（さ） 心中
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心中
→ （1) 二人以上の者が一緒に自殺すること。(2) 相愛の男女が合意の上で一緒に自殺すること。情死。
女性教諭が絡んだ「心中」を調べてみたが、小学校教諭が多い。小学校勤務の女性教諭の数が一番を多いことを勘案しても、不思議だ。
ちなみに、小学校は６割以上が女性教諭、中学校は３割が女性教諭、高校は２割が女性教諭である。この男女比が小学校教諭の心中の多さに影響しているのか？
なお、下の例では、７件中、３件が母子心中、２件が同僚（元同僚）との心中である。
自殺同様、心中も、新聞などに報道されるのはごく一部と考えられる。
【参考】
女教師って何人いるの？
（2005.09） 北海道登別市内の幼稚園教諭が塗装工の男性と心中の可能性
女性教諭； ２０歳幼稚園勤務
北海道登別市上登別町のテーマパーク駐車場の車内で頸部圧迫による窒息死
交際中の男女心中か 北海道登別で２遺体発見
共同通信社 2005.09.05 共同通信
五日午前一時半ごろ、北海道登別市上登別町のテーマパーク駐車場に止められていた乗用車内で、同市の幼稚園教諭の女性（２０）が死んでいるのを、捜していた友人らが発見した。
室蘭署が捜索したところ、車の所有者で、女性と交際していた同市内の男性（２１）とみられる遺体が、現場近くの橋から約百二十メートル下の谷底で見つかった。車内には睡眠薬数箱があり、同署は心中の可能性が高いとみて、死因を調べている。
調べでは、車は鍵がかかっており、女性に目立った外傷はなかった。二人は友人関係で悩んでいたといい、数日前から行方が分からなくなっていた。
男女遺体の死因判明＊新登別大橋で発見＊登別
北海道新聞 2005.09.06 北海道新聞朝刊全道 30頁 四社
【登別】五日未明、登別市札内町の新登別大橋付近で、幼稚園教諭の女性（２０）と塗装工の男性（２１）＝いずれも同市内＝の遺体が見つかった事件で、室蘭署は同日、男性の死因は脳破裂と肺挫傷、女性は頸部（けいぶ）圧迫による窒息死とする司法解剖の結果を発表した。
同署によると、二人は交際関係にあり、女性は数日前にも肉親らに自殺をほのめかしていた。同署は心中の可能性があるとみて調べている。
（1998.11） 静岡県金谷町立金谷小学校教諭が長男と心中
女性教諭； ３５歳小学校教諭、１歳児の母
静岡県島田市の公園の駐車場で排ガス心中
１歳長男道連れに心中 ９月復職予定の女性教諭
共同通信社 1998.08.30
三十日午後三時二十五分ごろ、静岡県島田市野田の「ばらの丘公園」の駐車場で、同県相良町男神五三八ノ一、金谷町立金谷小学校教諭渥美聡子さん（３５）と長男幹人ちゃん（１つ）が、乗用車内で死亡しているのを来園者らが発見し、島田署に届けた。
調べによると、渥美さんは乗用車のマフラーから車内にビニール管を引いていた。同署は渥美さんが幹人ちゃんを道連れに排ガス心中したとみて調べている。
渥美さんは二十七日夜に、幹人ちゃんと金谷町の実家に帰省し、二十八日午後七時ごろ「家に戻る」と言い残したまま行方不明になり、家族が三十日に捜索願を出していた。渥美さんは産休中で、九月の新学期から復職予定だったという。
長男連れ排ガス心中か 駐車場で女性教諭が死亡−島田市
静岡新聞社 1998.08.31 朝刊 24頁
三十日午後三時半ごろ、島田市野田のばらの丘公園第一駐車場に止まっていた乗用車内で母子二人が死亡しているのを来園者が発見し、同公園職員を通じて島田署に通報した。車の排ガスがビニールホースで車内に引き込まれており、同署は排ガス自殺を図ったとみている。
調べによると、死亡していたのは榛原郡相良町男神、小学校教諭渥美聡子さん（３５）と一歳の長男。二人が死亡していた車は人目につきにくい公園駐車場北東側の隅にドアをロックした状態で止まっていた。
渥美さんは二十七日に金谷町の実家に長男を連れて帰省して一泊し、二十八日午後七時ごろ、実家を出たまま行方不明になり、三十日に家族から捜索願が出されていた。長男を出産するため一年間ほど産休を取り、今月一日に復職したばかりだったという。
同署は家族らから詳しく事情を聴くとともに三十一日に浜松医大で司法解剖して死因を調べる。
（1993.05） 東京都日野市の小学校教諭が２児道連れに無理心中
女性教諭； ４３歳小学校教諭、２児の母
自宅でひものようなものでの子供を絞殺、自身は首吊り
女性教諭、２児道づれ無理心中／東京・日野
読売新聞 1993.05.16 東京朝刊 27頁
十五日午後七時半ごろ、東京都日野市日野七七五五の一五、小学校教諭諏訪英樹さん（４９）方で、二階和室のベビーベッドの上で二男、世樹（としき）ちゃん（生後八か月）が死亡、一階洋間で長男、主樹（かずき）ちゃん（２つ）が倒れ、さらに妻で小学校教諭の喜代子容疑者（４３）も二階洋間で首をつっているのを、帰宅した諏訪さんが見つけた。主樹ちゃんと喜代子容疑者は病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
日野署の調べによると、主樹ちゃん、世樹ちゃんの二人とも首にひものようなもので絞められた跡があり、喜代子容疑者が諏訪さんにあてた遺書が残されていた。世樹ちゃんはダウン症で、遺書は「三人一緒に先立ちます」と書かれていた。同署で無理心中とみて調べている。喜代子容疑者は育児休暇中だった。
（1991.01） 群馬県群馬郡榛名の小学校教諭が中３の長女と心中
女性教諭； ４３歳小学校教諭、母娘２人暮らし
赤羽駅ホームからの飛び込み
女教師と中３の長女、鉄道心中 「生活に疲れた」と遺書
中日新聞社 1991.01.08 朝刊 31頁 社会面
七日午後八時五分ごろ、東京都北区赤羽、ＪＲ高崎線赤羽駅三番ホームから、女性二人が線路に飛び降り、入ってきた高崎発上野行きの上り普通電車にはねられ死亡した。
二人は持っていた健康保険証などから、群馬県群馬郡榛名町高浜、小学校教諭高橋タカさん（４３）と娘の中学三年生くみさん（１５）と分かった。
同署の調べでは二人は電車が入ってくるのを見てホームの高崎寄りの端から線路上に飛び降りてしゃがみ込んでおり、同署は心中とみている。
高橋さんは母娘二人暮らし。自宅から「生活に疲れた」との遺書が見つかった。同署で動機などを調べている。
（1987.10） 三重県安芸郡の大安町立笠間小養護教諭が不倫相手の元同僚に無理心中を図られる
女性教諭； ２５歳小学校教諭、別の男性と結婚予定の身
別れ話のもつれから妻子ある不倫相手の元同僚の車中で絞殺される
小学校教諭 交際中の女性教諭を殺害 逮捕（三重・四日市市）
ＮＨＫ 1987.10.06 ＮＨＫニュース
三重県で小学校教諭が交際していた女性の小学校教諭を殺し、殺人の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは三重県の四日市市立富州原（トミスバラ）小学校の３７歳の教諭です。
津警察署の調べによりますとこの教諭はきのうの夕方、車の中で大安町（ダイアンチョウ）立笠間（カサマ）小学校の２５歳の女性教諭の首を絞めて殺しました。
この教諭は女性の教諭の遺体を乗せたまま自宅に帰り、自分も手首を切って自殺を図りましたが死にきれず、きょう殺人の疑いで逮捕されました。
小学校教諭には妻子がいましたが、２人は３年ほど前から交際していました。
殺された女性の教諭は来月別の男性と結婚する予定だったということで、警察では別れ話のもつれから小学校教諭が無理心中を図ったものとみて詳しく調べています。
職員室の不倫、死の清算 無理心中図り女性教師を絞殺 三重
朝日新聞 1987.10.07 東京朝刊 27頁
三重県内の小学校教師が元同僚の女性教師を殺し、６日、津署に緊急逮捕された。２人は、昨年春までの２年間、熊野市内の小学校に一緒に勤務、それ以来の交際が続いていた。来月に女性教師の結婚を控えて、妻子ある男性教師が無理心中を図ろうとしたらしい。
逮捕されたのは、安芸郡河芸町東千里、四日市市立富洲原小教諭、垣本久（３７）。殺されたのは、員弁郡員弁町大泉、同郡大安町立笠間小養護教諭、谷崎智恵子さん（２５）。
調べでは、垣本は５日午前９時ごろ、四日市市内で谷崎さんと落ち合い、鈴鹿市内をドライブした。５日夕、谷崎さんの車に乗り換え、垣本が谷崎さんを自宅まで送り届けようとしたが、途中で助手席の谷崎さんの首を絞めて殺した疑い。
垣本は、谷崎さんを乗せたまま自宅に帰り、ガレージ内に入り込んだ。同夜、車内で手首をカミソリで切ったが、死に切れず、翌６日午後３時ごろ、捜していた家族に見つけられた。
調べに対し「ほかの男にとられるぐらいなら、殺して自分も死のうと思った」と供述している。
垣本は、４７年大東文化大文学部卒。三重県内の小、中、高校の講師を務めたあと、５１年に正式採用。５７年４月、実家のある熊野市内の小学校に赴任した。谷崎さんは５９年に愛知女子短大を出てこの小学校に着任。ともに、６１年４月にそれぞれ現在の学校に移るまで一緒に勤務した。当時、２人の交際がうわさになり、上司らが注意したこともあるという。しかし、谷崎さんが結婚することになり、ことし４月ごろから別れ話が出ていた。
谷崎さんの勤めていた笠間小は４日が運動会で、５日は代休だった。同校の瀬木行信校長は「突然のことでびっくりしている。明るくまじめな先生で、４００人の児童から慕われていたのに……。毎朝７時半には登校し、子供たちの姿を観察するなど保健の仕事をきちんとしてくれました。残念でなりません」と話していた。
一方、富洲原小の西村校長は「子供たちに人気のある先生なのに、そんなことをするなんて考えられない。愛人がいたとは知らなかった」と、信じられない様子だった。
（1985.04） 神奈川県川崎市の同じ小学校勤務の男女教諭が心中
女性教諭； ３５歳小学校教諭
群馬県内の林道で排ガス心中
男女教諭が排ガス心中 川崎の小学校
朝日新聞社 1985.04.22 東京夕刊 15頁
２２日午前７時４５分ごろ、群馬県利根郡水上町藤原の林道で停車中の乗用車の中に男女が死んでいるのを、近くに釣りに来ていた人が見つけた。沼田署の調べによると、持っていた運転免許証から、川崎市立東生田小学校の佐鳥一幸教諭（３５）＝東京都町田市成瀬台＝と、同小の早坂正枝教諭（３５）＝川崎市麻生区金程夕木＝とわかったが、遺書は見当たらなかった。
調べによると、乗用車はエンジンがかかったままで、マフラーからビニールホースで排ガスを車内に引き込み、ガムテープで目張りをしており、同署では、心中事件とみているが、２人は土曜日に出勤したあと２１日午後１時ごろ、群馬県渋川市内でレンタカーを借りて、水上町に入ったらしい。
（1985.01） 北海道立三笠高美高の女性教諭が一家心中か
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女性教諭； ３７歳高校教諭、２児の母
毒物による死亡、夫は回復
高校教諭親子４人が無理心中か 父親は助かる 北海道
朝日新聞社 1985.01.12 東京朝刊 23頁 １社
十一日午後五時半ごろ、北海道三笠市高美町、北海道立美唄東高の林照雄教諭（３６）方で、妻の同三笠高美高教諭光枝さん（３７）、長男で三笠市立美園小五年の真太郎ちゃん（１０）、長女で三笠保育所園児、真理子ちゃん（６）の三人が死んでおり、林教諭が意識もうろうとして倒れているのを、三笠署員が見つけた。同署は一家心中を図った疑いがあるとみて、林教諭の回復を待って事情を聴くことにしている。
調べによると、午後五時すぎ、近所に住む父親（７０）が「二、三日息子の姿が見えない」と届け出た。同署員が林教諭方へ行ったところ、茶の間で三人が泡をふくなどして死んでいた。
光枝さんはスポーツウエア姿。林教諭はパンツの上にバスタオルを巻き、子ども二人はパンツ姿だった。四人とも外傷はなく、三人の遺体から薬物反応があったことから、同署は何らかの毒物を飲んだとみている。
同署は林教諭を三笠市立病院に運んだが、途中で「オレがやった」と口走っていたという。しかし、病院での事情聴取で「やっていない」と翻すなど、あいまいな点が多い。
林教諭は体育を担当し、二年六組の担任。スキーが得意で、指導員クラスの腕前。スキー部とともに野球部の顧問を兼ね、生徒たちから慕われていた。
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