂いた。教諭が理由を問いただしたところ、生徒は「(訓練に)行かないので(冊子は)関係ない」などと答えた。授業が終わって職員室で指導しようと教諭が廊下へ連れ出した時、生徒が突然、教諭の顔を殴った。生徒は駆けつけた男性教諭らに取り押さえられた。
 女性教諭は、鼻の形を整える手術を受けるため十四日に入院した。同校によると、生徒は日ごろはまじめな性格という。
読売新聞 2000. 09. 15 西部朝刊 社会 39頁




(2000.07) 千葉県印西市高花の市立船穂中学校

加害者; 中学2年の男子生徒(13歳)
被害者; 女性教諭(31歳・音楽)
被害状況; 顔などを殴られ、鼻の骨を折るなどの大けが
処分等; 被害届を出すかどうか検討中

中2男子、女性教諭の顔殴る 印西の船穂中で=千葉
 印西市高花の市立船穂中学校(西谷隆校長、生徒数五百二人)で今月五日、二年生の男子生徒(13)が音楽担当の女性教諭(31)の顔などを殴り、鼻の骨を折るなどの大けがを負わせていたことが、七日分かった。教諭は現在入院中で、印西署に被害届を出すかどうか検討中という。西谷校長は「殴った行為は許せないが、生徒の将来を考え、生活指導を徹底していきたい」と話し、放課後に個別の面談指導を行う方針という。
 西谷校長によると、この男子生徒を含む六人の生徒が、音楽教室に遅れて入ろうとしたところ、同教室の窓ガラスで腕を切った別の生徒を保健室に連れて行こうとした女性教諭と廊下で会った。教諭が遅れたことを問いただしたところ、男子生徒らは「(けがをした生徒を)保健室に連れて行くのが先だろう」と言ったという。授業後、生徒五人が教諭に謝罪したが、この男子生徒は謝らず、「態度がむかつく」などと言って、教諭の顔や腹などをこぶしで数回殴ったという。
読売新聞 2000. 07. 08 東京朝刊 京葉 32頁




(2000.06) 岐阜県岐阜市内の中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭(47歳・生徒指導)
被害状況; あごを殴られ一週間のけが
処分等; 傷害の現行犯で逮捕

岐阜市内の中学校3年男子逮捕 女性教諭を殴る=岐阜
 二十六日午後零時四十五分ごる、岐阜市内の中学校から、三年生の男子生徒(15)が生徒指導の女性教諭(47)を殴ったと、岐阜中署に通報があった。駆け付けた同署員が、この男子生徒を傷害の現行犯で逮捕した。同署の調べでは、男子生徒が給食準備中に他の教室に入ろうとしたところを女性教諭が注意、それに腹を立てた生徒が教諭のあごを殴り、一週間のけがを負わせた。
読売新聞 2000. 06. 27 中部朝刊 岐阜2 37頁




(2000.06) 仙台市太白区内の市立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭(37歳・別の学級の担任)
被害状況; 胸を殴られるなどの暴行 けがはなし
処分等; 逮捕

注意に腹を立て、教師殴った仙台市内の中3逮捕 けがはなし=宮城
 教諭を殴ったとして、仙台南署は六日に仙台市太白区、市立中学三年の男子生徒(15)を暴行の現行犯で逮捕、八日、仙台地検に送検した。調べによると、男子生徒は六日午前八時三十分ごろ、ホームルーム中に友人に会うため、自分の学級とは別の教室に入り、担任の女性教諭(37)から「教室に入らないで」と注意されたことに腹を立て、胸を殴るなどの暴行を加えた。学校からの通報を受けて駆けつけた同署員が逮捕した。女性教諭にけがはなかった。
 調べに対し、男子生徒は容疑を認め「注意されムシャクシャしてやった」などと供述しているという。同中学の校長は「何か事件が起きれば、警察に連絡することになっていた。逮捕されたことについては驚いている」と話している。
読売新聞 2000. 06. 09 東京朝刊 仙台 33頁




(2000.06) 福岡市南区の中学校

加害者; 中学3年の男子生徒四人(いずれも14歳)
被害者; 女性教諭(年令不明)
被害状況; 腹をたてた生徒に詰め寄られる 女性教諭にけがはない
処分等; 暴力行為容疑で逮捕

福岡市南区の中学校で男子生徒4人が教諭に暴行、逮捕 福岡・南署
 福岡・南署は一日夜、福岡市南区の中学校で男性教諭に集団で暴行を加えたとして、同中三年男子生徒四人(いずれも十四歳)を暴力行為容疑で逮捕した。
 調べによると、四人は同日午後二時五十五分ごろ、校舎一階の相談室で、男性教諭(42)を殴るなどした疑い。
 この日は三年生の実力テストがあり、四人のうち一人が時間に遅れ、相談室でテストを受けていた。
 別の教室でテストを終えた三人が無断で相談室に入り、一人がガムをかんでいたため、女性教諭が注意したところ、腹を立てて詰め寄り、駆け付けた男性教諭三人に殴りかかったという。
読売新聞 2000. 06. 02 西部朝刊 社会 35頁




(2000.04) 埼玉県所沢市の中学校

加害者; 中学3年の男子生徒二人(14歳・15歳)
被害者; 女性教諭(41歳・42歳)
被害状況; 5日から一週間のけが
処分等; 傷害の疑いで逮捕

2女性教諭にけが 傷害容疑で所沢の中3男子2人逮捕=埼玉
 ◆「教育方針に抗議する」
 所沢署は二十日までに、自分が通う中学校の女教諭二人を突き飛ばすなどして、五日から一週間のけがを負わせたとして、所沢市内の十四歳と十五歳の男子中学三年生二人を傷害の疑いで逮捕した。
 同署の調べによると、二人は十二日午前十一時三十分ごろ、「学校の教育方針に抗議する」などとして、同校の校長室と職員室に相次いで押し掛けた。十五歳の生徒は、職員室のドアをいきなり閉めたため、後ろから入室しようした女教諭(41)の右ひじがはさまれたが、そのままドアを足で押さえて圧力をかけ、女教諭に一週間のけがを負わせた疑い。十四歳の生徒はこの直後に、校長室で別の女教諭(42)の肩を突き飛ばし五日間のけがを負わせた疑い。
 二人の生徒は十九日、同校体育館で開かれた修学旅行の検討会で、体育館の壁をけるなどの妨害行為をしたことから、同校が110番通報した。
 また、同市教委によると、十四歳の少年は三月十三日にも、同じ学年の男子生徒とけんかになり、仲裁に入った男教諭三人と女教諭一人の顔などを殴って、四人にそれぞれ一週間のけがを負わせたという。
 十四歳の生徒は三月の事件以降、「学校の教育方針が悪い」などといいながら、数人の仲間と一緒に校内の窓ガラスを割ったり教諭に暴言をはくなどの暴力行為を繰り返していた。同校は保護者に連絡をするなどしていたが、生徒はこれを逆恨みし、さらに不満を抱くようになったらしい。
読売新聞 2000. 04. 21 東京朝刊 埼玉南 32頁




(2000.02) 広島県湯来町内の町立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭(34歳)
被害状況; 殴るけるの暴行をうけ腕や足などに五日間のけが
処分等; 傷害の疑いで逮捕

女性教師殴った容疑で湯来の中3逮捕=広島
 廿日市署は十六日、教師に暴行してけがを負わせたとして、湯来町内の町立中学三年生の男子生徒(15)を傷害の疑いで逮捕した。
 調べでは、男子生徒は一日午後二時五十分ごろ、同中学校の階段で、女性教師(34)に対して、殴るけるの暴行を加えたうえ、逃げる同教師を追いかけて廊下や職員室の前でも殴り、腕や足などに五日間のけがを負わせた疑い。
 男子生徒は「教師が自分のうわさをしていると思い、腹が立った」などと供述している。
読売新聞 2000. 02. 17 大阪朝刊 広西北 27頁




(2000.02) 横浜市鶴見区の市立中学校

加害者; 中学2年の男子生徒(14歳)
被害者; 女性教諭(46歳・家庭科)
被害状況; 包丁を突きつけられる
処分等; 暴力行為の疑いで横浜地検に書類送検

横浜・鶴見の中学校で中2、女性教諭に包丁突きつける 被害届で捜査=神奈川
 ◆調理実習中、注意されカッ
 横浜市鶴見区の市立中学校で今月三日、家庭科の授業中、中学二年の男子生徒(14)が、女性教諭(46)に注意されたことに腹を立て、調理実習で使用していた文化包丁を、女性教諭に突き付ける騒ぎがあり、女性教諭からの被害届を受けた鶴見署は十五日までに、脅迫や暴力行為の疑いもあると見て捜査を始めた。
 調べによると、今月三日午前十時二十分ごろ、家庭科の授業で、混ぜご飯の調理実習を行っていた際、男子生徒が勝手におにぎりを作るなどしたため、女性教諭が数回にわたり男子生徒を注意したところ、かっとなった男子生徒が調理台の上にあった文化包丁を手にし、女性教諭のあごに突き付けたという。男子生徒は同級生に制止されて、席に戻った。
 学校側の勧めもあり、女性教諭は同四日、同署に被害届を提出、同日から学校を休んでいるという。男子生徒は、調べに対して「みんなの前で注意され切れてしまった。本当に申し訳ないことをした」と泣きながら話したという。
 同校の校長(53)は「大変なことだと受け止めている。本人は非常に反省しており、今後このようなことがないよう指導したい」と話している。
読売新聞 2000. 02. 16 東京朝刊 横浜 32頁

横浜・鶴見で教諭に包丁 中2を書類送検=神奈川
 横浜市鶴見区の市立中学校で先月、中学二年の男子生徒(14)が、女性教諭(46)のあごに包丁を突き付けた事件で、鶴見署は二十九日までに、男子生徒を暴力行為の疑いで横浜地検に書類送検した。
 調べによると、この生徒は先月三日午前十時二十分ごろ、家庭科の調理実習中、勝手におにぎりを作っていたことを、女性教諭に数回にわたり注意されたことに腹を立て、調理台にあった文化包丁を、女性教諭のあごに突き付けた疑い。男子生徒は、同級生に制止されて、包丁を流し台に戻し、席に戻ったという。
 同署では、女性教諭からの被害届を受理、捜査した結果、男子生徒は反省しているものの、危険性の高い行為だったと判断、書類送検に踏み切った。
 学校側によると、女性教諭は事件翌日から、学校を休んでいるという。男子生徒は「注意されて切れてしまった。あやまりたい」などと反省しているという。
読売新聞 2000. 03. 01 東京朝刊 横浜 30頁




(1999.12) 鹿児島市内の公立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭(25歳・担任)
被害状況; 軽いけが
処分等; 鹿児島地検に書類送検

中3生が校長と教諭に暴行容疑で書類送検/鹿児島
 鹿児島市内の公立中学校の校長室で九月、三年生の男子生徒(15)が、校長(58)と担任の女性教諭(25)に暴行を加え、鹿児島西署が男子生徒を、傷害と暴行の疑いで鹿児島地検に書類送検していたことが十八日、わかった。
 調べによると、生徒は九月九日、校長室で、履いていたスリッパを女性教諭に投げつけ、止めに入った校長の腹部をひざでけり、女性教諭と校長に軽いけがをさせた疑い。
 学校によると、生徒は、前日の八日、教室を抜け出していた間に卒業アルバム用の写真撮影が行われたことに腹を立て、九日、校内放送で女性教諭に対して「出てこい」と叫ぶなどした。
 校長や女性教諭らが、指導のため生徒を校長室に呼んだところ、いきなり暴行したという。学校の通報で捜査していた同署が十一月三十日、書類送検した。
読売氏新聞 1999. 12. 19 西部朝刊 社会 33頁




(1999.12) 長野県小県郡の中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭(39歳・理科)
被害状況; 顔を数回殴られ顔に約一週間のけが
処分等; 地検上田支部に書類送検

上田署が傷害の疑いで中3を書類送検=長野
 上田署は17日、小県郡の中学3年の男子生徒(15)を傷害の疑いで地検上田支部に書類送検した。調べによると、男子生徒は今月3日午後、理科の授業中に携帯用ゲーム機で遊んでいたため、女性教師(39)が取り上げようとしたところ、腹を立てて女性教師の胸をつかんで顔を数回殴り、顔に約1週間のけがをさせた疑い。男子生徒は「しつこく取り上げるよう言ってきたので、頭にきてやった」などと供述しているという。
読売新聞 1999. 12. 18 東京朝刊 長野 34頁




(1999.12) 山梨県南巨摩郡内の中学校

加害者; 中学2年の男子生徒(13歳)
被害者; 女性教諭(26歳)
被害状況; 左足や左腕など五回ほどけられ五日間のけが
処分等; −

男子生徒、女教師ける 南巨摩郡の中学校=山梨
 南巨摩郡内の中学校で先月十五日、二年生の男子生徒(13)が、女性教師(26)の足などをけり五日間のけがを負わせていたことが十日までにわかった。
 学校側の説明によると、この生徒は友人と二人で授業に遅刻、教師に注意された。そのまま授業は受けたが、昼休みに隣の教室にいたこの教師に、「なぜ、自分だけ注意するのか」と詰め寄り、廊下で教師の左足や左腕など五回ほどけったという。教師は病院で治療を受けたが、生徒はその日のうちに教師に謝った。
 同校では「現在、この生徒は遅刻もせずまじめに授業を受けている。今後は二度とこのようなことがないようにしたい」と話している。
読売新聞 1999. 12. 11 東京朝刊 山梨 32頁




(1999.12) 山口県周東町下久原、町立周東中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(−歳)
被害者; 女性教諭(年令不明)
被害状況; 三日間のけが
処分等; 出席停止3日

中学生11人教師に暴行 注意に反発、4人けが/山口
 山口県周東町下久原、町立周東中学校(前重嘉明校長)で十一月二十五日、三年生の男子生徒十一人が教諭に暴行を加え、男性教諭三人が全身に約一週間の打撲傷、制止しようとした女性教諭一人も三日間のけがをしていたことが十日、分かった。教諭三人は九日までに玖珂西署に被害届を提出、同署は傷害の疑いで生徒らから事情を聞く。
 学校の説明によると、三時限の授業が始まる直前に他の教室に入ろうとして注意された三年生男子二人が、授業終了後に、注意した三人の教諭のうち二人を廊下で呼び止め、口論になった。これをきっかけに他のクラスの生徒も加わった。
 最初の二人を含む十一人が教諭に殴るけるの暴行を加え、制止しようとした他の教諭も入り乱れて大混乱になった。
 口論を含め混乱は正午前から約一時間半続き、学校側の通報で玖珂西署員が駆けつけて収まったという。学校は生徒十一人の保護者に対し、十一月下旬から期末テストの期間を除き三日間の出席停止を命じた。被害届を出した教諭三人は精神的ショックで学校を休んでいる。
 同校では、今年度に入って生徒の服装や生活態度の乱れが目立つようになり、九月から指導を強化。生徒から反発が強まっていたという。
読売新聞 1999. 12. 10 西部夕刊 夕社会 11頁




(1999.10) 東京都昭島市立拝島中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭(31歳・担任・英語)
被害状況; 顔や肩などに軽い打撲傷
処分等; −

担任教諭殴り軽傷負わせる 昭島で中3=多摩
 昭島市立拝島中学校で二十六日、三年生の男子生徒(15)が給食中、黒板にみかんを投げ、その汁がかかったとして担任で英語担当の女性教諭(31)が注意したところ、給食後に生徒が教諭を殴り、顔や肩などに軽い打撲傷を負わせたことが二十八日分かった。みかんを投げた理由などは不明で、田中久男校長は「とても残念。教諭や生徒からまだ十分に話が聞けていない」と話している。同校では二十六日午後、学年集会を開き、生活指導主任が三年生全員に事情を説明した。
読売新聞 1999. 10. 29 東京朝刊 多摩 30頁




(1999.10) 栃木県佐野市の市立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭(46歳・学年主任)
被害状況; 殴られてけが
処分等; 傷害の疑いで緊急逮捕

佐野で中3が女教師殴り逮捕 学校が被害届、傷害容疑で=栃木
 ◆生徒指導に激高
 佐野署は二十六日、女性教諭(46)を殴ってけがをさせたとして、佐野市の市立中学三年の男子生徒(15)を傷害の疑いで緊急逮捕した。県教委義務教育課によると、今年に入って県内の中学校で生徒が教諭を殴ってけがをさせたケースはこれで五件目だが、逮捕されたのは初めてという。
 調べによると、男子生徒は同日午前十時四十分ごろ、校舎一階の職員室前の廊下で、授業に出なかったことや休み時間に別のクラスにいたことを学年主任の女性教諭から注意されたことに腹をたて、「うるさい」と叫びながら教諭の右ほおを殴り一週間のけがを負わせた疑い。
 同署や学校関係者の話によると、けがをした女性教諭は、この日は男子生徒のクラス担任、副担任が出張だったため、男子生徒のクラスを任されていた。
 事件直前にも教諭は男子生徒を注意しているが、この際、男子生徒は丸めた高校入学案内のパンフレットで教諭の頭を二回たたいたり、「(頭をたたくことは)いけないことなのよ」と諭しても大声を上げて笑ったりして素直に注意を聞き入れなかった。
 また、事件後、男性教諭二、三人が生徒を相談室に連れ込んだが、ここでも書棚のガラス一枚を割ったという。
 同署は学校側から被害届が出されたため、緊急逮捕した。
 佐野市教育委員会は、二十八日に臨時の小中学校校長会を招集し、今回の事件を報告、再発防止などを話し合うことを決めた。
 ◆対教師暴力今年5件目 逮捕は初めて
 県教委義務教育課によると、県内の中学校での対教諭暴力は今年に入って五件目。九七年度は七件、九八年度は四件が報告されている。九八年一月には黒磯市の市立黒磯北中で女性教諭が男子生徒にナイフで刺され殺された事件があったが、生徒が十四歳未満のため逮捕されなかった。
 文部省の全国調査「問題行動の調査」によると、県内の中学校で昨年度、生徒が殴りかかるなど教諭にけがのないケースを含めた暴力行為は四十七件と、県教委への報告より増える結果になっている。
 また、県教委が確認している、校内のトイレや窓ガラスなどの器物損壊や生徒間暴力行為は、昨年度だけで二百九十六件に上る。
 県教委は、今回の事件を受けて、県内各教育長会や校長会などと連携して暴力行為などに対処するため、学校全体の指導体制の充実に取り組むことなども検討している。
読売新聞 1999. 10. 27 東京朝刊 栃木A 31頁




(1999.10) 東京都中央区内の区立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(14歳)
被害者; 女性教諭(45歳・担任)
被害状況; 鼻を骨折するなど二週間のけが
処分等; 傷害の疑いで緊急逮捕

欠席扱いに立腹、女性教諭を殴る 容疑の中3逮捕/警視庁
 警視庁少年事件課と深川署は十九日までに、担任の女性教諭を殴って二週間のけがをさせた東京都中央区内の同区立中学三年の男子生徒(14)を傷害の疑いで逮捕した。
 調べによると、男子生徒は先月二十八日の昼休み時間に、三日前の音楽鑑賞の校外授業を欠席扱いされたことに腹を立て、教室にいた担任の女性教諭(45)の髪をつかんで頭を黒板に数回打ち付けたうえ、顔を殴るなどの暴行を加えた疑い。教諭は鼻を骨折するなど二週間のけがをした。
 同課などによると、この男子生徒ら約十人のグループは今春以降、給食の時間に登校しては、男性教諭の腹部を金属バットで殴ったり、カッターナイフで脅したりの事件を起こしていたが、学校側は警察に被害届を出していなかった。グループのリーダー格の男子生徒(15)は今月四日、別の中学の生徒から現金一万円を脅し取った恐喝容疑で逮捕されている。
読売新聞 1999. 10. 19 東京夕刊 夕社会 15頁




(1999.10) 京都府京田辺市の市立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭(44歳・担任)
被害状況; 左足をけられ五日間のけが
処分等; 傷害の容疑で逮捕

喫煙見つかり女性教諭に暴行 京田辺の中3男子生徒を逮捕=京都
 田辺署は十二日、校内で女性教諭(44)の足をけり、五日間のけがを負わせたとして、京田辺市立中学三年の男子生徒(15)を傷害の疑いで逮捕した。調べでは、生徒は一日午後三時三十五分ごろ、掃除時間中に渡り廊下で喫煙していたため、女性教諭に見つかり、たばこを持っていた右手首をつかまれたことに腹を立て、教諭の左足を四回けってけがをさせた疑い。
読売新聞 1999. 10. 13 大阪朝刊 京市内 33頁




(1999.06) 奈良県橿原市の市立中学校

加害者; 中学2年の男子生徒(−歳)
被害者; 女性教諭(年令不明・英語)
被害状況; 顔を数回殴られ鼻の骨にひびが入り一か月の重傷
処分等; 傷害の容疑で逮捕

授業中、生徒暴行 女性教師が大けが 奈良・橿原の中学校
 奈良県橿原市の市立中学校で、二年生の男子生徒が女性教諭の顔を殴り、鼻の骨にひびが入るけがを負わせていたことが、十二日わかった。
 市教委などによると、九日午後の英語の授業中、着席していた生徒のシャツのすそがズボンから出ていたのを教諭が注意、口論となった。教諭が生徒の肩に手をかけたところ、生徒が教諭の顔を数回殴った。教諭は鼻の骨にひびが入り、一か月の重傷という。学校は同日夕、市教委に報告した。
読売新聞 1999. 06. 12 大阪夕刊 夕2社 12頁




(1999.05) 京都府亀岡市内の市立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(−歳)
被害者; 女性教諭(25歳)
被害状況; 頭や顔を殴なぐられ約五日間のけが
処分等; 傷害の疑いで逮捕

教師に暴行 亀岡で中三の男子2人を逮捕=京都
 府警少年課と亀岡署は二十日、授業態度などを注意した教師を殴ってけがを負わせたとして、亀岡市内の市立中三年の男子二人を傷害の疑いで逮捕した。
 調べでは、一人は十八日午後零時五十五分ごろ、職員室前で、倒れていたスチール棚を立て直していた担任の男性教諭(30)ら教師三人に「あっち行け」などといい、足などをけって各五日間程度のけがを負わせた疑い。生徒はこの直前まで、男性教諭から職員室内で生活態度の指導を受けていたという。
 もう一人の生徒は、同日午後一時四十分ごろ、授業終了時の態度を注意した女性教諭(25)ら計二人に対し、頭や顔を殴り、ともに約五日間のけがを負わせた疑い。同課などによると、生徒二人はクラスは別だが、授業を受けなかったり、校内の設備を壊したりするグループの仲間同士という。
読売新聞 1999. 05. 21大阪朝刊 京市内 31頁




(1999.03) 愛知県岡崎市の立中学校

加害者; 中学2年の男子生徒(14歳)
被害者; 女性教諭(25歳)
被害状況; けったり殴ったりされ一週間のけが
処分等; 傷害の疑いで逮捕

女性教諭暴行、中2逮捕 授業中騒ぎ注意され/愛知・岡崎署
 愛知県警岡崎署は九日、同県岡崎市立中学校で、授業中に騒ぎ、注意した女性教諭(25)に暴行を加え、一週間の打撲傷を負わせた同校の男子中学二年生(14)を傷害の疑いで逮捕した。
 調べによるとこの少年は、今月八日午後二時四十分ごろ、六時限目の授業が始まったにもかかわらず、自分の教室の前でほかのクラスの二年生四人とともに大声を出して騒いでいた。これを女性教諭と、別の男性教諭の二人が巡回している最中に見つけ、女性教諭が「授業の邪魔になるので別の所へ行きなさい」と注意したところ、「うるせいな、むかつく」と言って女性教諭に襲いかかり、けったり殴ったりして一週間のけがを負わせた疑い。
 同校では九七年九月ごろから教室が荒れ始め、暴行・傷害事件は同月から現在まで七件九人が被害に遭っているといい、この日開かれた同県議会でも同中学校の校内暴力問題が取り上げられたばかりだった。
1999. 03. 10 中部朝刊 社会 31頁




(1998.12) 名古屋市内の中学校内

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭(23歳)
被害状況; 相談室に無理やり押し込んだ上、服の上から胸などをさわった
処分等; 強制わいせつの疑いで逮捕

女性教師にわいせつ行為  中3の男子生徒を逮捕
 愛知県警緑署は十日、女性教師に注意されたことに腹を立て、胸を触るなどしたとして、強制わいせつの疑いで名古屋市緑区の市立中三年の男子生徒(15)を逮捕した。
 調べによると、男子生徒は一日、授業を欠席し相談室で仲間五、六人と騒いでいたが、五時間目の授業後の休み時間の午後一時五十分ごろ、音楽の女性教師(23)に見つかり「静かにしなさい」と注意された。腹を立てた男子生徒は女性教師を相談室に引っ張り込み、かぎを掛けた上で後ろから抱きつき胸などを触った疑い。
 男子生徒の行動に驚いた仲間がほかの教師を呼び、部屋のかぎを開けると女性教師は走って職員室に逃げ込んだという。
 女性教師は事件後、ショックのため出勤していないという。緑署は三日に女性教師から告訴を受け、捜査していた。
共同通信社 1998.12.10

教師にわいせつ行為 容疑の中3男子逮捕/名古屋・緑署
 名古屋市内の中学校内で女性教諭にわいせつな行為をしたとして、名古屋・緑署は十日、同市緑区の中学三年生男子生徒(15)を強制わいせつの疑いで逮捕した。
 調べでは、男子生徒は一日午後一時五十分ごろ、ほかの数人の生徒とともに相談室で騒いでいたところ、たまたま通りかかった女性教諭(23)が注意したのに腹を立て、相談室に無理やり押し込んだ上、服の上から胸などをさわった疑い。
 事件当時は休み時間で、同室にいたほかの生徒が男子生徒を止め、騒ぎで駆け付けた別の教諭が男子生徒を職員室まで連れて行ったという。事件後、この女性教諭はショックのため、学校を休んでいる。同中の校長(60)は「警察の捜査中なので、一切、ノーコメント」と話している。
読売新聞 1998.12.11 中部朝刊 社会 27頁

教師にわいせつ行為 容疑の中3男子逮捕/名古屋・緑署
 名古屋市内の中学校内で女性教諭にわいせつな行為をしたとして、名古屋・緑署は十日、同市緑区の中学三年生男子生徒(15)を強制わいせつの疑いで逮捕した。
 調べでは、男子生徒は一日午後一時五十分ごろ、ほかの数人の生徒とともに相談室で騒いでいたところ、たまたま通りかかった女性教諭(23)が注意したのに腹を立て、相談室に無理やり押し込んだ上、服の上から胸などをさわった疑い。
 事件当時は休み時間で、同室にいたほかの生徒が男子生徒を止め、騒ぎで駆け付けた別の教諭が男子生徒を職員室まで連れて行ったという。事件後、この女性教諭はショックのため、学校を休んでいる。同中の校長(60)は「警察の捜査中なので、一切、ノーコメント」と話している。
読売新聞社 1998.12.11 中部朝刊 27頁




(1998.03) 群馬県勢多郡内の公立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭(36歳)
被害状況; 殴るけるの暴行を受け、約三週間のけが
処分等; 傷害事件として調査

「生徒に殴られた」と被害届 群馬の中学女性教諭
 群馬県勢多郡内の公立中学校で今月十二日、担任する三年生男子生徒(15)に殴るけるの暴行を受け、約三週間のけがをしたとして、女性教諭(36)が十七日、大胡署に被害届を出した。同署は傷害事件として調べている。
 同校の校長によると、女性教諭は、卒業式の練習のため教室から体育館に向かう途中の廊下で、男子生徒が携帯電話を友達に見せびらかしているのを見つけ、「学校に持って来てはいけない」と注意した。男子生徒が反抗したため、女性教諭が電話を取り上げようとしたところ女性教諭の肩や腰をけり、腰に約三週間のけがを負わせた。
 女性教諭は二月に、同じクラスの別の男子生徒が携帯電話を持っているところを注意し、右肩を殴られていた。
 女性教諭は校長らと相談、暴行が悪質だとして被害届を出した。校長は「届けないことも考えたが、それでは生徒のためにならない。暴力を振るえば警察に届けられることを教えたい」と話している。
1998. 03. 17 読売新聞 東京夕刊 夕社会 19頁




(1998.02) 岐阜県各務原市の公立中学校

加害者; 中学2年の男子生徒二人(13・14歳)
被害者; 女性教諭(年令不明)
被害状況; ナイフで脅迫
処分等; 傷害事件として調査

教師をナイフで脅す 注意された中2/岐阜・各務原
 十六日午後二時四十五分ごろ、岐阜県各務原市の公立中学校で、授業をさぼって教室に戻った二年男子A少年(13)が、男性教諭(31)の注意に腹を立て、別のクラスの二年男子B少年(14)から借りた折り畳み式ナイフ(刃渡り七・三センチ)を教諭に突き付け、「だれに向かって言っとる。殺したる」と脅した。
 約二十五分後、今度は別の二年生の教室で、同級生が女性教諭に暴言をはいているのを見かけたB少年が、A少年から返してもらった折り畳み式ナイフを女性教諭にちらつかせ、「ぶっ殺すぞ」と脅迫した。
 騒ぎを聞きつけて駆け付けた別の教諭らがB少年からナイフを取り上げて各務原署に通報。同署はA少年を補導し、B少年についても脅迫容疑で任意で事情を聞いている。
 この中学校の校長は、「学校生活になじめなくて心配していた子供だった。『切れる』とか『ぶっ殺す』とかの暴言もひんぱんで、ひょっとしたら、という危機意識はあった。この子供たちとの信頼関係の回復のために、持ち物を見せてもらうつもりだが、このほかの生徒を疑いの目では見たくない」と話していた。
読売新聞 1998. 02. 17 中部朝刊 社会 31頁




(1998.01) 栃木県黒磯市の市立黒磯北中学校

加害者; 中学1年の男子(13歳)
被害者; 女性教諭(26歳・英語・妊娠中)
被害状況; ナイフで刺殺
処分等; 教護院送致

中一男子が女教師を刺殺 校内、ナイフで7か所/栃木・黒磯
 二十八日午前十一時四十五分ごろ、栃木県黒磯市埼玉の同市立黒磯北中学校(塩山元久校長、生徒数四百五十九人)から、「校内で女性教諭が血を流して倒れている」と一一九番通報があった。
 救急車が駆け付けたところ、同中の英語教師の腰塚佳代子教諭(26)が校舎の一階廊下で胸から血を流して倒れていた。腰塚教諭は同市内の病院に運ばれたが、胸や背中など七か所を刺され約一時間後、死亡した。
 黒磯署では、同中の一年生の男子生徒(13)がナイフで刺したと見て、この生徒から詳しく事情を聞いている。
 同署の調べによると、事件当時、この生徒は「気分が悪い」と言って保健室で休んでいた。
 同教諭が保健室へ生徒を迎えに行って教室へ戻る際、生徒がナイフでいきなり同教諭に切りつけたという。
読売新聞 1998. 01. 28 東京夕刊

教師死亡事件 廊下で注意され凶行 中1、ナイフは数週間前に買う/栃木・黒磯
 二十八日午前、栃木県黒磯市埼玉の市立黒磯北中学校(塩山元久校長)の校内で、英語担当の腰塚佳代子教諭(26)(同県黒羽町蜂巣)が、同校一年の男子生徒(13)にナイフ(刃渡り約十センチ)で刺されて死亡した事件で、男子生徒は黒磯署の調べに対し、「保健室から授業に戻るのが遅れたことを注意され、脅してやろうと思ったが、かっとなって刺した」と供述した。腰塚教諭は胸や背中など七か所以上を刺されて、失血死したことが分かった。男子生徒は刑事罰の対象とならない十四歳未満のため、同夜、児童相談所に一時保護された後、少年鑑別所に移された。
 腰塚教諭が刺されたのは、三時間目の英語の授業が終わった休み時間中だった。男子生徒の供述によると、二時間目の終了後、気分が悪かったことから同級生と保健室で休んでいたが、トイレに寄って友達と話し込んだため、英語の授業に戻るのが十分ほど遅れ、腰塚教諭から注意された。さらに授業後、廊下で、「トイレに行くなら先生に言ってからにしなさい」などと再度注意された。
 最初は聞いていたが、「だんだん腹が立ってきたので脅かしてやろう」と思って、学生服のポケットから持っていたナイフを取り出した。しかし、腰塚教諭が怖がらない様子だったため、かっとなって刺したという。最初に腹のあたりを刺したが、後は夢中で覚えていないという。
 隣の教室にいた教諭が、廊下でうつぶせに倒れていた腰塚教諭と、落ちていたナイフを見付け、近くに立っていたこの生徒を職員室に連れていった。生徒は取り乱した様子もなく、自分が刺したことを認めたという。ナイフは黒磯市内で二、三週間前に購入し、「かっこいいのでいつも持ち歩いていた」などと供述しており、同署の調べでは、学校で持ち歩いて他の生徒に見せびらかしたことがあるという。
 塩山校長によると、この生徒は普段、おとなしくてあまり目立たなかったが、三学期になってからは、「体がだるい」などと度々体の不調を訴え、五回にわたって保健室に通っていた。また、このころから学習に意欲を失い、担任に注意されていたようだという。「まさか学校にナイフを持って来ているとは思っていなかった。注意されて発作的に行ったものだと思う。信じられない」と校長は衝撃を隠せない様子だった。
 ◆1歳坊やのママ先生
 亡くなった腰塚教諭は、九五年から同中学に勤務し、同県黒羽町内の小学校教諭の夫(27)との間に一歳二か月になる長男がいた。出産・育児休暇を経て昨年四月から学校に復帰し、女子バレー部顧問も務めていた。女子生徒の一人は「勉強には厳しいけれど、優しくて、女子の間ではあこがれの的だった」と話していた。
 ◆教師への暴力増える
 教師が生徒に殺された事件としては、八八年三月に東京都新宿区の中学校教師(当時24歳)が放課後、家庭訪問をした際に二年生の生徒(当時16歳)に包丁で刺されて死亡した事例がある。この事件では、生徒の母親が台湾籍で、本人が言葉の壁や家族関係などで深刻な悩みを持っていたという背景が指摘された。
 一方、校内暴力は“第二のピーク”を迎えたと言われる。文部省の調査では、九六年度、公立中学、高校で起きた校内暴力の件数は初めて一万件を突破した。このうち、中学生が教師に対してふるった暴力は前年の約一・五倍の千三百十六件に上った。中学生の教師への暴力が千件台になったのは、校内暴力の最初のピーク期の八三年度以来のことだ。
 現場の教師らによると、最近の校内暴力は、日ごろおとなしそうに見える子が、突発的に引き起こす事例が目立つという。
 写真=亡くなった腰塚佳代子教諭
読売新聞 1998. 01. 29 東京朝刊

教壇“命懸け”の時代 刃物持つ生徒から逃げ出したいのを我慢 注意は逆恨み 
 「教育も命懸けの時代がやってきた」「内心、逃げ出したいのを我慢している」。栃木県の黒磯北中学校での一年生による女性教諭刺殺事件や、東京での中学三年生の警官襲撃事件の衝撃が、教育関係者や家庭に広がっている。読売新聞社が三日までに、全国の中学校の一線に立つ教師に生の声を聞いてみたところ、今の学校現場の厳しさを訴え、すぐに「キレ」そうになる子供たちを前に、対応の答えが見いだせないまま苦悩している実態が浮かび上がった。宇都宮大学教育学部では、事件により、教員志望だった学生の約11%が「他の職種への志望変更」を考えていることが、緊急アンケート調査で分かり、“先生の卵”にまで影を落としている。
 ◆“本音”を語る中学教師 
 長野県南安曇郡の男性教諭(47)「同僚と『あと学校にないのは殺人事件だけだ』と話していた矢先に、やっぱり起こった。荒れているのはどの学校も似たような状況」
 甲府市の男性教諭(40)「周りに凶器があったら同じようなことをしてしまう生徒は潜在的には多いのではないか」
 大阪市の女性教諭(43)「刃物を持って来ている生徒は珍しくない。冗談まじりでいきなり工作用カッターの刃を突き付けられたこともある。逃げ出したいのを我慢して注意しているが、ひるんだらその後だれも言うことを聞かなくなる」
 名古屋市の男性教頭(49)「このままでは、アメリカのように学校に警察官やガードマンを常駐させることになりかねない」
 群馬県伊勢崎市の男性教諭(44)「最近の子供は感情のコントロールができなくなっている。ちょっとした言葉遣いの問題から、血の気が引いた表情になるほど興奮する生徒がいる」
 盛岡市の女性教諭(34)「普通の生徒でも、注意されると、自分に非があっても素直に受け入れられず、逆恨みする。穏やかにいっても『おれだけが悪いんじゃねえ』などと開き直る」
 鹿児島市の男性教諭(30)「教師の側も、子供たちがナイフを持っているのを見抜く力が落ちている気がする。表情やしぐさで感じ取り、保護者と連絡を取る必要がある」
 広島市の男性教諭(42)「教育も命懸けだが、(問題のある生徒を見て)注意、指導しないのは教育の名に値しない」
 ◆「先生の卵」志望変更も
 宇都宮大学の調査は、同学部の横島章教授(心理学)が二日、担当する「特別活動の研究」という必修科目を履修する一―四年生計二百九人を対象に「黒磯北中学教師殺害事件に関して」と題した無記名アンケート形式で実施した。
 事件後の教職に対する態度の変化をたずねた質問では、もともと教員志望の学生百四十三人のうち百二十七人が「教員志望に変化なし」と答えた。しかし、教員志望だった者のうちの約11・2%に当たる十六人が「事件により、教員から他の職種へ志望変更を考えている」と答えた。
 このうちの一人は、「事件は特別なものではなく、こういう中学生は多くいると思う。“普通の子”というが、普通とは何かわからなくなった」と戸惑いを感想に記した。
 再発防止に最も重要なこととしては、「家庭におけるしつけのあり方を再検討する」が最も多く、「教師がもっと子供の立場になって考えられるよう研修する」が次いだ。「学校は所持品検査などの規制を強めるべきか」には十七人が賛成したが、反対が四十三人。二十三人が「今の学校や教師に期待しても何も得られない」とした。
 横島教授は「多くが事件を連続したものととらえ、いつでも起こりうると考えているようだ。現場の教師も不安を抱え、つらくて仕方がないのが現状だ。抜本的な教育の改革が必要だ」と指摘。「教員志望を変更する学生がさらに増える恐れがある」とみている。
読売新聞 1998. 02. 04 東京朝刊

女性教諭刺殺の少年、教護院送致 「感情制御できず犯行」 裁判官の問いに涙 
 ◆重大さ、なお理解不十分
 「おとなしくて目立たない普通の子」と教師たちに映った一年生の男子生徒(13)が突如、ナイフで凶行に及んだ栃木県・黒磯北中の女性教諭刺殺事件から約四週間。宇都宮家裁は二十四日、生徒の処分を教護院送致と決め、処分決定要旨を公開した。生徒は「申し訳ありませんでした」と涙を見せたというが、事件の重大さ、深刻さは十分理解出来ていない面があるという。思春期特有の心理的な不安定さに加え、運動や勉強の面でストレスがたまり、感情を制御できない状況だったとされたものの、注意されたことに「カッとなって」刺すに至る少年の心の軌跡は明確にはならなかった。表面的には平静さを取り戻している同中でも、生徒たちへのカウンセリングが続けられ、深い傷を残したままだ。(本文記事1面)
 思春期特有の心身の不安定さ、学習意欲の減退、たまるストレス――。衝動的な殺人といわれた事件は、公開された処分決定の要旨で、生徒の「心の闇(やみ)」の部分がおぼろげに明らかにされた。
 生徒は特別な問題行動もなかった。それなのに、こうした心身状態や昨年五月ごろからひざが強く痛む病気などで、怠学傾向や保健室利用が増え、ストレスを制御できない状態にあったという。
 関係者の話では、小学校時代は、スポーツが得意で成績も上位。将来の夢は「体操選手」だった。しかし中学校に入ってから、ひざの痛みで部活動や体育の授業など、激しい運動は休むようになり、勉強も一学期から二学期にかけて落ち込みが目立ち始めた。
 「運動や勉強で“挫折感”を抱き、クラスの中で目立とうと思った」。生徒がバタフライナイフに手を出した理由を、関係者はこうみる。
 こうした生徒の不安定な状態に、学校や家族など周辺は気づいていたのだろうか。学校側の説明では、生徒は昨年十二月、今年一月を中心に保健室へ十回以上通ったとされている。しかし、養護教諭が担任に「心理的な問題を抱えているのでは」と報告したものの、教師側が特に注意して接していたことはなかったという。
 関係者によると、家族も、生徒がイライラしているのは感じ取っていたものの、反抗期だからと思い、特に心の異変とは思わなかったとされる。
 地域教育などに詳しい室俊司・日本女子大児童学科教授(社会教育学)は「現代の子どもには、例えば動物のにおいや手触りといった五感を使った共通感覚がなく、(現実の世界ではなく)バーチャル(仮想)な世界にいる。生理的にキレやすい背景にこのことがある。少年は先生に注意された時も、テレビゲームでがんがんやられたような感覚を覚えたのではないか。中学生ぐらいの思春期の男子には、母親という話し相手のいる女子と違って、身近に話し相手がいない。体の発達にともない、大きなストレスを抱えていると認識すべきだ」と話している。
 ◆動揺は見られず
 記者会見した付添人の沢田利夫弁護士によると、男子生徒は、処分決定の主文が読み上げられる前に裁判官から「自分の行為について、被害者の先生についてあなたはどう思うか」と問い掛けられると、「申し訳ありませんでした」と涙を流しながら答えたという。
 処遇の理由の中で「ばかにされていると受け取り」としている点に関して、裁判官は「先生がばかにしているのではなく、あなたへの信頼があったからひるまなかったのを、あなたが誤解したのではないか」とただした。生徒はしゅんとした様子を見せたという。沢田弁護士は、生徒について「最初に会ったときは、非常に幼い印象だったが、きょうは非常に落ち着き、決定を言い渡されたときも、覚悟していたようで、動揺した様子は見られなかった」と語った。
 さらに、生徒の性格について「面会の時に『廊下で先生から注意されたのは、君だけでなく、もう一人いたんだから、そこにあなたの課題がありますよ』と指摘したが、本人は、自分が激高しやすいタイプだとは思っていないようだ」と話した。また、生徒は「こんな僕でも大学へ行けるでしょうか」と将来への不安を口にしたという。
 ◆穏当な決定だが…
 少年事件を数多く手がけてきた吉峰康博弁護士(東京)の話「『周囲の目から守る』という観点からも教護院送致は穏当だと思う。しかし、殺意を認定しているが、驚かそうと思ったという認定から考えると傷害致死とみるべきだ。事件に至る経緯もはっきりせず、今後、親、学校、社会全体がどうすべきかという教訓が感じられない。『怠学』というのは認識として不適切で少年が通っていた保健室は、今の子供にとっては学校内での居場所の一つになっているという認識もあってよかった」
 ◆黒磯北中 生徒ようやく明るさ カウンセリングは続ける
 黒磯北中ではこの日、ふだん通り午前七時五十分ごろから生徒たちが登校。事件直後は顔をこわばらせ、うつむき加減だった生徒たちもほぼ一か月を経て明るさを取り戻しつつあり、校門で迎える教諭たちに元気にあいさつしながら校内に入って行った。
 事件後の部活動の対外活動自粛は続けられているものの、全校集会など特別な集まりもなく、学校側は平静さを取り戻すことに努めている。PTAは、父母や生徒の悩みや要望を学校側などに働き掛けるため、緊急対策室を校内に設置していたが、二十三日に「役割は達成した」と閉鎖した。
 教師たちは、心配な反応が見られる生徒がいないか情報交換を強化し、生徒に声をかける場面が多くなった。ある女子生徒は「事件以来、先生や大人たちが優しいのが逆に気持ち悪い」という。
 一方で、事件直後から刃物の持ち込みをチェックするために始まった所持品検査は引き続き行われており、二十一日には一年生、二十三日には二年生を対象に実施するなど、平静さの中にも、事件が残した傷の深さをうかがわせている。二年生の女子生徒は「やっぱり現場となった一階に下りると、なんとなくそこだけ雰囲気が違ってみえる。下りるたびに、『ああ、ここで先生、殺されたんだ』と思い出す」という。
 ショックを受けた生徒らのカウンセリングは続いている。生徒たちと面接をしている栃木県教育研究所の丸山隆相談部長は「事件直後の『食べられない』『眠れない』症状が徐々に治まってきた生徒がいる一方、これまで抑圧してきたショックの反応が出てきた生徒もいる。まだ、全く反応を示していない生徒、逆にショック反応が事件直後から続いている子供に気を付ける必要がある」と、懸念している。
 刺殺された腰塚佳代子教諭(当時二十六歳)が担任だったクラスは学年主任が担任を兼務し、英語の授業も男性の教諭が臨時採用された。それでも、クラスの教卓には、生徒や教師が持ってきた切り花が毎日二、三本飾られている。
 腰塚教諭が顧問だった女子バレー部の生徒は「腰塚先生はバレーをやったこともなかったのに、一緒に一生懸命練習をしてくれ、試合に負けても『また頑張ろうね』と声をかけてくれる優しい先生だった。生まれたばかりの赤ちゃんを連れて応援に来てくれたこともあった」と声を詰まらせながら、腰塚教諭への思いを口にした。
 写真=少年を乗せ、宇都宮家庭裁判所に入るワゴン車(けさ9時22分)
読売新聞 1998. 02. 24 東京夕刊




(1997. 05) 東京都葛飾区の区立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒二人(15歳)
被害者; 女性教諭(27歳)
被害状況; 全治約三か月の重傷
処分等; 亀有署が関係者から事情聴取

生徒が投げたゴミ箱当たり重傷 東京・葛飾の中学女性教諭
 東京都葛飾区の区立中学校で、女性教諭(27)が三年生の男子生徒(15)の投げたゴミ箱に当たって全治約三か月の重傷を負っていたことが二十九日分かった。亀有署は傷害事件として関係者から事情を聞いている。
 同校によると、二十六日午後一時半ごろ、教諭は、授業中に教室の中に入らないで壁をけるなどして騒いでいた生徒三人に注意。一緒に職員室に向かうため、教諭が階段を下り始めたところ、生徒が階段の上から重さ四キロの木製のゴミ箱を投げ、教諭の腰に当たったという。
 生徒は学校側に対し「先生にあてるつもりはなかった」と話しているという。
1997. 05. 29 読売新聞 東京夕刊 夕社会 19頁




(1997. 02) 大阪市生野区内の中学校

加害者; 中学3年の男子生徒一人・中学2年の男子生徒二人(−歳)
被害者; 女性教諭(26歳)
被害状況; 「胸をさわらせろ」などと言われ、胸を平手でたたかれる
処分等; 暴力行為の疑いで逮捕

女性教諭に暴行の中学生3人を逮捕/大阪・生野署
 大阪府警少年課と生野署は二十五日、女性教諭(26)の胸をたたくなどしたとして、大阪市生野区内の男子中学生三人を暴力行為の疑いで逮捕した。
 調べでは、三人は二年生二人、三年生一人。二月三日、校舎一階の職員更衣室前で女性教諭に対し「胸をさわらせろ」などと言いながら、胸を平手でたたくなどした疑い。 三人は昨年十一月ごろから、同様の行為や校舎のガラスを割るなどしており、同課では全容解明を急ぐ。
 昨年、教諭に対する暴行で逮捕された生徒は大阪府内で十人いるが、女性教諭への暴行は一件。今回の性的いやがらせのようなケースはなかった。
読売新聞 1997. 02. 25 大阪夕刊 夕2社 14頁




(1997. 02) 岐阜県可児市の市立西可児中学校

加害者; 中学3年の男子生徒二人(ともに15歳)
被害者; 女性教諭(年令不明)
被害状況; 顔などに軽いけが
処分等; 暴行の現行犯で逮捕

先生に暴行の中3逮捕 可児で容疑の2人 喫煙を注意されカッ/岐阜
 六日午前十一時二十五分ごろ、岐阜県可児市の市立西可児中学校一階会議室で、たばこを吸っていた三年生の男子生徒二人(ともに十五歳)に、男性教諭二人と女性教諭一人が注意したところ、生徒二人が教諭にイスを投げつけ、殴るけるなどした。教諭らの通報で急行した可児署員が二人を暴行の現行犯で逮捕。教諭三人は顔などに軽いけが。
 同署の調べでは、事件があったのは四時間目の授業中で、二人は授業を抜け出し、会議室で遊んでいた。二人とも以前から校内暴力や喫煙などの非行を繰り返し、校長や生徒指導教諭らが先月中旬から同署に相談していた矢先だった。
 佐藤泰彦校長(52)は「卒業を控えた生徒二人で指導が及ばず残念」と話していた。
読売新聞 1997. 02. 07 中部朝刊 社会 35頁




(1994. 12) 福岡県山田市の山田中学校

加害者; 中学3年の男子生徒六人(ともに15歳)
被害者; 女性教諭(年令不明)
被害状況; −
処分等; 福岡地検飯塚支部に書類送検

暴行の中学生6人を書類送検/福岡・上嘉穂署
 上嘉穂署は十三日、福岡県山田市の山田中(武藤英信校長)の三年生男子生徒六人を、暴力行為と傷害容疑で福岡地検飯塚支部に書類送検した。
 調べによると、六人は十一月十六日、ホームルーム終了後、生徒の一人が女性教諭をからかったことがきっかけで教室にかけつけた教諭十人ともみ合いになり、うち男性教諭二人に口の中を切るなど、それぞれ三日から四日のけがをさせた疑い。
読売新聞 1994. 12. 14西部朝刊 社会 23頁




(1994.07) 福岡市博多区の中学校

加害者; 中学2年の男子生徒(14歳)
被害者; 女性教諭(26歳)
被害状況; 顔を平手で殴ったり、腹をけったりし、右手などに約二週間のけが
処分等; 福岡地検に書類送検

中2、女性教諭に暴力容疑で書類送検/福岡県警博多署
 福岡県警博多署は二十三日までに、福岡市博多区の中学校で、女性教諭(26)を殴るなどしてけがをさせたとして、二年生の男子生徒(14)を傷害の疑いで福岡地検に書類送検した。
 調べによると、この生徒は六月十八日午前、校内の廊下で、ピンポン球で遊んでいたのを、女性教諭から注意された。球を取り上げられたのに怒り、教諭の顔を平手で殴ったり、腹をけったりし、右手などに約二週間のけがをさせた疑い。
読売新聞 1994. 07. 24西部朝刊 社会 29頁




(1994.07) 福岡県北九州市小倉北区の市立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(14歳)
被害者; 女性教諭(33歳)
被害状況; 肩を押して倒し、けるなどして一か月の重傷(左肩脱きゅうなど)
処分等; −

生徒に倒され女教諭重傷/北九州の中学
 北九州市小倉北区の市立中学校で、三年生の男子生徒(14)が授業中、女性教諭(33)の肩を押して倒し、けるなどして一か月の重傷を負わせていたことが六日、明らかになった。
 市教委によると、六月九日午前十時ごろ、授業中に生徒が紙飛行機を二回飛ばした。教諭が紙飛行機を拾い、注意すると、いきなり教諭の右肩を二回押し、倒れた教諭をけったという。
 教諭は、右肩の脱きゅうと左足打撲で一か月の重傷と診断された。
読売新聞 1994. 07. 07 西部朝刊 社会 23頁




(1993.06) 熊本市の市立錦ケ丘中学校

加害者; 中学3年の男子(14歳)
被害者; 女性教諭(39歳・2年生担任)
被害状況; 二週間のけが
処分等; −

熊本市の錦ケ丘中で生徒が女教諭に暴力
   父母と教師、学校の“荒廃”解決へ取り組み決める

 熊本市の市立錦ケ丘中学校(池田昌昭校長、生徒千八人)で、このほど三年生の男子生徒(14)が女性教諭(39)に二週間のけがを負わせるトラブルが起きた。同校では最近、喫煙や教師への暴言など“荒廃”が目立つことから、学校側は「教師の力だけでは生徒指導はもはや限界」と十五日夜、PTAに呼び掛け緊急保護者会を招集して対応を協議。今後、教師と保護者が一体となって学校現場の“荒廃”の問題解決に取り組むことを決めた。
 学校側の説明などによると、問題が起きたのは五月二十七日夕。修学旅行から帰った二年生の一人が、三年生の男子生徒に土産を渡していた。校内での土産のやり取りは禁止しているため二年担任の女性教諭が再三注意したのをきっかけに、この三年生と女性教諭がもみ合いになったという。女性教諭は二週間のけがを負い、自宅療養中。
 保護者会には千人近い父母らが出席。池田校長が「現場の教師からは、このままでは生徒指導ができない、という声が上がっている。学校の実態を把握してもらい、今後の教育に協力を」と訴えた。
 三年生の副担任で生徒指導主事は、喫煙や校則違反などの事例を挙げ、「教師への暴言や床につばを吐いたり、土足のまま廊下を歩いたりの行為が目立ってきた。これらは決して一部の生徒に限らない」と、校内全体にまん延する生活態度の乱れについて報告。
 保護者からは、「先生たちはどう対応したのか」「基本的な生活ルールは家庭で教えるべきだ」「先生が手を出すのはいいが、愛情が入っているかどうかが問題。学校はもっと早く実情を教えてほしかった」など、体罰の是非や生徒指導への保護者の協力などについて活発な発言があった。
 会議は二時間に及び、今後は学年や学級単位で教師と保護者がミニ集会を開き、一体となって問題解決に取り組むことを確認した。
熊本日日新聞社 1993.06.17 朝刊 23頁




(1992.11) 大阪市生野区中川六、市立大池中学校

加害者; 中学1・3年の男子生徒七人(−歳)
被害者; 女性教諭(37歳)
被害状況; 腹部をけられる
処分等; −

授業中教師らに暴行、男子生徒7人、校則違反注意うけ
 大阪市生野区中川六、市立大池中学校(井岡強校長)で今月十六日、服装や頭髪の乱れを注意されて着替えのために帰宅させられた一年生と三年生の男子生徒七人が、学校にもどったあと授業中の教師らに次々と殴るけるの暴行を加え、女性教諭ら四人に五−三日間のけがを負わせていたことが十九日、わかった。
 市教委などによると、同校では二学期から校則違反の服装や頭髪の生徒が目立ってきたため、朝の校門指導を強化。当日も教師数人が校門に立ち、生徒二十人を着替えに帰宅させた。
 ところが、これに不満をもった三年生の男子生徒二人が再び登校したあと指導に当たっていた男性教諭(二九)の授業に押しかけ「どうして今年だけ厳しく言うんや」などと叫びながら同教諭の顔面を殴打。止めに入ろうとした女性教諭(三七)の腹部をけった。
 また、その直後に再登校した一年生四人が別の男性教諭(三五)の授業に押しかけ、この教諭ともみあいの末、殴るけるの暴行を加えた。さらに、別の三年生が校門に立っていた男性教諭(三四)の背中に跳びげりを加えたりしたという。
 四人の教諭らはいずれも顔や腹部などに三−五日間の打撲。当時は三時間目の授業中だったが、暴行した生徒を職員室に連れて行こうとした教師に別の生徒が胸ぐらをつかむなど騒然となったという。
 学校の説明によると、この間、教諭らは生徒に一切手をださなかったという。
 井岡強校長の話「六月ごろから服装の乱れが目立ち始めた。二学期になってさらに目に余るようになったため、指導を厳しくしたが、生徒に理解してもらえず残念だ」
産経新聞社 1992.11.20 大阪朝刊 30頁




(1991.09) 岩手県下閉伊郡川井村の県立宮古高校川井校

加害者; 高校3年の男子生徒(17歳)
被害者; 女性教諭(50歳)
被害状況; 腹部をけられ死亡
処分等; 自宅謹慎・傷害致死の疑いで捜査

生徒に腹部けられて入院した女性教諭、死亡−−岩手の宮古高校川井校
 岩手県下閉伊郡川井村の県立宮古高校川井校で今年七月、三年生の男子生徒(17)に腹をけられ、入院していた同村川井、同校教諭、吉田万里子さん(50)が二十五日午後に多臓器不全のため死亡した。同県警宮古署は、傷害致死の疑いもあるとみて、調べている。
 県教委などによると、七月十七日朝、校舎の階段で、二人の男子生徒の間をすり抜けて上ろうとした際、肩や足が触れて転びそうになった。「何するの」と注意したところ、生徒が「自分がやったんじゃない」と反発、同教諭の腹部をヒザで一回けり上げたという。
毎日新聞社 1991.09.26 大阪夕刊

岩手・高3生の教諭暴行致死
 朝、岩手県下閉伊郡の県立高校の吉田万里子教諭(50歳)が、階段を先に上っていた3年生の男子生徒2人の間をすりぬけようとしたところ、肩や足があたって転びそうになり口論、男子生徒の1人が吉田教諭の腹をひざで蹴り上げ、病院に運ばれる。吉田教諭は内臓を損傷し、9月25日に多臓器不全で死亡した。
1991年9月26日

生徒にけられた女性教諭、2ヵ月後に死亡 岩手・県立高
 岩手県下閉伊郡内の県立高校で今年7月、3年生の男子生徒に腹をけられ重傷を負った女性教諭が、25日午後1時ごろ、入院先の盛岡市内の病院で多臓器不全で死亡した。
 死亡したのは、同郡川井村川井、吉田万里子さん(50)。県教委や宮古署の調べによると吉田さんは7月17日朝、校内の階段を上っている際、階段を先に上っていた2人の男子生徒の間をすり抜けようとした。ところが、1人の生徒(17)の肩や足に触れて転びそうになったため、注意したところ口論となり、その生徒にひざで腹部を1回けりあげられた。
 吉田さんは、盛岡市内の病院に運ばれ、内臓損傷で手術を受けた。しかし、約2カ月間入院していても良くならず、25日になって容体が急変した。同校では、この生徒を自宅謹慎処分としている。
 県教委の話では、吉田さんは理科と数学を担当しており、この生徒のクラスの副担任で、生活指導も担当していた。生徒は普通の子で、突発的なできごとだったらしい。
朝日新聞社 1991.09.27 東京夕刊




(1990.10) 神奈川県横須賀市内の市立長井中学校

加害者; 中学3年の男子5・6人(−歳)
被害者; 女性教諭(年齢不明)
被害状況; 男性教諭がけが
処分等; 横須賀署が事情を聴く

職員室でもみあい 教諭と生徒5人けが 横須賀・長井中
 横須賀市長井5丁目の市立長井中(藤崎竹造校長、394人)で18日、職員室の中で教諭と生徒計約20人がもみあいとなり、教諭4人と生徒1人が軽傷を負ったことが19日わかった。横須賀署は、学校側から事情を聴くなどしている。同中では9月にも生徒指導中の教諭と生徒がもみあい、生徒1人がけがをしている。学校側は「生徒の気持ちを落ち着かせたい」と、19日は1時間目だけで全生徒を下校させた。
 関係者の話をまとめると、18日午後3時半すぎの掃除の時間中、1階のトイレを担当した女性教諭が、誤って3年の男子生徒に水をかけた。女性教諭はまもなく職員室へ引き揚げたが、怒った3年男子生徒5、6人が「ちゃんとあやまれ」などといいながら職員室へ入り、居合わせた教諭ともみ合いになった。男性教諭4人が、眼鏡が割れたり、頭や手足に軽いけがをし、生徒1人が書棚のガラスで手を切った、という。
 藤崎校長は「教育現場でこうしたことが起き、大変残念だ。原因をよく調べ、適切な指導を父母との間でも話し合っていきたい」と話している。
朝日新聞社 1990.10.20 東京地方版/神奈川 0頁




(1990.06) 茨城県日立市内の中学校

加害者; 中学2年の男子(−歳)
被害者; 女性教諭(26歳)
被害状況; 腹部を殴ったり、足をけったりする乱暴を受ける
処分等; 日立署が関係者から事情を聴く

男子生徒いじめと教師への乱暴発覚 日立の中学校
 日立市内の同じ中学校で、2件の暴力事件が発生、日立署でも関係者から事情を聴いていることが18日までにわかった。
 同市教委によれば、まず生徒同士の暴行傷害事件が4月21日に起きた。同日午前9時半ごろ、学校の2階トイレに、3年生の男子生徒が5人の男子同級生に呼び出され、顔などを殴られ10日間のけがをした。5人は男子生徒が弱いものいじめをしたりしたからといっているという。
 もう1つは5月28日午前10時50分ごろ、2年生のクラスで、男子生徒の1人が授業中に、勝手に席を替え、ライターを持ち出し、テスト用紙に火をつけたため、女性教諭(26)がやめるように注意したところ、生徒は先生の腹部を殴ったり、足をけったりする乱暴をしたという。
朝日新聞社 1990.06.19 東京地方版/茨城 0頁




(1990.01) 兵庫県伊丹市内の中学校

加害者; 中学3年の男子(15歳)
被害者; 女性教諭(51歳、英語)
被害状況; 頭部を数か所切られ一か月の重傷
処分等; 傷害容疑で事情聴取
備 考; グラフには反映されず

中3、教室で女教師を刺す/兵庫・伊丹市
 二十三日午前十一時ごろ兵庫県伊丹市鴻池前、市立天王寺川中学校(村上敏展校長)で、三時間目の英語の小テストに遅れて教室に入ってきた三年六組の男子生徒(15)が、教壇にいた英語担当の奥友子教諭(51)(同県宝塚市逆瀬川)の後ろから、いきなり首を絞めたうえ、ナイフで切りつけた。
 奥教諭は悲鳴をあげ、廊下に逃げ出したが、頭部を数か所切られ一か月の重傷。男子生徒はクラスメートに取り押さえられた。伊丹署で傷害容疑で事情を聞いている。男子生徒は切り出しナイフなどナイフ二本を持っていた。
 この生徒は一、二時間目の授業にはきちんと出席していた。村上校長は「おとなしい生徒で、なぜそんなことをしたのか全く見当がつかない。同級生の目前での出来事でショックだ」と話している。
読売新聞 1990.01.23 東京夕刊 15頁




(1986.11) 埼玉県上尾市の中学校

加害者; 中学3年の男子三人(−歳)
被害者; 女性教諭(33歳)
被害状況; 足でけったりされ2週間のけが
処分等; 障害の疑いで逮捕

女性教師に乱暴 男子中学生3人逮捕(埼玉・上尾)
 埼玉県の上尾市で中学3年の男子生徒3人が女性の教師などに乱暴してけがをさせ傷害の疑いで逮捕されました。
 警察の調べによりますと、このうち1人は先月の1日、授業中にラジオカセットで音楽を流していたところを33歳の女性の教師に注意されたことからこの教師を足でけったりして2週間のけがをさせた疑いです。
 もう1人は先月11日、授業を欠席したことを注意した別の女性教師を殴っておよそ3週間のけがをさせた疑いです。
 さらに3人は先月5日、上尾市内で通りがかりの23歳の会社員にいいがかりをつけて長さ40センチの鉄の棒で殴るなどして1週間のけがをさせた疑いがもたれています。
NHK 1986.11.05 NHKニュース




(1986.05) 東京都大田区の区立羽田中学校

加害者; 中学3年の男子(14歳)
被害者; 女性教諭(32歳・妊娠中)
被害状況; 脱いだ学生服で殴りつけるなどの乱暴
処分等; 暴力行為の疑いで逮捕

教師に暴力、番長逮捕 女生徒自殺の羽田中
 いじめを強要されたのを苦に昨年11月、女生徒が飛び降り自殺をした東京都大田区立羽田中学校で校内暴力事件が起き、3年生の男子生徒が26日までに、警視庁蒲田署に暴行の疑いで逮捕された。この生徒はいわゆる番長で、教師に対して、たびたび、暴力を振るっていた。女生徒の自殺事件以後、学校は「荒れる学校」の克服を目指して取り組んできたが、今回の逮捕は、その難しさを浮き彫りにしている。
 捕まった生徒A(14)は、調べによると、4月21日の授業中、ビニールの風船に水を入れ、いたずらをした。体育担当の教師(32)が注意したところ、反発し、殴るけるの乱暴を加えた。このほかにも、5月7日、妊娠中の女性教師(32)に対しても、脱いだ学生服で殴りつけるなどの乱暴を加えていた疑い。Aは校内の番長として勢力を誇示しており、蒲田署は学校側からの被害届を受けてAを逮捕した。
 学校側の説明では、Aの家族は父子家庭で、愛情に飢えたところが強く感じられるという。そのせいか、去年秋ごろから、花瓶を割ったり、ロッカーをけったり、掲示板に穴を開けたり、物をぶつけたり、教師に反抗するなどの乱暴が目立ち、新学期になっても教師に対する暴力がやまなかった。また、5月になって、同級生にサンドペーパーでいたずらをすることもあった。このため学校は、職員会議を3回開いて対策を検討した結果、警察への届け出を決めた。
 羽田中では、昨年11月20日夜、当時2年生の女生徒が「私はA子とB子に舎弟になるようにいわれた。逆らえなかった。2人にある子をいじめるように言われたが、私には出来ない。こういうことをなくしてほしい」という趣旨の遺書を残して自宅のあるマンションから飛び降り自殺した。この事件に衝撃を受けた同校は「いじめのない学校づくり」への再生をPTAなど地域と一体になって取り組む一方、警視庁少年1課と蒲田署も、校内にはびこる悪質ないじめグループを補導し、「番長」や「舎弟」というヤクザ用語が使われる生徒間の関係にメスを入れた。
 しかし、Aの逮捕は、これまでの取り組みがまだ不十分だった表れではないか、と父母の間で受けとめられており、教師たちも学校再生の難しさをかみしめている。4月に赴任した豊田一郎校長は「先生たちは一生懸命に取り組んでいるが、まだ、いじめが十分克服されていないと感じている」と話している。
朝日新聞社 1986.05.27 東京朝刊 23頁 1社




(1985.11) 東京都昭島市内の公立中学校

加害者; 中学3年の男子生徒(15歳)
被害者; 女性教諭二人(36歳(妊娠中)・37歳(養護教諭))
被害状況; 下腹部を強くけられたため中絶手術
処分等; 東京家裁八王子支部へ書類送検

妊娠教師、腹部けられ出産断念 中3男子、注意受け逆上 昭島
 東京都昭島市内の公立中学校で先月下旬、指導上の注意を受けた3年生の男子生徒が教師ともみ合ううち、カッとなって妊娠中の女性教師の腹部をけった。このため女性教師は、その後、中絶手術を受けて休んだことが7日、明らかになった。同中ではこれまでにも、3年生男子生徒十数人の荒れたグループによる器物破損や対教師暴力が続いていた。
 関係者や目撃者の話によると、事件があったのは先月22日の放課後の午後3時過ぎ。校舎の入り口でふざけて遊んでいたつっぱりグループ十数人が、注意した男性教師(23)に上ばきなどを投げつけ、校舎2階の職員室の前まで追いかけた。グループと男性教師の口論が始まり、このうちの1人、3年生A(15)がこの教師の背中に、つばを吐きかけた。
 これを見た女性教師(36)が、謝るよう注意したが、Aが「うるせえ」「関係ねえ」などと反抗、女性教師がAの腕をつかみ、Aがこれをふり払う形でもみ合いになった。別の教師が制止に入り、Aを背後から羽交い締めにしたため、カツとなったAが、女性教師の下腹を強くけった。
 女性教師は、一瞬息が詰まったが、そのときはさほど痛みもなく、同僚に支えられて会議の始まる職員室に戻った。しかし、腰痛が激しかったため、生徒の投げた上ばきが頭にあたって頭痛を訴えた男性教師と、それぞれ近くの病院で診察を受けた。
 この時は、女性教師自身、妊娠の確信がなかったが、翌日になっても、腰痛や頭痛がとれなかった。このため、産婦人科医を訪ねたところ、妊娠約2カ月だったことがわかった。その時点で出血などはなかったが、妊娠初期の大切な時期にけられたことで胎児にどのような影響が出るかわからないうえ、流産の可能性や母体への危険も心配されることから出産を断念。先月29日に入院、30日に中絶手術を受けて今月6日まで静養した。
 Aは9月下旬にも、保健室で、授業に戻るよう注意した女性の養護教師(37)の下腹部をける事件を起こしていたが、中絶した女性教師方には今月4日、両親とともに謝罪に訪れた。
 学校側は「Aは女性の腹部をけることがどんなことかよくわかっていなかったようだ。だが、今は十分反省しており、今後、絶対にしない、と言っている。学校としても、女性教師が中絶しなければならなかったことは深刻に受けとめている」と話している。
 この女性教師は保健体育担当で、性教育もし、「命をはぐくむことの大切さ」をふだんから生徒に教えているだけに、「いかなる形にせよ、今回、私が1つの生命を殺してしまう決断をしたことは、矛盾することで、つらい」と苦しんでいる。
1985年11月8日(朝日新聞 23頁)

妊娠教師けった中3男子を逮捕 東京・昭島
 東京都昭島市内の公立中学校で10月下旬、3年生の男子生徒が教師ともみ合ううち、妊娠中の女性教師(36)の腹をけり、同教師が中絶手術を受けていた事件で、警視庁昭島署は、この少年(15)を暴力法違反の容疑で逮捕、19日東京家裁八王子支部に送った。
 この女教師は、事件後、少年が反省していることなどから、被害届を出すのをためらっていたが、同署の説得で16日付で被害届を提出した。
1985.11.20 東京朝刊 23頁 1社




(1985.03) 神奈川県の中学校

加害者; 中学3年の男子生徒二人(15歳)
被害者; 女性教諭(44歳)
被害状況; 卒業を前に報復するため覆面をして帰宅途中を襲い、カミソリで髪を切り取った
処分等;−

少年非行は減少傾向「性非行」にもブレーキ 60年1〜6月
 非行で補導された少年は8年ぶりに減った昨年に続き今年も減少傾向にあることが21日、警察庁のまとめでわかった。非行の中心になっているオートバイ盗や万引き、校内暴力などが減少したためで、5年連続して増加してきた女子の性非行が減ったことなどもあり、同庁は「風営法の改正効果が出てきた」としている。しかし、年間では依然18万−19万人台の高水準になるとみられているうえ、舞職少年が6年連続で増加、同庁が学校、職場ぐるみで取り組んできた非行防止対策からはみ出た層の増加だけに、警察庁は新たな対応を迫られた形になっている。
 まとめだと、今年1−6月に刑法犯で補導された少年は8万5801人で、昨年同期より2066人、2.4%減少した。
 このペースで行くと、年間でも2年連続の減少になるとみられるものの、19万人前後と、56年以来の高原状態の高水準が続くことになる。
 罪種別だと、窃逓犯が6万5175人、粗暴犯が9984人、凶悪犯が619人、風俗犯が314人などで、凶悪犯が21.3%、粗暴犯が11.2%、風俗犯が11.0%など、すべての罪種で減少している。窃造犯は全体の4分の3強で、各罪種が減少したため全体に占める割合は0。6%高くなっている。
 年齢別では、17歳が20.6%増加したほかは各年代とも減少した。中、高校生にあたる14−16歳の低年齢層は全体の74.1%で、4人のうちの3人と相変わらず非行の中心になっているが、全体に占める割合は1.4%減少している。
 無職少年は1万291人、全体の12.0%で、23人、0.2%増え、6年連続の増加になっている。非行少年の1割強にあたる無職少年が殺人、同未遂の4割弱、強盗、放火の3割強を起こしており、凶悪犯の中心になっている。
 少年らは心に秘めた不満を一挙に爆発させたり、ささいな動機から凶悪事件を起こすケースが目立っている。
 高校2年生(17)はケンカに負けたうっぷん晴らしに、全く関係のない向かいに住む会社員(23)を呼び出して包丁で胸などを刺し、殺そうとして未遂に終わったり(千葉、1月)、高校1年生(17)は、かわいがっている猫を日ごろ仲の悪い父親がけったのに怒り、殴るけるの暴行を加えて死亡させた(長野、6月)。高校2年生らの6人は、仲間の恋人の女子中学生とドライブした少年(16)をこらしめようとして、角材などで2時間近く殴りつけて死亡させた(宮崎、1月)。また、中学3年生(15)は科学万博見学の費用を作るため1000円札の一部を少しずつ切りとって新しい札を偽造して使ったり(大分、3月)、6校の高校1、2年生14人が「短期の投資が数百倍になる」とネズミ講の加入を誘い、配当金40万円を飲食に使っていた(東京、6月)など、大人社会をまねたケースもあった。
 校内暴力事件では697件、3014人が補導されたが、111件、13.7%、608人、16.8%といずれも大幅に減少し、58年からの沈静化が続いている。
 しかし、中学3年生(15)が酒を飲んだうえ、生活指導教師(24)にいやがらせをするため顔面を足げにして転倒させ、死亡させたり(青森、1月)、中学3年生2人(15)が授業態度に厳しい女性教師(44)に卒業を前に報復するため覆面をして帰宅途中を襲い、カミソリで髪を切り取ったり(紳奈川、3月)など粗暴なものも起きている。
 約2割にあたる1万6104人が少女で、1.1%とわずかに減った。このうち性非行での補導は4480人で、4.2%減少し、55年から続いていた増加に歯止めがかかった。
朝日新聞 1985.08.22




(1983.03) 大阪府の中学校

加害者; 中学3年の男子生徒二人(−歳)
被害者; 女性教諭(24歳)
被害状況; わいせつ行為
処分等;−

中学3年生の少年2人が女性教諭に猥褻行為(昭和58年(1983).3.1)  中学3年生の少年2人は、授業をさぼり、職員室で執務中の女性教諭(24)に「疲れたので保健室で休みたい」と申し向けた。同教諭が2人を保健室まで連れて行ったところ、2人は、保健室へ入るや、ドアの鍵をかけ2人がかりで同教諭を押さえ付け、胸等をさわるなどの猥褻行為を行った。(大阪) 「警察白書」引用。
「昭和59年警察白書」
http://www.pdc.npa.go.jp/hakusyo/s59/s590300.html







【参考】
中学生がキレそうになる時 「言われる」といらだつ 大阪府内の588人調査
 ◆シグナル受け止めてあげて
 「キレる」。感情が抑えられず、突然、教師らに暴力をふるうといった問題行動のきっかけになるなど、子供たちの心の動きを表す言葉として、このところ、定着してきた。それはどんな状態から起きるのか。子供たちの遊びや子供を取り巻く環境を研究している大阪信愛女学院短期大学の馬場桂一郎教授(体育社会学)がこのほど、中学生を対象に、「きれそうになる」のは、だれに対して、どんな時なのか、をアンケートした。「きれる」手前の段階を探ることで、大人の側の子供たちへの接し方についてヒントになるのではないかという試みだ。
                           (社会部 古沢 要)
 調査は、大阪府内の3つの中学校の生徒を男子279人、女子309人の計588人に実施。「『きれそうになる』という言葉がよく使われるが、『これ以上我慢できない』と思うのはどんな時か」を、学校生活、先生、友人、母親、父親、兄弟姉妹の6つの対象別に2つまで書かせ、回答を馬場教授が分類した。
                 ◇
 この結果、どの対象に対しても「ない」または無回答だったのは全体の14%。残りの生徒が「きれそうになる」と感じたことがあると答えている。
 「きれそうになる」対象は、先生が最も多く6割。男女別では、女子が先生を挙げた割合が70%と、男子の48%を大きく上回った。具体的には、「しつこい」など〈怒られた時〉に分類されるものがトップ。女子は10%以上が「ひいきする」などの〈差別〉をあげた。「子供のことを一番知っているという態度が気に食わない」「友人を選べと言われた時」などの回答もあり、指導や指示に反発しがちな様子をうかがわせる。
 母親を挙げたのは半数。これも女子が61%と男子を20ポイント以上上回った。「ガミガミいう」など〈注意〉されたケースを三分の一近くが挙げ、〈勉強・進路〉がこれに次いだ。兄弟も5割近かったが、父親は4割にも届かなかった。
 友人は54%、学校生活は40%だったが、男女で内容に違いが見られた。友人の場合は、女子が「自分勝手」など〈態度〉が3割近くを占めたが、男子は「無視する」などの〈行為〉が多く、学校生活では、女子が服装、髪形などの〈規則〉に対し、男子は「嫌なことを言われた」など〈友人関係〉が多かった。
 学年別の違いもある。女子の場合、先生、母親では、2、3年生が1年生に比べ、いずれも13ポイント高かった。男子では先生と学校生活を挙げる率が、3年生は2年生より20ポイントも多かった。
                 ◇
 調査結果について、馬場教授は、▽母親が多く父親が少ないのは接する機会が影響している▽先生の指導方法に問題があり、母親は常に指示している様子が見える――などとしたうえで、「最も多い先生や母親を挙げたケースに、『やろうと思っている時に言われる』という回答が目立った。自立心が芽生える中、うるさく言われることにいらだつ様子が見える。子供たちに心の内を『言わせる』のではなく『言いたくなる』環境を作る必要がある」と話す。
 「きれる」という状態に関心が高まったのは、昨年1月、栃木県黒磯市の市立中学の男子生徒が、注意された女性教諭を刺殺した事件。生徒は「カッとなって刺した」と供述。非行歴はなく、学校は「問題はない」と見ていたことが、さらに波紋を広げた。
 この10月にも、東京都八王子市の高校で女子生徒が授業中、男性教諭を刺す事件が起きた。学校によると、目立たない生徒だったという。
 97年の神戸市の児童連続殺傷事件を機に、文部省の調査研究協力者会議が昨年3月に、児童生徒の問題行動等に関してまとめた報告書では、「表面上おとなしく素直で、成績も比較的よく、目立った問題行動も見られない子供が突然、対教師暴力や犯罪行為に及ぶことがある。これは、日常生活でたまっていたストレスや不満等を周囲の予想をはるかに超えた形で表すこと」と言及し、予見し難い子が重大な問題行動を起こすケースが増えている、と指摘している。
 さらに、「問題行動の前には、心身の不調を訴えるなどの前兆を示すことが多い」として、学校は「抱え込み」意識を捨て、関係機関と連携を図ることが必要としている。
 子供たちを追い詰める理由は様々だろうが、そんな状態を表すシグナルを何らかの形で発していることはこの調査でも示されている。それを感じることの大切さが求められている。
    …………………………
 《対象別の「きれそうになる」理由の上位と代表的な具体例》
                  (馬場教授の調査から) 
 ◇学校生活◇
     男子       女子
友人関係 23% 規則   25%
授業/勉強17% 授業/勉強18%
規則   12% 行為・言動12%
<例> 友人関係「嫌なことを言われた時」、授業/勉強「授業がつまらない」、
規則「校則が多過ぎる」「厳しい」、人の行為・言動「ブリッ子声でしゃべる」
    …………………………
 ◇先生◇
     男子       女子
怒る   25% 怒る   18%
対応/態度14% 注意   15%
注意   10% 対応/態度14%
<例> 怒る「何もしていないのに怒る」、対応/態度「横暴である」、
注意「やろうとしているのに言ってくる時」
    …………………………
 ◇友人◇
     男子       女子
行為   38% 態度   28%
言語   19% 言語   26%
暴力   13% 行為   22%
<例> 行為「勝手に人の物を使う」、態度「自分勝手な人」、
言語「文句を言われた時」、暴力「すぐにたたく」
    …………………………
 ◇母親◇
     男子       女子
注意など 28% 注意など 30%
勉強/進路19% 勉強/進路19%
行為   16% 行為   13%
<例> 注意など「わかっているのに注意された時」、
勉強/進路「勉強しろとか進路のことをいう」、行為「人の物を勝手に触る」
    …………………………
 ◇父親◇
     男子       女子
注意など 30% 注意など 21%
行為   14% 行為   18%
怒る   12% 怒る   13%
<例> 注意など「しつこく言われた時」、行為「暴力を振るう時」、
怒る「少しのことで声が大きくなる」
    …………………………
 ◇兄弟姉妹◇
     男子       女子
態度   31% 行為   23%
干渉   20% 干渉   17%
行為   13% 態度   16%
<例> 態度「生意気」「言葉遣いが悪い」、行為「邪魔者扱いする」、
干渉「いらんことを言う」
    ―――――――――― 
※複数回答(%は全回答に占める割合)
読売新聞 1999. 11. 05 大阪朝刊 教育 37頁


対教師暴力防止へ警察支援員
 中学校での「対教師暴力」が増加している現状を受け、広島県警は新年度から、非行少年の支援経験が豊富な「スクールサポーター」を採用、小中高に派遣して教諭らと連携した非行防止活動に取り組むことを決めた。
 計画では、4月以降に県警の非常勤嘱託員として4人採用し、少年対策課と福山東署に2人ずつ配置する予定。学校からの要請に応じて原則2人1組で派遣する。県は2008年度一般会計当初予算案に1300万円を計上した。
 授業の妨害行為や校内での喫煙など、教諭に暴力を振るう前の段階で指導のタイミングをとらえ、教諭に適切な接し方や対処法をアドバイス。場合によっては少年らの相談にも乗りながら、立ち直りと他の生徒への非行拡大防止を狙う。警察の持つノウハウも生かし、犯罪行為に発展するのを防ぐ。
中国新聞 2008年2月19日
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200802190034.html








ご意見・情報をお寄せください。
mary_kay2@infoseek.jp


戻る  Top  Home  女教師研究所データベースのTop



動画 アダルト動画 ライブチャット