「女教師研究所データベース」



 (か) 覚せい剤


覚せい剤(覚醒剤)  → 狭義には覚せい剤取締法で規制されている薬物。広義には中枢神経刺激薬である。中枢神経刺激薬は、脳神経系に作用して心身の働きを一時的に活性化する働きを持つ広義の向精神薬の一種であるため、嗜癖・依存の対象になりやすい。(ウィキペディア)




(2002.02) 覚せい剤使用の中学女性講師
名古屋区立中学校 女性講師(27歳、保健体育)

中学の女性講師が覚せい剤 愛知県警、所持で現行犯逮捕
 愛知県警生活安全特別捜査隊と愛知署は二十六日、名古屋市中川区の同市立一柳中学校(坂本憲昭校長)の講師、鈴村理佳容疑者(26)(同市中区正木)を覚せい剤取締法違反(所持)で現行犯逮捕した。
 鈴村容疑者は同日午前八時半ごろ、自宅近くの路上を登校途中、捜査員が職務質問した際に、ハンドバッグの中に覚せい剤約〇・二グラムを所持していた。
 同市中区の薬物の密売現場で鈴村容疑者の関与が浮上し、同署などで内偵していた。
 調べに対し、鈴村容疑者は、「覚せい剤に興味があった。悪いことだと知っていたが、昨年十一月ごろ、知り合った男に勧められて使うようになった。外国人風の男から購入し、やめられなかった」と供述しているという。
 鈴村容疑者は一九九七年三月に日本体育大学を卒業後、同四月に同市港区の中学校に保健体育科の講師として初任用された。一柳中には昨年四月から勤務し、水泳部の顧問も担当。勤務態度はまじめで、特に変わった様子はなかったという。
 同市教委は「大変驚いている。事実関係を確認の上、厳正に対応したい」と話している。
読売新聞 中部朝刊 社会 39頁 2002.02.27


覚せい剤使用の元中学女講師が有罪
授業で麻薬の危険性指導したことも

 覚せい剤を使用、所持したとして覚せい剤取締法違反の罪に問われた名古屋市中区正木、元中学校の女性臨時講師(保健体育担当)、鈴村理佳被告(27)の判決公判が25日、名古屋地裁であり、手塚稔裁判官は「薬物の恐ろしさや害悪を教え諭す立場なのに、薬物に耽溺(たんでき)した」として、懲役1年6カ月、執行猶予3年(求刑懲役1年6カ月)を言い渡した。
 手塚裁判官は判決理由で「薬物の効果を体験したいという浅はかな動機で使用を始め、生徒や一般に与えた衝撃や影響は大きい。刑事責任は重大だが、反省している」と述べた。
 判決によると、鈴村被告は2月26日、自宅で密売人から購入した覚せい剤を使用。同日朝、出勤途中に残りの覚せい剤を隠し持っていた。
 鈴村被告は保健体育を担当し、授業で生徒に麻薬の危険性について指導したこともあったという。
ZAKZAK 2002/04/25
*) たしかこの件、交際相手の自衛官の影響で覚せい剤に手を出したかと思います。



(1998.03) 外国人と交際・覚せい剤乱用
江東区立小学校教諭(32歳)

小学校教諭逮捕−−千葉県警
 千葉県警薬物対策課と東金署は11日までに、東京都新宿区高田馬場1、江東区立大島中央小学校教諭、土田陽子容疑者(32)を覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで、同県東金市北之幸谷、無職、モジタバ・ホセイニ(34)▽同市南上宿、同、マハムッド・レザ・ラスリ・キャハキ(29)の両容疑者=ともにイラン国籍=を同法違反(営利目的所持)などの疑いでそれぞれ逮捕した。
 同課などの調べでは、土田容疑者は2月20日、自宅アパートで覚せい剤約8グラムを所持していた疑い。ホセイニ容疑者らは2月3日、覚せい剤計約571グラム(末端価格約1100万円)などを自宅アパートに隠し持っていた疑い。
 土田容疑者は昨年10月ごろ、友人の紹介でホセイニ容疑者らと知り合い、その後、数十回にわたり、都内や千葉市内の路上でホセイニ容疑者らから覚せい剤を購入、使用していたらしい。
 ホセイニ容疑者から押収したメモで土田容疑者が覚せい剤を購入していたことが分かった。
 調べに対し、土田容疑者は「1996年12月ごろ、外国人の友人に勧められて覚せい剤を使い始めた。気持ちが沈んで仕事が手につかない時に使うと落ち着いた。学校では使っていない」などと供述しているという。
 東京都教育庁は「まだ正式な報告が区教委からない。『処分が必要』という要請があり次第検討する」としているが、想定される処分として、いったん休職させて、刑の確定後に失職させるものとみられる。
[毎日新聞'98年3月11日]


小学校女性教師が自宅に覚せい剤 イラン人と共に逮捕 東京
 東京・江東区の区立小学校の女性教師が、覚せい剤を自宅に隠し持っていたとして、覚せい剤を密売していたイラン人の男二人とともに、きょうまでに覚せい剤取締法違反の疑いで警察に逮捕されました。
 逮捕されたのは、東京・江東区の区立小学校の三十二歳の女性教諭と、いずれも千葉県東金市に住む無職の三十四歳のイラン人らイラン人の男二人の合わせて三人です。
 千葉県警察本部の調べによりますと、容疑者の教諭は先月二十日、東京・新宿区の自宅に覚せい剤七・八グラムを隠し持っていた疑いが、またイラン人の二人は先月初め、それぞれのアパートの部屋に合わせて五百七十グラム末端の密売価格にして千百万円余りの覚せい剤などを密売する目的で隠し持っていたとして、いずれも覚せい剤取締法違反の疑いが持たれています。
 警察では、イラン人の二人を逮捕した際に押収した密売相手と見られる十数人の名前の書かれたノートをもとに教諭の自宅を家宅捜索したところ、バッグの中から覚せい剤が見つかったため、この教諭をその場で逮捕しました。
 これまでの警察の調べに対し、教諭は容疑を認めていて、「去年十月ごろ、知り合いの外国人からイラン人の二人を紹介され、携帯電話で連絡を取り合って都内や千葉市内の路上で一回に五グラム程度を購入していた。気分が落ち込んだ時などに自宅で使用していた」などと供述しているということです。
NHK 1998.03.11 NHKニュース


女性教諭を覚せい剤所持容疑で逮捕 「日に5−10回吸引」/千葉県警
 千葉県警薬物対策課と東金署は十一日までに、東京・江東区立小学校の教諭で新宿区高田馬場、土田陽子容疑者(32)をイラン国籍の男二人とともに覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕した。
 調べによると、土田容疑者は先月二十日、自宅でバッグの中に覚せい剤約八グラム(末端価格約十六万円)を所持していた疑い。この量は約二百六十回分の使用量に相当し、調べに対し「気持ちが沈んだ時に使うといいと、九六年に知り合いの外国人男性からもらい、それから吸うようになった」と供述している。土田容疑者は「一日に五回から十回、覚せい剤を鼻から吸って使用していた」とも話しているという。
 県警では、土田容疑者の勤務先の小学校でも、机の周辺などを捜索したが、覚せい剤などは見つからなかった。
 県警が逮捕したイラン人の自宅を家宅捜索したところ、約二十人の名前を書いたノートが見つかり、土田容疑者の名前もあった。
 土田容疑者は昨年十月ごろ、知り合いの外国人男性からこのイラン人を紹介され、携帯電話で連絡を取って、十日に一回程度、千葉市内や都内で覚せい剤五グラムを十万円で買い、自宅で鼻から吸って使用していた。
 土田容疑者は一九八八年三月に国立大学を卒業後、東京都の教職員に採用された。同年六月、大田区の中学校に国語教諭として赴任し、その後、昭島市の小学校で初の「担任」を経験して九五年四月、現在の小学校に着任した。
読売新聞社 1998.03.12 東京朝刊 39頁


小学校女性教師が覚せい剤 「気持ちが沈み仕事にならず」 イラン人から購入
 現職の公立小学校女性教師がイラン人から覚せい剤を買い使っていたことが分かり、千葉県警薬物対策課と東金署は十一日までに、覚せい剤取締法違反(所持)の現行犯で東京都江東区の区立小教諭、土田陽子容疑者(三二)=東京都新宿区高田馬場=を逮捕した。
 取り調べに対し土田容疑者は「気持ちが沈んで仕事が手につかなかったから覚せい剤を始めた」と供述している。
 警察庁によると、教師の覚せい剤事件は過去にもあるが、その怖さを教えるべき立場の教師の事件に、校長や関係者は大きなショックを受けている。
 土田容疑者は二月二十日、自宅マンションの一室内に、ビニール袋三袋に小分けした覚せい剤七・八グラムを持っていたとして逮捕された。その前に覚せい剤の密売を行っていたイラン国籍の男性二人を覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の現行犯で逮捕し、押収メモなどから浮上した土田容疑者の自室を家宅捜索した。
 土田容疑者は平成八年十二月ごろ、知り合いの外国人男性から勧められて覚せい剤を始め、昨年十月ごろからイラン人グループと携帯電話で連絡を取り、都内や千葉市内の路上で、約十日に一回の割合で覚せい剤を買っていたという。一回〇・〇三グラムずつ銀皿に乗せてライターであぶり鼻から吸っており、一日五回から十回使っていたらしい。
 江東区教委の指導室などによると、土田教諭は三年前に同校に赴任。今年度は三年生の学級担任を受けもっていた。
 校長は「早朝から登校し児童らと遊んだり、教室内の掲示板なども独自に工夫するなど、まじめな印象しかない。理解の範囲を超えている。児童に不安や動揺を与えないように、慎重に対応しなければいけないが、どう説明すればいいのか…」と声を震わせていた。
 土田容疑者の処分は都教委が行うが、接見禁止となっており、区教委が接見できるようになってから事情を聴き、都教委に報告があってから検討される。
産経新聞社 1998.03.12 東京朝刊 29頁 第1社会


覚せい剤容疑の女性教諭 「ハイヒールで頭たたく」「授業中眠る」「1日中泣く」 児童「異変」を証言 学校側の認識とズレ
 東京都江東区立小学校の教諭、土田陽子容疑者(32)が覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕、送検された事件を受けて、この小学校は十二日、児童集会と保護者会を開いた。一方、逮捕された教諭について「まじめで、勤務に支障を来すことはなかった」とする校長ら学校関係者の話と児童の証言との間に食い違いが浮かんでもいる。
 校長はこの日の会見で、「まじめに勤務していた。時折、しょんぼりしている様子はあったが、暴力を振るったなどという事実は一切承知していない」と話した。
 これに対し、この土田容疑者が担任だった男子児童は「優しい先生だったが、二学期に突然ふらっと倒れたことがあり、保健の先生に連絡したことがあった。『最近ストレスがたまっている』と話していた」と話した。昨年から今年にかけて担任の自宅に二度、励ましの電話をかけたり、「クラスのみんなで肩もみをしてあげた」こともあったという。
 六年生の男子児童は「プリクラを一緒に撮ったり、すごくやさしかったが、いらいらすると怖かった。去年、自分のハイヒールで生徒の頭をたたいたことがあった」。別の児童は「一日中、泣いていて授業にならないことがあったり、遠足の時、生徒を隅っこに追い詰めていて、怖かった」と話す。また別の児童は「授業中、眠ってしまった」と話す。
 教頭は「一度、体調が悪いというので、保健室に連れて行ったことがあった。授業中、寝ることがあったなどの事実は把握していない」と話した。
 保護者会には教諭が担任だったクラスの生徒の保護者約三十人が出席。「助けることはできなかったのか」と同情し、涙を流す保護者がいた一方、学校の対応が遅れた理由を問う質問があったという。
中日新聞社 1998.03.13 朝刊 27頁 社会面


東京・江東区の小学校女性教諭が覚せい剤で逮捕 教委「児童の動揺心配」
 ◆「時折、ヒステリックに」

 江東区内の小学校女性教諭(32)が、覚せい剤取締法違反の疑いで千葉県警に逮捕された事件で、同区教委の加藤正克指導室長は十一日夜、教諭が先月下旬に逮捕されて以降、児童らには「先生は体調を崩して休んでいる」と、長期欠席の理由を説明していたことを明らかにした。同室長は「児童らの動揺を避けるための配慮。今後は子供たちの心の傷が心配だ」と話している。
 区教委では同日、部課長会議を招集。今後、警察に事実関係を確認したうえで、父母や児童への説明方法など対応を決める。
 この小学校はこの日、「卒業生を祝う会」が開かれたばかりだったという。同小の校長は「勤務態度からは、覚せい剤の使用など考えられなかった」と話した。
 同県警の調べに、逮捕された教諭は「九六年ごろから覚せい剤を使用していた」と供述しており、昨春同小を卒業した中学一年の女子も「先生は時折ヒステリックになることがあり、職員室で泣いているのを見た。いま思うと、情緒不安定な感じもあった」と話している。
読売新聞 1998. 03. 12 東京朝刊 都民 34頁


小学校女性教師覚せい剤逮捕 対応に追われる学校 昨年から行動に不自然さ
 江東区立小教諭、土田陽子容疑者(三二)が覚せい剤取締法違反(所持)の現行犯で逮捕された事件で、同小では佐藤慶子校長が記者会見して謝罪したのに続き、十二日午後には児童集会と保護者会を相次いで開くなど、あわただしく対応に追われた。同小によると、土田容疑者の行動には、昨年あたりから不自然さが目立つようになっていたという。
 土田容疑者が受け持っていたクラスの保護者会は、午後三時から一時間半以上にわたって開かれ、児童数三十九人のうち二十九人の保護者が出席した。
 保護者からは「逮捕から時間がたっている」「テレビで初めて知った」など学校側の連絡が遅れたことや「許される行為ではない」「子供はショックを受けているが、心のケアはどうしたらいいのか」など、今後の対応について質問や意見が相次いだ。
 その一方で、「一生懸命やってくれていた面もあった」「どうにか指導しようという焦りがあったのではないか」という同情的な意見も出された。
 これに先立ち、午後一時半すぎからは体育館で児童集会が開かれた。全児童約四百人を前に、佐藤校長が「土田先生は絶対持っていてはいけない物を持っていて、おまわりさんに話を聞かれています。皆さんももし誘惑にかられるようなことがあったときは、自分で自分の心にブレーキをかけてください」と説明した。涙ぐむ児童もいたが、全体としては落ち着いて聞いていたという。
 同小によると、土田容疑者は昨年六月ごろから、授業中に体調が悪いと机にうつぶせになったり、机で眠ったりしたことがあった。このころから「気分が落ち込む」と言って病院通いをしていたという。
 学校近くに住む同小の卒業生も「変な時があり、よく休む先生」「時々急に怒り出す」と証言するなど、身近で接していた児童たちは、土田容疑者の変化にすでに疑念を抱いていた様子をうかがわせた。
【写真説明】
「子供たちや保護者、地域の皆様の信頼を裏切ったことを深くおわびします」と、声をふるわせる佐藤慶子校長=江東区役所
産経新聞社 1998.03.13 東京朝刊 22頁 東京


覚せい剤所持の女教諭、懲戒免に/東京都教育委員会
 東京都教育委員会は30日、覚せい剤を隠し持っていたなどとして覚せい剤取締法違反の罪で起訴された江東区立小学校の土田陽子教諭(32)を懲戒免職処分にした。
読売新聞社 1998.03.30 東京夕刊 22頁


小学校女性教師覚せい剤事件初公判 優しい先生、教育熱心…心労で別世界へ逃避
 「学校は聖域でした」−。覚せい剤取締法違反などの罪に問われた元江東区立小学校教師、土田陽子被告(三二)は、千葉地裁八日市場支部で二十七日行われた初公判で、起訴事実を認めた。はなをすすり、目をはらして弁解したのは、駅のトイレでまで吸う常習者となりながら、学校内だけでは吸えなかったことだった。
 「教室に一人、二人、三人と入ってきて、おはようと言い合えるクラスにしたかった」。理想を抱いて教師になった土田被告は、毎朝五時に家を出て児童たちを待った。いつも熱心に子供のことを考える土田被告を、児童は「優しい先生」と慕い、学校は「将来が楽しみだ」と評価していた。
 だが、熱心なあまりの心労も大きかったようで、同じマンションに住む中年女性には「近ごろの子は、言うことを聞かず大変」などと漏らしたこともある。
 精神的にも落ち込みがちになり、ときには学校を休んで病院に行くようになった。
 そんなころに参加した茨城県筑波山のダンスパーティーで、土田被告は勧められるままに、初めてLSDをしみこませた紙片をなめた。
 「学校とは違う世界で、一晩中踊って発散したかった」。“民族衣装を売っている店で働いている人が着ているような”服装で、週末は明け方までクラブで踊り明かした。
 「先生がLSDやっていいの?」。クラブ仲間に聞かれると、「子供と同じ視点で考えるためよ」と言い返した。自分を、懸命に正当化しようとした言葉だった。
 外国人男性とつきあい始めたのも、学校とは離れた世界で恋愛をしたかったからという。この男性に覚せい剤を教えられた土田被告は、男性が去った後もその味に頼った。
 昨年三月には、卒業式が近づくことで落ち込むようになり、毎週末、夜通し覚せい剤を吸うようになった。十月ごろからは、千葉のイラン人から直接買って、逮捕時には一日十回も使用するようになっていた。
 ほんのひととき、学校から解放されようと思った弱さから始めたことだった。土田被告は三月三十日付で懲戒免職となったが、それでも学校を聖域と言い続け、「最大の被害者は教え子です」と、ぬれたハンカチで涙をふいた。
 検察官は「悪い人は刑務所に入れられます、と教えてきた被告人が、教師として最後に教えられることは、身をもって責任をとることではないですか」と、懲役三年を求刑した。
 土田被告に対する判決は、五月十四日、言い渡される。(菅原慎太郎)
産経新聞社 1998.04.30 東京朝刊 18頁 東京



(1995.05) 鳥羽市立小学校教諭
鳥羽市立小学校教諭(33歳)

女性教諭を逮捕 自宅に覚せい剤所持の容疑−−三重県警と鳥羽署
 三重県警生活保安課と鳥羽署は二十二日までに、同県志摩郡阿児町鵜方、鳥羽市立答志島小学校教諭、平賀由樹容疑者(33)と同郡志摩町、はさみ製造業、太田政美容疑者(47)を覚せい剤取締法違反容疑で逮捕、津地検に送検した。
 調べでは、平賀容疑者は十九日早朝、自宅に覚せい剤の粉末約三グラム(末端価格約五十万円)を所持していた疑い。同署などが太田容疑者を同法違反で十九日逮捕、太田容疑者が平賀容疑者の自宅に覚せい剤があると供述したため、家宅捜索して見つけた。
毎日新聞社1995.05.22 中部夕刊 7頁 社会


まさか先生が覚せい剤! 関係者に大きな衝撃 鳥羽の小学校
 【三重県】鳥羽市内の小学校に勤務する女性教諭が、覚せい剤所持の現行犯で、知り合いの男性とともに逮捕された事件で、県教委は二十二日、小津嘉彦教職員課長が、現地に向かい南勢志摩教育事務所や同市教委から事情を聞くなど対応に追われた。教育関係者は「まさか教師が覚せい剤を使っていたとは」と一様にショックを受けている。
 「長い間、教育界に籍を置いているが、前代未聞だ」。県教委幹部は、逮捕のニュースに驚きを隠さない。県教委は、鳥羽市教委に、事件の詳しい経緯を文書で報告するよう求めたほか、今後、捜査の進展をみながら懲戒委員会で処分を検討するという。
 小津教職員課長は「まったく信じられないような出来事。県民に深くおわびするとともに事情を調査して厳正な措置を講じたい」と述べた。一方、鳥羽市教委では、井村均教育長と徳田享学校教育課長が、この教諭の勤める学校へ出向き、父母に概要を説明するとともに陳謝した。
 井村教育長は「春の異動で、本人の希望もあって鳥羽へ来てもらった。体の調子が良くないということで、四月から年休を二日間取っているが、勤務状態も普通で児童の指導には熱心、と聞いていた」と苦渋の表情で語った。
 県警生活保安課によると覚せい剤での教師の逮捕は「記憶にない」という。ここ数年、覚せい剤は品薄気味で、県内の検挙件数、人数は減少傾向だが、ことしは四月末までに八十一件、六十二人が検挙され、昨年同期の六十六件、四十三人を大幅に上回っている。
中日新聞社 1995.05.23 朝刊 14頁 三重版


女性教師52人を覚せい剤所持容疑で送検/三重県警・鳥羽署
 三重県警生活保安課と鳥羽署は二十二日までに、同県志摩町、理容器具製造業太田政美(まさみ)容疑者(47)と同県阿児町、鳥羽市立小学校教諭平賀由樹(ゆき)容疑者(33)を覚せい剤所持などの容疑で、津地検に送検した。
 調べでは、太田容疑者はさる十九日未明、平賀容疑者宅で覚せい剤を使用、平賀容疑者は覚せい剤約三グラム(末端価格五十万円相当)を所持していた疑い。
 太田容疑者は、別の事件で鳥羽署で事情聴取を受けていたが、様子がおかしいため追及したところ、覚せい剤使用を認めた。このため緊急逮捕し、交際していた女教諭の平賀容疑者宅で覚せい剤を発見、同容疑者を現行犯で逮捕した。二人は数か月前から覚せい剤を使っていたと供述している。同署では、太田容疑者が覚せい剤を入手して平賀容疑者と使用していたとみて追及している。
 平賀容疑者は今年四月、同県度会郡内の小学校から鳥羽市内の小学校に転勤、障害児学級を担当している。
読売新聞社 1995.05.23 中部朝刊 26頁 (全398字) 


覚せい剤教諭を起訴
 三重県鳥羽市の小学校の元女性教諭が、覚せい剤を所持していた事件で、津地検伊勢支部は五日、覚せい剤取締法違反(使用)の罪で、同県志摩郡阿児町鵜方、平賀由樹容疑者(33)を津地裁伊勢支部に起訴した。
 起訴状によると、平賀被告は五月十九日ごろ、自宅で覚せい剤の水溶液約一・三ミリリットルを使用した。
 平賀被告は、小学校の障害児学級の担任だったが、自宅で覚せい剤約三グラムを隠し持っていたのを見つかり、逮捕された。同三十日に懲戒免職になっている。
中日新聞社 995.06.06 朝刊 22頁 第2社会面


[凸凹あい]覚せい剤教師事件 信頼は熱意で勝ち取るもの /愛知
 ◇教育界には衝撃だが特別な場所ではない
 先月二十二日、三重県鳥羽市内の小学校に勤務する女性教諭(33)が覚せい剤を隠し持っていた疑いで逮捕され、今月五日に覚せい剤取締法違反(使用)で起訴された。女性教諭は、同時に起訴された交際相手の男性(47)に勧められ、遊び感覚で覚せい剤に手を出したらしい。
 教師としてあるまじき行為、教育者として全く信じられない出来事……と、県内の教育界は大ショック。女性教諭には懲戒免職の処分が下った。市・県教委は前代未聞の不祥事を謝罪。「県民の信頼回復」に向けて、内部に綱紀の粛正を促した。
 だが、今回の事件で一般の反応は、教委関係者が心配するほどの危機感はなかったように思う。というより、そもそも教育界が自負する「県民の信頼」とはどれほどのものだったかを感じさせる反応だった。地元の小学校では教育不信を口にするPTAもいた。しかし、周囲には「先生と覚せい剤」という組み合わせと、起訴された二人の交際を芸能人のスキャンダルのように興味本位にとらえる向きが多かった。
 かつて一律に“聖職”のレッテルを張られた教育者に寄せる特別な信頼や期待が、今回の不祥事とは無関係に極めて薄いものになっていた事実を証明しているようだった。
 そんな反応を裏付ける教育現場の声も聞いた。二十代の女性の臨時教員は「校長や教頭へのスタンドプレーやごますりに必死の先生がいっぱい。子供のころから描いていた先生像との違いにガク然とした」と、“聖域”の舞台裏を明かした。
 また、四十代男性の高校教諭は「教員の集団も一般社会の反映。派閥もあれば、ごますりもある」と、どこでも見られる職場風景と大差のない“普通の人々”ぶりを語る。そう考えれば、覚せい剤で逮捕される教師がいても不思議ではないという。
 三十代女性の中学校教諭は「先生の間でも、いじめ、男女差別が横行している。世間から特別な信頼を得られるような職場ではない」と厳しく指摘。「教員が尊敬された大きな理由は、高校、大学への進学率が低かった時代に地域では突出した学歴だった。高学歴化社会ではその支えもなくなった」と、周囲の期待低下の現実を素直に認めた。
 今回の事件が教育界のイメージダウンを招いたことは間違いない。だが、教育界トップの言う「失った信頼」とは何か。
 この教諭は「教員が無条件で信頼、期待される時代は終わった。生徒、PTAの信頼は、教育界全体ではなく、一人ひとりの教員が熱意で勝ち取るもの」と答えている。
<伊勢支局鳥羽駐在・前田和彦>
毎日新聞社 1995.06.13 地方版/愛知 写図有



(1983.xx) 高校の女教師等が検挙される
高校の女教師等が検挙

(イ) 憂慮される少年等の増加
 57年に覚せい剤事犯で検挙された少年は、全検挙者の11.8%に当たる2,750人で、前年に比べ175人(6.8%)増加している。また、市、町議会議員、小学校の教頭、高校の女教師等が検挙されるなど、従来覚せい剤とは無縁だと考えられていた層にまで浸透している。
昭和58年 警察白書 (抜粋)
http://www.npa.go.jp/hakusyo/s58/s580500.html



(1982.10) 女教師が覚醒剤密売
山口県私立高校 助教諭(23歳)

女教師が覚醒剤密売
 山口県内の私立女子高校の元助教諭の女性が暴力団組員に覚醒剤を密売していたことがわかり、下関署は逮捕状を用意して、16日、覚醒剤取締法違反の疑いで調べるとともに、学校や自宅などを家宅捜索した。
1982年10月18日(朝日新聞)

☆ この女教師、暴力団組員に強姦された後、その組員の女になり、覚せい剤への道に走った。ある意味、かわいそうな境遇である。
☆ 中国新聞に詳しく掲載されている。
【参考】  女教師研究所 暴力団組員の女になった女教師っているの?







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