(ゆ) 行方不明


行方不明
 → 行った先がわからないこと。消息・安否がわからないこと。
失踪
 → 行方がわからなくなること。また、姿をくらますこと。



 女性教諭が絡んだ「行方不明(失踪)」を調べてみた。
 残念ながら死亡になった件。






(2005.08) 広島県尾道市内の中学校教諭がアフガニスタンで行方不明
女性教諭; 30歳中学校勤務
概要; 2005年8月に男女教諭が休暇でパキスタンに旅行に出かけて行方不明


行方不明:パキスタンに旅行中の邦人2人、消息を絶つ
毎日新聞社 2005.08.26 大阪夕刊 11頁
 広島県尾道市内の中学校教諭2人が、休暇でパキスタンに旅行に出掛けたまま連絡が取れなくなっていることが26日、分かった。帰国予定日の19日を過ぎても戻らず、市教委は情報収集と安否の確認を急いでいる。
 市教委などによると、消息を絶ったのは男性教諭と女性教諭で、同じ中学校に勤務。6日にパキスタンへ向かい、19日に帰国して22日から通常勤務に戻る予定だった。
 家族は6日、2人から南部のカラチに到着したと連絡を受けた。その後の連絡はなく、アフガニスタンの国境に近いクエッタのホテルの宿泊名簿に7日、2人の名前があるとの情報が寄せられただけという。
 市教委は「2人が無事に帰ってくるよう祈っている」と話している。


尾道の教諭不明 不安募らせる家族ら 男女の遺体 同僚、一緒の旅行知らず
産経新聞社 2005.09.03 大阪朝刊 31頁 第1社会
 ◆「2人でないことを祈る」
 アフガニスタン南部カンダハル州で、日本人らしい男女二遺体が見つかったという衝撃の外電。パキスタンからアフガンに向かったまま行方不明になっている広島県尾道市の中学教諭、福(ふく)正(しよう)純さん(四四)と長谷川忍さん(三〇)の実家や勤務する学校では「二人ではないことを祈る」と、不安を募らせた。
 二人の勤務先の尾道市立美木中学校(藤原澤之校長)では、“日本人とみられる遺体”の発見という知らせに、衝撃が広がった。
 独身の二人は以前から交際していたという。今回の旅行について、福正さんは学校に、八月上旬からの海外旅行の届けを出していたが、長谷川さんは出していなかった。このため同僚らは「福正さんが一人で出かけたと思っていた。二人が一緒に行ったと知って、驚いている」という。
 福正さんは技術家庭科担当でバスケットボール部の顧問。がっちりした体格のアウトドア派で、中東旅行には何度も出かけ、お気に入りの場所だった。昨年秋の文化祭では、中東の子供たちを撮影した写真を展示して好評だったという。
 一方、長谷川さんは二年生の担任で英語担当。学生時代に卓球部員だった経験を生かし、卓球部の顧問をしている。朝は自宅近くでウオーキングに励んでいたといい、生徒たちにひたむきに接し、みんなに慕われているという。
                  ◇ ◇
 「一人旅が好きで、心配したこともあった」
 福正さんの同県東広島市の実家では、福正さんの母が外務省から「身元確認中」との連絡を受け、気丈に対応した。アフガンへの旅行は知らされていなかったという。「心配してもいつもちゃんと帰ってきたのに…」
 「(純さんから)急に電話でもあればいいなと思っています」と願う一方で、「もう大人ですから。覚悟して危ないところに行ったのですから」と寂しそうにつぶやく。妹は落ち着かない様子で「はっきりしたことは何も分かりませんから」と言葉少なだった。
 また、長谷川さんが両親と三人で暮らす広島県尾道市の実家では父、巧さんが取材に応じ、「夜も眠れない状態が続いている。妻も体調を崩してしまった。無事の帰国を願っている」と話していた。だが、遺体発見の報が入ってからは自宅前に四人の尾道署員が立ち、報道陣の取材を制した。窓のカーテンが閉まり、ひっそり。中の様子はうかがえなかった。
 福正さんが約七年前から住んでいる広島県三原市のアパートの隣室に住む主婦、神野礼子さん(三三)は「朝晩、あいさつを交わす程度だったが、感じのよい人。女性が時々遊びに来ているのも見かけた」と話していた。また、近くの会社員、早瀬篤さん(二四)も駐車場で車を乗り降りする際、福正さんとよく顔を合わせるといい、「感じのよい人です」と話した。
                  ◇ ◇
 二日午後四時ごろ、学校正門前には約四十人の報道陣が集まり、静かな田園に囲まれた学校は物々しい雰囲気に包まれた。校長不在のために対応した中島庸次教頭は「市教委からはまだ何の連絡もなくマスコミからの情報で知ったぐらい。まだ何ともいえない」と戸惑った表情で話した。放課後に残っていた生徒ら数十人が下校した午後六時、学校に戻った藤原校長が正門前で、集まった報道陣らに対応。
 「お二人でないことを願ってます。無事で帰ってこられることを引き続き信じています」と手にしたメモを読み上げ、足早に職員室に戻った。
 ■尾道の2教諭不明
 8月6日  広島県尾道市立美木中学校教諭、福正純さん(44)と長谷川忍さん(30)が関西空港を出発し、パキスタン・カラチに到着
   7  パキスタン・クエッタのホテルに宿泊
   8  アフガニスタンに入国。検問所で「バーミヤン遺跡に行く」と話す
  22  中学校に出勤予定だったが姿を見せず、消息不明が判明
  29  広島県教委が外務省に安否確認の協力を要請
  31  2人の家族が広島県警に家出人捜索願を提出
 9月1日 中学校で始業式。生徒に経緯を説明
   2  アフガン南部で日本人とみられる男女の遺体が見つかったと報道
 【写真説明】
 消息を絶った2教諭が勤務している市立美木中学校前でコメントする市教委の職員(中央)=2日午後6時、広島県尾道市
 【写真説明】
 消息を絶った2教諭が勤務している市立美木中学校前でコメントする市教委の職員(中央)=2日午後6時、広島県尾道市


アフガン男女遺体 不明2教諭と確認
読売新聞社 2005.09.04 東京朝刊 1頁
 【カブール=平本秀樹】アフガニスタンで見つかった男女2遺体について、アフガニスタン保健省の検視事務所長は3日、本紙の取材に対し、2遺体の歯型が、広島県尾道市の市立中学校教諭、福正(ふくしょう)純さん(44)と同、長谷川忍さん(30)の歯科記録と一致したとし、「行方不明の日本人と確認できた」と述べた。外務省も3日、遺体の身元が確認されたと発表した。
 検視によると、遺体は死後3週間から1か月経過した状態。2人は8月7日にパキスタン南西部のクエッタに宿泊。翌8日に国境を越え、陸路でアフガンのカンダハルを目指したことが分かっており、アフガン入り直後に殺された可能性が高い。男性は頭頂部、女性は右のこめかみ付近を銃で撃たれていた。
 また、同所長によると、男性はTシャツ、青いジーンズ、サンダル姿で、荷物はなく、ジーンズのポケットの黒革の財布に日本とパキスタンの小銭、パキスタン航空のタグが入っていただけ。女性は茶色いTシャツ、青いパンツ、黄色い靴下に運動靴姿で、イヤリングとビーズのネックレスを身に着け、バックパックを所持していたが、中には日本の50円硬貨しか入っていなかったという。〈関連記事39面〉
 図=地図
 写真=3日、カブールの病院で、日本人2人の遺体を納めたひつぎを車に積み込む人々(AP)



(2001.06) 広島県世羅郡の一家4人が行方不明
女性教諭; 26歳小学校勤務
概要; 2001年6月に元ミス世羅の経歴がある26歳の独身女性教諭を含む一家4人が行方不明


一家4人が行方不明 外出・事件の両面で捜査 広島県世羅郡
中国新聞社 2001.06.08 中国朝刊 一社
 広島県世羅郡内の五十代の夫婦とその母、娘の計四人が、四日から行方不明になっている。甲山署をはじめ、夫婦の職場関係者や近所の住民が、行方を捜している。
 関係者によると、夫婦はそれぞれ建設会社、砕石会社に勤務。娘は小学校教諭を務めている。
 四日、職場旅行に出発する砕石会社の集合場所にこの妻が現れなかったことから、親せきなどが調べると、四人の行方が分からなくなっていた。飼い犬もいなくなっていた。
 家の中にあらされた形跡はないという。
 娘は授業参観のあった三日には出勤したものの、その後欠勤が続いている。教育長らが世羅郡内のこの実家や甲山署を訪れるなどして情報収集をしている。
 甲山署は、自らの意思による外出なのか、事件に巻き込まれたのか、両面で捜査。家族所有の白い乗用車がないことから、車に乗って出かけた可能性もあるとみて調べている。


広島の一家4人、不明から1カ月 親類の人たち、いらだちと不安
産経新聞社 2001.07.04 大阪朝刊 29頁
 ◆家出の動機なし/盗難なし/車も追跡できず
 広島県世羅町戸張の会社員、山上政弘さん(五八)一家四人が行方不明となり、四日で丸一カ月を迎える。県警は六月三日深夜から四日早朝の時間帯の外出とみているが、事件性の有無はいまだわからない。人口約九千人の山間の町で起きた“神隠し”に解決の糸口すら見いだすことはできない。
 行方不明になっているのは山上さんと近くの砕石会社に勤める妻、順子さん(五一)▽母親、三枝さん(七九)▽同県竹原市新町で一人暮らしする長女で市立竹原小教諭、千枝さん(二六)−の四人。山上さんが飼っていたシーズー犬の「レオ」もいなくなっている。
 これまでの調べで、山上さん夫婦は六月二日はともに出勤。三日夕には草刈りをする山上さんが目撃されている。
 長女の千枝さんは三日の日曜参観後に竹原市内の飲食店で保護者らと反省会。午後九時五十分ごろ同僚を同市内の自宅近くまで送り、途中、車内から携帯電話で「今から帰る」と電話をし、同十一時ごろに世羅町の実家に着いたとみられる。
 事件発覚は四日だった。社員旅行で中国・大連に行く予定だった順子さんが集合時間に現れず、不審に思った同僚が自宅に行くと玄関のカギが掛かり、山上さんの白色乗用車がなくなっていた。千枝さんの車は止まったままだった。
 これまで無断欠勤が一度もなかった山上さんもこの日、無断欠勤していることがわかり、同日夕、親類が甲山署に捜索願を出した。
 これまでの捜索によると、山上さん夫婦の寝室がある離れ二階には山上さんのポケットベル、現金、順子さんの整理された旅行カバンがあった。別の部屋からは千枝さんが参観日に着ていた服、学級費を集める茶封筒約七枚、連絡帳約十人分などが入ったバッグと携帯電話が見つかった。
 また、四日午前五時ごろ配達された新聞は離れ一階の新聞受けに手付かずで入ったまま。一家は千枝さんが帰宅した三日午後十一時ごろから新聞が配達される四日午前五時ごろまでの間に外出した可能性が高い。
 千枝さんは三年前に世羅町の臨時教諭時代に知り合った男性と結婚話があった。二十歳のときにはミス世羅の「’95フルーティーせら」にも選ばれていた。
 県警ではあらゆる可能性について捜査を進めているが「家出には動機がない。盗まれたものもなく、他人が入って大立ち回りをしたような形跡もない」。幹線道路には車のナンバーを確認する「Nシステム」が設置されているが「車の動きも確認できない。借金問題もなく預金の引き落としもない」という。
 自宅で留守を預かる親類はいらだちと不安を隠し切れない様子。
 連日、テレビや新聞、雑誌の取材が殺到している甲山署も「手掛かりはまったくない」と答えるだけだ。
 【写真説明】(上から)
 家族とともに行方不明の山上千枝さん。ミス世羅に選ばれた経験がある
 山上政弘さん
 順子さん
 三枝さん
 【写真説明】(下)
 一家4人がこつ然と姿を消した山上政弘さん宅。室内には争った跡など異変もなかった


「なぜ、こんな所で」  花束ささげる同僚
共同通信社 2002.09.07 共同通信
 昨年六月から家族三人と一緒に行方不明となっていた広島県世羅町の会社員山上政弘さん=当時(58)=の車が七日、自宅から約七キロ離れたダム湖の底で見つかった。車内には一家とみられる四人の遺体。ダムや山上さん宅には、無事を祈り続けた親族らが集まり、無念の表情を浮かべた。
 ダム湖をじっと見つめていた山上さんの妻順子さん=当時(51)=の父(77)は「情けない」と、やりきれない様子。「なぜ、こんな所で見つかったのか。かわいい孫のことを思うと…」と、言葉を詰まらせた。
 また、小学校の教諭だった長女千枝さん=同(26)=の元勤務先の同僚の女性は「大変悲しい。心の整理がつくまで何も話したくない」と言って、花束をダムの水際に置いた。
 車が見つかった京丸ダムは世羅町の中心部から五キロほど離れた山中にあり、普段はブラックバス目当ての釣り客以外、人の出入りはほとんどない。車はひっくり返った状態で、岸のすぐ脇に転落していた。


不明一家?ダムに4遺体 自宅7キロ、車ごと転落 心中の可能性/広島・世羅町
読売新聞社 2002.09.08 大阪朝刊 39頁
 ◆渇水で水位下がり発見
 七日午後零時四十五分ごろ、広島県世羅町京丸、京丸ダムの岸から約一メートルの湖底(水深約二メートル)にあおむけになった乗用車が沈んでいるのを通行人が発見。甲山署が引き揚げたところ、車内に大人四人の遺体があり、ナンバーから車は昨年六月から行方不明の同町戸張、会社員山上政弘さん(59)の所有と判明。遺体は一家四人とみられ、同署は現場の状況から心中の可能性が高いとみている。一家の失跡をめぐっては、当時、自宅に争ったような形跡はなかったが、家族に失跡の理由もなかったことから、事件、事故両面で捜査していた。
 一家は、山上さんと妻順子さん(52)、長女で小学校教諭の千枝さん(28)、政弘さんの母三枝さん(80)。昨年六月三日深夜から四日早朝の間に、行方がわからなくなり、愛犬の姿もなかった。親類が同署に捜索願を出していた。千枝さんは勤め先のある同県竹原市で一人暮らしをしていたが、三日夜に実家へ帰っていた。
 調べによると、ダムは、山上さん宅から約七キロ南。県道からダムの護岸工事に使っていた湖に通じる小道があり、この道を突き進む形で車が湖に入ったらしい。ダム湖は、渇水で水位が通常より七、八メートル低くなっていて車が見つかった。
 遺体は腐敗が激しく、同署は歯型などと照合して身元確認を進め、遺体を解剖して死因を調べる。車内からは犬とみられる骨が見つかった。
 同署は、車に損傷はなく、県道から運転を誤って転落した状況でないこと、小道は約三十メートル先で湖へ直行していて普通は通行する道ではないことから事故の可能性は低いと判断。山上さん家族の遺書などはなかったが、心中の疑いが強いとみて親類や同僚らから事情を聞いている。
 ◆1年3か月前、謎の失跡
 四人の行方不明がわかった昨年六月四日。政弘さんは隣町・久井町の建設会社を無断欠勤し、順子さんは知人らとこの日から中国旅行する予定だった。
 また、自宅は荒らされた形跡はなく、朝食の用意もしてあり、順子さんの旅行かばんも千枝さんの携帯電話も置いたまま。甲山署は強盗や拉致(らち)の可能性は低いとしながらも四人の不明で当初、捜査員十人を投入して捜査。親類や同僚らからは、行方不明を推定させるような話はなく、不可解な失跡とされていた。
 この日、順子さんの父、田中利明さん(76)は「車が見つかったというだけで、今は何も言えない」とショックを隠せない様子で、政弘さんの同僚の男性(48)は「早く見つかってほしいという思いで過ごしてきた。車は見つかったが、もし山上さん一家だったら残念な結果」と話していた。
 写真=車内に4遺体がある乗用車が見つかった京丸ダム。×地点が車の発見場所(7日午後5時5分、広島県世羅町で、本社機から)
 写真=山上さん一家(後ろ左から政弘さん、順子さん、千枝さん。前は三枝さん)
 図=車発見現場の京丸ダム位置図








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