1990年代の出来事




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警視庁 同僚の女性教諭に2年間ストーカー行為 45歳の中学教諭を逮捕

 警視庁捜査1課と八王子署は1日までに、2年間にわたって同僚の女性教諭(32)に無理やり交際を迫ったり、付きまとったりしたとして強要未遂の疑いで、東京都八王子市、中学教諭大沢正明容疑者(45)を逮捕した。調べによると、大沢容疑者は1997年(平9)5月ごろから今年6月にかけて八王子市内の当時同僚の女性教諭の写真を盗み撮りし、写真を女性教諭に見せ交際を迫ったが、断られたため「拒絶すると写真を公表し危害を加える」と脅かした。さらに脅迫する手紙を送りつけ、無理やり交際を迫るなどストーカー行為を繰り返していた疑い。大沢容疑者は調べに対し「付き合ってもらいたかった。身分にあるまじき行為をしてしまった」と容疑を認めているという。
1999.07.02 日刊スポーツ 24頁

ストーカー教諭、麻酔剤で暴行も 冒頭陳述で明らかに−−東京地裁で初公判
 同僚の女性教諭に無理やり交際を迫り、脅迫罪などで起訴された東京都八王子市中野町、元同市立中学教諭、大沢正明被告(45)が、麻酔剤のクロロホルムを使って、この女性に暴行していたことが13日、東京地裁八王子支部で開かれた初公判で明らかになった。
 検察側冒頭陳述によると、大沢被告は1997年8月、勤務していた市立中学の校内で、女性教諭に催眠作用のある薬を入れた飲み物を飲ませたうえ、クロロホルムで眠らせ、暴行を加えた。その際に撮影した写真をもとに交際を迫った。女性教諭が届け出たため、大沢被告は今年6月末、強要未遂容疑で警視庁に逮捕、起訴された。その間の調べで手口が分かった。
毎日新聞社 1999.10.14 北海道朝刊 20頁 社会 (全285字) 




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[ドラマの行方](8)インターネット 視聴者の声すぐ反映(連載)

 ◆頼り過ぎると迎合の恐れ
 視聴率以外には、雲をつかむようだった視聴者の反応が、次第に局側にも見えるようになってきた。インターネットの普及で、視聴者と双方向の情報交換が可能になったためだ。
 現在、各局は連続ドラマ別に、ホームページを設けている。ストーリーや登場人物の紹介など、手引きとなる情報を送るのが主な目的だが、視聴者が感想などを書き込むコーナーもあり、局側は、ファンの反応を瞬時に知ることができる。
 そこに届けられた声が、時にはストーリー展開まで変えてしまう。
 四―六月にTBS系で放送された「魔女の条件」は、思いを寄せ合う高校の女性教師と男子生徒が、最終回で結ばれた。局側では、当初は悲恋の結末も想定していたが、「結ばれて欲しい」という要望がホームページに殺到、ハッピーエンドに決まった。同局系「L×I×V×E」でも、最終回で死ぬはずだった登場人物が、「かわいそう」というホームページの声を受けて、一命を取り留めた。
 さらに、ホームページの声を、そのままドラマに使おうという試みも現れた。フジテレビ系で放送中の「恋愛結婚の法則」だ。
 この作品では、ある結婚情報センターが行った独身男女の意識調査結果を、劇中に字幕で表示する演出を取り入れている。今月から、番組ホームページ上で視聴者の結婚観のアンケートを実施、今後は、その集計結果を使うという。
 「年の離れたカップルが劇中に登場して、『年の差は何歳までOKか?』というデータが欲しい場合、既存の資料になければ、自前で調べて使おうという狙いです」と、同局の金井卓也プロデューサーは話す。
 「視聴者のコア(核)をつかみ、ブームを作り出すのにインターネットは効果的」と、さらに積極的な活用を唱える制作者もいる。だが、そこに集まる声が視聴者全体を代表する訳ではないし、多数が好む展開のドラマが、必ずしも心に残るとは限らない。
 時流に敏感ではあっても、迎合はしない……。そんな作り手の志が、本当の「ドラマの行方」を決めるはずだ。 (おわり)
 写真=劇中で結婚観調査データを使っている「恋愛結婚の法則」。今後はホームページで実施したアンケート結果を活用する(第1話より)
読売新聞 1999. 08. 19 東京夕刊 Tアラ 09頁




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女性元講師、淫行の疑い 教え子の中3男子に 名古屋の中学 愛知県警が聴取
 名古屋市内の市立中学校に派遣された元音楽講師の女性(23)が、教え子の三年生の男子生徒(14)にみだらな行為をしていたことが分かり、愛知県警少年課と西署は五日、同県青少年保護育成条例違反(淫行=いんこう)容疑で、この元講師を事情聴取した。引き続き取り調べ、近く書類送検する方針。元講師は、この男子生徒を含む数人の生徒をカラオケボックスに連れていき、生徒に酒を飲ませていたとして、学校側が口頭で注意していた。
 同署の調べや学校関係者の話によると、この元講師は一九九八(平成十)年三月、関東地方の音楽大学を卒業。中学校の音楽教諭の資格を持ち、名古屋市教育委員会の外郭団体「市教育人材バンク」に登録した。市内の中学校の音楽教諭が病気で長期欠勤したため、今年二月から三月にかけての約一カ月間、市教委の辞令で同校に赴任した。
 当時二年生だった男子生徒とは任用期間の途中から親しくなり、四月初めごろ、二人で名古屋市内に遊びに出掛けた。その際、元講師は男子生徒を自宅に連れていき、自室でみだらな行為をしたという。元講師はその後、この生徒と数回会い、保護者が留守の間に生徒の自宅に行ったこともあるらしい。
 また、この生徒の同級生に「アパートを借りて、彼と一緒に暮らしたい」と相談し、部屋探しに同行させたという。
 元講師は任用期間中、男子生徒を含む数人のグループとカラオケボックスに出掛け、生徒に生ビールを飲ませたなどとして、教頭が口頭で注意していた。元講師は事実関係を認め「分かりました」と答えたが、任期が終わった春休み中にも生徒とカラオケボックスに行ったことが分かり、学校側が再度注意していた。
 日本では珍しいケース 子供の人権がポイント
 評論家で中部大人文学部長・赤塚行雄氏の話 一九六〇年代末から七〇年代に米国で起きた性革命以降、女性の間にも一種の快楽志向が高まった。米国では、女性の先生が教え子との間に子供を産んだケースもあったが、そうした傾向が日本でも出てきたといえる。しかし、日本ではまだ珍しく、今回の事件は長く記憶されるものになりそうだ。
 弁護士で参院議員・福島瑞穂さんの話 もし、教員が自分の地位を利用して生徒と関係を結んだのなら問題だが、そうでない限り、法律や警察が介在する話ではない。ポイントは、子供の人権が侵害されているかどうかで、卒業直後に学校の先生と結婚する女の子の例はいくらでもある。淫行という定義も結婚を前提とする場合は当てはまらないとする解釈があるなど、非常に不明確。東京都の条例や先日の議員立法で成立した「児童買春禁止法」は、肉体関係にお金が介在している「買春」を処罰するとしている。単に道徳を振り回すのではなく、双方が合意していたかなどを冷静に見極めるべきだと思う。
 淫行 愛知県青少年保護育成条例によると「何人も青少年に対して、淫行またはわいせつな行為をしてはならない」(14条第1項)と規定、これに違反した場合は懲役一年以下か五十万円以下の罰金が科せられる。「援助交際」などが社会問題となり子供を相手にした性行為について社会の監視を厳しくしようという流れが強まり、先月の国会で「児童買春禁止法」が成立。同法には金銭や物を与えるなどして「十八歳未満の児童」と性交や類似行為をすると三年以下の懲役か百万円以下の罰金となる規定が盛り込まれ、ほとんどの県が条例化している「淫行処罰規定」より厳しい罰則となる。なお、同法が施行されると各県条例の規定は効力を失うことになっている。
     ◇
 事件か恋愛か うわさはあったが 教頭「指導難しい」
 「もし本当だとしたら、信じられないことだ」−。元音楽講師の女性が男子生徒にみだらな行為をしていたことについて、派遣先の中学校は言葉をなくしている。生徒のグループをカラオケボックスなどに連れていったほか、男子生徒に淫行した疑いがあることは、生徒の間のうわさとして知っていた。しかし教頭は「極めて微妙な問題であり、元講師や生徒を問い詰めることはできなかった」と、指導の限界を強調している。
 元講師がこの中学校に赴任したのは、今年二月二十六日。教員免許はあるが、実際に教壇に立つのは初めて。学校によると、現場で頑張ろうとの熱意とは裏腹に、授業や生徒との接し方に苦労している様子だったという。
 複数の生徒の話では、元講師は今年三月初め、当時二年生だった女子生徒に「カラオケに行きたい」と言われたことをきっかけに、淫行の被害に遭った男子生徒を含む数人と、カラオケボックスや飲食店に行くようになった。放課後、学校近くのコンビニエンスストアで待ち合わせたのが最初だが、元講師から生徒の一人に「行こうか」と電話があり、休日の昼間に歌いに行くことも多かった。元講師はカラオケボックスで生徒が生ビールを飲んでも、厳しく注意しなかったという。
 中学校側は、生徒をカラオケに連れて行った点については、教頭が元講師を注意すると同時に、市教委に報告した。しかし、淫行については「生徒の人権にもかかわる問題で、学校の立場では事実を確認することはできない」とし、西署などの調べを静観している。
 テレビではいま、女性教師と十七歳の教え子との許されぬ愛を描くドラマとして、「魔女の条件」(TBS系列)が放映されており、こうした関係が事件か恋愛か、議論を呼ぶことになりそうだ。
1999.06.06 朝刊 35頁 社会面 (全2,183字) 
中日新聞社


名古屋の淫行女教師、縁切り・寺参り 地雷を踏んだ男と女
2000.12.15 週刊朝日 22頁 (全1,168字) 
 ○“被害”少年は金髪ペンキ職人
 名古屋市の中学の女性音楽講師A子さんは、教え子だった二年の男子生徒B君と恋に落ちた。しかし昨年九月、愛知県青少年保護育成条例違反(淫行)の疑いで書類送検され、一躍「淫行女教師」と話題になった。当時二十三歳の女性講師と「十四歳のカレ」のその後はどうなったのか。
 事件を振り返ると、A子さんは臨時の音楽教師として、昨年二月末から約一カ月間、教壇に立った。B君は中学時代の親友にすべてを打ち明けている。その親友が、本誌に語ってくれた。
 「最初はBのほうが積極的に先生にアタックしたんです。携帯電話の番号を聞き出し、『オレとつきあって』と何度も電話していた。先生は最初は断ってたけど、Bや俺たちと遊ぶようになり、やがてBのことが好きになった。『私が学校をやめたらつきあってもいいよ』と言い始めたんです」
 臨時講師をやめてすぐ、二人は関係を持ったようだ。親友は言う。
 「Bは、『先生は子供っぽくって、精神年齢が中学生と同レベルだった』と言ってました。鏡のある和風のラブホテルに何度か行ったそうだけど、費用はいつも先生が出したみたい。Bは『十回くらいセックスしたぜ』と自慢してました」
 昨年五月ごろ、A子さんはB君に「妊娠した」と伝えた。同じ時期に警察からも「交際」について事情を聴かれたB君は、どんどんさめていったようだ。
 「あいつ、『めったに手に入らない女教師が欲しかっただけ。手に入ったらもう飽きちゃった』と言ってたぐらい。先生から電話があっても出ないようになった。先生はBの自宅に来て、『話がしたい』と玄関先などで何時間もわめき、『殺して』といって泣き崩れていた」(親友)
 B君は、中学卒業後は、地元のペンキ屋に就職した。親友が近況を話す。
 「ペンキ屋は数カ月でやめ、しばらく焼き肉屋でバイトしてたんですが、そこもやめ、現在は別のペンキ屋で働いています」
 B君は当時、身長一七〇センチくらいだったが、現在は五センチくらい伸びた。金髪でロンゲ。
 「Bと先生は昨年六月ごろの電話が最後の会話になったそうです。先生は妊娠していなかったことをBに伝え、『これからどうしたらいいんだろう』と話していたそうです。Bも親にはこっぴどく叱られた。あいつの父さん、工場の仕事をクビになったようです」
 A子さんは、その後どうしているのだろうか。弁護士はこう語る。
 「二人の関係が純愛と認められ、昨年十二月に不起訴になりました。A子さんは現在でも、当時は純愛だったと言っています。十回だなんて多すぎますよ」
 親族はA子さんの近況をこう語る。
 「A子は現在、名古屋市内にいて、今は元気に暮らしております。新しい仕事にも就きました。まだ結婚はしておりません。二、三カ月前、母親と一緒に京都のお寺参りに行ったと聞きました」
 何を祈ったのだろうか。
(世紀末ワイド取材班)




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42歳女性中学教師 生徒の首絞め失神させる 授業中、注意無視され/八王子市

 東京都八王子市の市立中学校で二年生のクラスの授業中に、女性教諭(42)が、注意を聞き入れなかった男子生徒の首を体操用のジャージーで絞め、失神させていたことが、二十二日明らかになった。生徒は病院で検査を受けたが、体に不調はなく登校を続けているという。
 同校や市教委によると、今月七日、二時間目の国語の授業中、男子生徒が繰り返しこの女性教諭に向かってからかう言葉を浴びせた。教諭が数回注意したが、生徒はやめようとしなかったため、教諭が教室の棚の上にあったジャージーのズボンを取り、この生徒の席まで行き、生徒の首に巻き付けて絞めた。
 生徒は一瞬気を失い、我に返った教諭がジャージーをほどいて「大丈夫?」と呼びかけると、意識を取り戻し「大丈夫です」と答えた。教諭はそのまま授業を再開し、生徒も最後まで授業を受けたという。
 同校の教頭らが、その日のうちに生徒の自宅に出向いて謝罪し、女性教諭も謝りの電話を入れた。女性教諭は校長に対して「かっとして何がなんだか分からなくなった。とんでもないことをしてしまった」と説明しているという。同校では、学年父母会を開き、教頭と女性教諭が陳謝した。女性教諭は、先月、同校に赴任したばかりだった。八王子市教委は近く教諭本人に事情説明を求める方針。
読売新聞 1999. 05. 23東京朝刊 社会 35頁




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99/4/14 酔っ払い校長、宴会で女性教諭にセクハラ奈良の町立小

 奈良県内の町立小学校の教職員が99年3月下旬に開いた年度末の宴会で、校長(56)が酒に酔い、女性教諭の胸を触ったり、別の女性教諭を無理やり隣に座らせたりするなどして、3日後に職員朝礼で謝罪していたことが4月14日、わかった。校長は「酔っていて記憶にない」と話している。
 同小学校の教職員が県内の中華料理店で開いた年度末恒例の反省会で、30人余りが出席した。複数の教諭の話によると、宴会が始まって約2時間たったころ、校長が隣の女性教諭(49)のそで無しワンピースのわきから手を入れ、胸をつかんだという。女性教諭は悲鳴を上げて逃げ、周囲の教諭になだめられた。校長はしばらくして別の女性教諭(29)の腕をつかんで無理やり横に座らせるなどしたため、幹事役が宴会を打ち切ったという。
 翌日、胸を触られた女性教諭が町教委に事情を報告。町教委が校長に事情を聴いたところ、「酔っていてよく覚えていない」と答えたという。町教育長が口頭で、立場を考えて行動するよう注意したが、事実関係の調査が進んでいないとして、処分を保留し、県教委への報告も口頭で済ませている。
 朝日新聞社の取材に対し、校長は「女性教諭に触れたことは覚えていないが、結果的に宴会をしらけさせ、教職員に不快な思いをさせたため、職員朝礼で謝罪した。校外の出来事で、校長としての信頼性には影響しないと思う」と話している。
 奈良県教委教職員課は「町教委から正式な報告を受けていないが、事実とすれば教育者としてあるまじき行為。町教委に報告を促し、対応を検討したい」としている。
[1999-04-14-14:27] 朝日新聞ニュース速報
http://www.asahi-net.or.jp/~PF4M-ATM/KIJIRONPYOU/990414sexha.html




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女子高の授業で同性愛を告白−−大津・教研集会で女性教諭が報告
 日教組の教育研究全国集会第3日の23日、大津市であった分科会で、大阪府内の私立女子高の池田久美子教諭(34)が、自分が女性同性愛者(レスビアン)であることを授業中に公表した体験を「性的少数者の人権」と題して報告した。
 昨年度の3年生の選択生物演習。「体」「心」「愛する対象」の3要素から性について考えさせた後、男性同性愛者の生活と苦悩を描いたビデオを観賞し、「私も女性と暮らしていて、彼女は恋人だ」と話した。生徒からは「驚いたが、自分たちを信頼して言ってくれて、うれしい」などの感想が寄せられたという。
 池田教諭は「性的少数者は自分の置かれた状況を把握できず、将来について考えるのが困難だ。すべての生徒の成長を保障するため、学校で性的少数者について正確な情報を生徒に伝えるべきだ」と述べた。
 出席者からは「同性愛は、生徒たちには関係ない。何の意味があるのか」との意見も出た。池田教諭は「自分の性に違和感を感じる生徒らの悩みを聞くには、レスビアンであると表明するしかなかった」と反論した。【石田達也】
毎日新聞社 1999.01.24 中部朝刊 22頁 社会




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教師にわいせつ行為 容疑の中3男子逮捕/名古屋・緑署

 名古屋市内の中学校内で女性教諭にわいせつな行為をしたとして、名古屋・緑署は十日、同市緑区の中学三年生男子生徒(15)を強制わいせつの疑いで逮捕した。
 調べでは、男子生徒は一日午後一時五十分ごろ、ほかの数人の生徒とともに相談室で騒いでいたところ、たまたま通りかかった女性教諭(23)が注意したのに腹を立て、相談室に無理やり押し込んだ上、服の上から胸などをさわった疑い。
 事件当時は休み時間で、同室にいたほかの生徒が男子生徒を止め、騒ぎで駆け付けた別の教諭が男子生徒を職員室まで連れて行ったという。事件後、この女性教諭はショックのため、学校を休んでいる。同中の校長(60)は「警察の捜査中なので、一切、ノーコメント」と話している。
読売新聞 中部朝刊 社会 27頁 311字 1998.12.11




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[キャンパる]斬る 小学生と教師の間で愛はあり得るか

 ▼相思相愛ならばあり。今の小学生をなめてはいけないのです。
 (学習院女子短(2)女)

 ▼10代前半の子を妊娠させるのが愛と言えるのか。プラトニックな純愛以外だめ。
 (早稲田(3)男)
 ▼師弟愛から恋愛へ。もちろんあり得る。女の子から見れば同年齢の男はガキだからね。
 (日本(2)女)

 ▼男と女がこの世に存在する限り永遠のテーマで、年齢や社会的地位は無関係と思う。
 (独協(4)男)
 ▼あり得る。小学生の男の子が女性教師を好きになったアメリカの例もあったし。
 (流通経済(4)男)

 ▼ナボコフのロリータは名作だった。多様な人間の性癖を社会通念で抑圧するのは無理。
 (早稲田(2)男)
 ▼ませたガキがいっぱいいるが、愛は大人のもの。小学生には理解できるわけがない。
 (法政(4)男)
 ▼小学生の「好き」は微妙なもの。まだ愛じゃない。ほめただけで、「好き」って言う。
 (成城(3)女)
 ▼塾講師をしてるけど、小学生は可愛い。そんな子供によく手が出せるもんだ。不思議だ。
 (文教(3)女)
 ▼愛に年の差なんて、と思う。ま、いろいろ教えてもらうんだから、いいんじゃない。
 (明治(2)男)
 (丸カッコ数字は学年)
毎日新聞 1998.05.01 東京夕刊 9頁 総合




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妊娠させた女性教諭にネズミ駆除剤 不倫の同僚教諭を逮捕/秋田署
 ◆流産ねらい数回
 秋田署は二十九日、秋田県八郎潟町昼根、小学校教諭小柳均容疑者(42)を、妊娠した交際相手の同僚の女性教諭(当時二十六歳)に、薬剤を混入したワインなどを飲ませ、女性教諭の同意を得ず流産させようとしたとして、不同意堕胎未遂の疑いで逮捕した。
 調べによると、小柳容疑者は同県天王町の小学校に勤務していた昨年夏ごろ、女性教諭の妊娠を知り、流産させることを計画。同十二月から二月下旬にかけて数回にわたり、秋田市内に借りていたアパートで、ワインやスープにねずみ駆除用の殺そ剤を混ぜ、女性教諭に飲ませた疑い。
 女性教諭は吐き気や脱力感など不調を覚えたため、小柳容疑者を問い詰めたところ、殺そ剤を飲まされたことを知り、二月下旬、同署に被害届を提出。同署は小柳容疑者が容疑を認めたため逮捕した。
 小柳容疑者は昨年四月、臨時講師として赴任した女性教諭と知り合った。妻子がいることなどから、女性教諭に堕胎を求めたが、拒否されたため犯行に及んだと自供しているという。
 小柳容疑者は今年四月から県内の別の小学校に転勤。また、女性教諭は、混入された殺そ剤が少量だったため無事出産。現在は任期切れで小学校を辞めている。
読売新聞 東京朝刊 社会 31頁 1998. 04. 30




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<覚せい剤所持>
小学校教諭逮捕−−千葉県警

 千葉県警薬物対策課と東金署は11日までに、東京都新宿区高田馬場1、江東区立大島中央小学校教諭、土田陽子容疑者(32)を覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで、同県東金市北之幸谷、無職、モジタバ・ホセイニ(34)▽同市南上宿、同、マハムッド・レザ・ラスリ・キャハキ(29)の両容疑者=ともにイラン国籍=を同法違反(営利目的所持)などの疑いでそれぞれ逮捕した。
 同課などの調べでは、土田容疑者は2月20日、自宅アパートで覚せい剤約8グラムを所持していた疑い。ホセイニ容疑者らは2月3日、覚せい剤計約571グラム(末端価格約1100万円)などを自宅アパートに隠し持っていた疑い。
 土田容疑者は昨年10月ごろ、友人の紹介でホセイニ容疑者らと知り合い、その後、数十回にわたり、都内や千葉市内の路上でホセイニ容疑者らから覚せい剤を購入、使用していたらしい。
 ホセイニ容疑者から押収したメモで土田容疑者が覚せい剤を購入していたことが分かった。
 調べに対し、土田容疑者は「1996年12月ごろ、外国人の友人に勧められて覚せい剤を使い始めた。気持ちが沈んで仕事が手につかない時に使うと落ち着いた。学校では使っていない」などと供述しているという。
 東京都教育庁は「まだ正式な報告が区教委からない。『処分が必要』という要請があり次第検討する」としているが、想定される処分として、いったん休職させて、刑の確定後に失職させるものとみられる。
[毎日新聞'98年3月11日]




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セクハラ基金 尼崎市の高校女性職員ら裁判費用を支援 賠償金もとに設立/兵庫
 セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を受けたとして提訴し、今年四月、事実上勝訴した兵庫県尼崎市立尼崎東高の女性職員らが、同様のセクハラ事件に悩む人の裁判費用を支援しようと、賠償金をもとに全国初の「セクハラ基金」を設け、九月一日から受け付けを始める。
 設立したのは同校教諭らでつくる支援団体「尼崎東高校セクハラ事件を追及する会」。
 同裁判は、女性職員が今年二月、元男性教諭(54)から校内で胸などを触られた、として元教諭と尼崎市を相手取り、慰謝料など三百四十万円を求めて神戸地裁尼崎支部に提訴。被告側が慰謝料全額を支払って終結。
 原告の女性と支援団体が、「セクハラを許さない社会づくりに役立てたい」と慰謝料のうち百万円を元手にして基金設立を担当弁護士に申し出。弁護士や支援者のカンパを加えた計百三十万円でスタートする。
読売新聞 大阪朝刊 2社 22頁 1997. 08. 27




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先生わたし援助交際してる…少女の胸の内を女性教師が小冊子に

 ◆親に受け入れてもらえない 売春のお金ぱっと使っちゃう 私のこと大事と言ってほしい
 女生徒から「援助交際をしている」と打ち明けられた女性教師たちが、話し合いの中から浮かんだ生徒たちの内面を、「“援助交際”の少女たち――どうする大人? どうする学校?」(東研出版)というブックレットにまとめた。「援助交際は大人が思う以上に浸透している。緊急の課題だということを認識してほしい」。こうした実態を、現場の教師が報告するのは珍しい。
 このブックレットは、教育関係者による「“人間と性”教育研究協議会」で、谷川千雪さん、島村ありかさん(いずれもペンネーム)の二人が、学校で直面した援助交際の実態を発表したのを一橋大講師の村瀬幸浩さんが聞いて編集し、先月下旬に発刊した。島村さん、谷川さんとも大都市にある学校に養護教諭として勤務し、報告した事例は二年以内に起きたことだ。
 高校に勤める谷川さんはある日、保健室にやってきた生徒たちの表情がいつもと違うのに気づいた。それとなく尋ねると、「援助交際をしている」と打ち明けられた。
 「援助交際仲間の同級生は五人」「ほかのグループもある」……。内容は衝撃的だった。「すぐにやめさせ、彼女たちを守らなければ」
 谷川さんは担任などと一緒に生徒たちと話し合いを重ね、なぜ援助交際に走ったかを掘り下げていった。父の暴力におびえて暮らしてきた子供もいれば、一見すると何不自由ない家庭で育った少女もいた。
 そうしたなかで、一つの共通点が見えてきた。五人全員が「親に受け入れてもらえない」というやりきれなさを募らせていた。特に「父親とのコミュニケーション不足」が、谷川さんには印象的だった。
 生徒たちには「何をしてるか、堂々と言えないことならば、それはあなたが自分の意思で選んだことじゃない」「プライドを捨ててはだめ」と説得を重ねた結果、援助交際をやめた。
 中学校勤務の島村さんは、生徒二人から援助交際を聞かされた。それぞれ家庭でのトラブルなどがもとで、寂しさを埋めるようにテレクラに電話をしたのがきっかけという。
 この学校は非行が多かったりすることもなかったと、島村さんは強調する。「知らないのは親と教師だけという例も少なくないはず。すそ野は広がっている」
 島村さんも「親子のコミュニケーションの欠落」を指摘し、「家庭と学校がネットワークをつくらなければ」と提言する。
 一方、「生徒の心を理解していない」と反省させられた谷川さんは同僚と一緒に、「高校のとき援助交際をした」という卒業生を招いて話を聞いた。
 短大生の彼女は「売春でなく、援助交際というネーミングがハードルを低くした」と語り、「“ウリ”(売春)のお金は価値がなくてパーッと使っちゃう。大切な目的があるお金はアルバイトで稼ぐ」とも。
 その彼女は締めくくりにこう言った。「自分で自分の体を張って何が悪いっていう思いがあったけど、先生に『あなたのこと、とっても大事に思っているのよ』と言われると心が揺れる。だから、揺さぶってほしい」。谷川さんは警鐘の意味も込めて、この言葉をブックレットに盛り込んだ。
 写真=少女たちに広がる「援助交際」の実態を紹介したブックレット
読売新聞 1997. 05. 14 東京夕刊 夕社会 15頁




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「非行」先生が急増 都内の公立校でわいせつ懲戒免4人 頭抱える教育庁

 東京都内の公立学校で、教室内で児童にいたずらをしたり、私立校講師を無断で兼職するなどの「違法行為」で懲戒処分や文書訓告などの行政措置を受ける教員が増えていることが二十七日までに明らかになった。読売新聞社が、都の条例に基づき、教職員に関する都教委の今年度事故報告書などを情報公開請求した結果判明した。特に、わいせつ行為絡みでは、懲戒免職処分者が四人も出ており、「資質向上」が叫ばれる中、一部教師の姿は教育現場のモラルの低下の深刻さを浮き彫りにしている。
 教職員の懲戒処分に関しては、文部省が毎年、各都道府県教委からの報告をまとめているが、「個人が特定される」などの理由で、内容はほとんど明らかにされていない。
 今回、判明した都内の教職員の懲戒処分の実態は、事故報告書と、やはり情報公開で得た事故概要書に記されていた昨年四―十二月の六十一人分の事例、さらに独自に入手した都教委の内部資料から分かった。
 これらの資料によると、昨年四月から今年二月までの処分・措置者総数は百二十人で、一昨年度の百十四人、昨年度の百十七人をすでに超えている。内訳は、最も重い懲戒免職が四人、停職十二人、減給八人、戒告三十三人、文書訓告などの措置六十三人(うち諭旨退職三人)。
 懲戒免職の四人は全員がわいせつ行為によるもので、監督責任を問われた校長など上司も含めて計十三人が処分・措置されている。一昨年度は六人、昨年度は二人で大幅に増えた。
 また、地方公務員法で禁止されている無断兼職も十三人と、昨年度の七人からほぼ倍増。体罰は五十四人で、こちらも昨年度より二十一人増えている。
 一方、文部省のまとめによると、九六年度に懲戒処分を受けた全国の教員数は六百十八人で、前年度より二十二人増。訓告や諭旨免職まで含めると二千九百六十七人で、前年度より六百四十六人増となっている。
 懲戒処分では、交通事故が六割以上を占めるが、体罰は七十七人、わいせつ行為は三十五人で、いずれも
ここ数年増加傾向にある、という。
 都教育庁の横川孝二人事部長の話「事件件数の増加はもちろん、質も悪化しており危機感を持っている。事件の発生については、人事管理者として責任を感じている」
 ◆教室でイタズラ、異動調査書偽造
 公開された文書には、これまで明るみに出ていない教員の「非行」が次々と記載されていた。(処分内容は都教委の内部資料などから)
 【事例1】学校で女生徒の受験勉強をみるうちに親しくなり、女生徒が高校進学後も関係を続けたが、都教委への匿名電話で発覚した。(中学教諭=懲戒免職)
 【事例2】休憩時間などに教室で女子児童をひざに乗せて体を触った。保護者の指摘に、「いたずらは絶対にしていない」と否定していたが、最後には事実を認めた。(小学教諭=懲戒免職)
 【事例3】かつて同僚だった女性教諭へのいやがらせに、本人の写真を使ったわいせつ合成写真などを都教委に送りつけた。さらに、別の元教育実習生の女性の顔写真を使って、いかがわしい画像をパソコン合成した。(中学教諭=停職)
 【事例4】採用された後も六年間にわたり、それまで勤めていた私立中・高校で非常勤講師を無断で続け、報酬を受け取っていた。(高校教諭=停職)
 【事例5】難聴・言語学級への異動を希望する教員の異動調査書を預かったが、区教委から「異動は難しい」と言われたため、教諭の机から印鑑を勝手に持ち出し、調査書の異動希望欄を別の内容に変えた。(小学校長=減給)
読売新聞 1997. 03. 27東京夕刊 夕社会 23頁




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「セクハラ」と市立高教諭を提訴へ 尼崎市の女性職員/兵庫
 兵庫県尼崎市立尼崎東高で理科を担当していた男性教諭(54)が、女性職員や女生徒の体を触るなどのセクハラ行為を繰り返していたとされる問題で、女性職員が「上司の立場を利用した悪質なセクハラで、何をされるかわからない恐怖感を抱いた」などとして、教諭と同市を相手取り、慰謝料など三百四十万円を求める訴訟を六日、神戸地裁尼崎支部に起こす。
 教諭は市教委から口頭厳重注意処分を受け、先月十日付で、県内の別の教育機関に配置転換された。
 教諭は「訴状の内容を見ていないので、コメント出来ない」と話している。
読売新聞 大阪朝刊 2社 34頁 1997. 02. 06




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市立尼崎東高校のセクハラ教諭を教育関係施設に配転 女生徒と助手被害/兵庫
 兵庫県尼崎市立尼崎東高(中村弘之校長)の理科担当の男性教諭(54)が、昨年秋ごろから女生徒や女性実習助手の体を触るなどセクハラ行為を繰り返したとして、同市教委から口頭厳重注意処分を受け、十日付で県内の別の教育関係施設に配置転換されていたことが二十一日、わかった。
 市教委などによると、男性教諭は昨年秋ごろ、三年生の女生徒二人を進路指導の名目で四、五回にわたって個別に呼び出し、理科の準備室で服の上から胸や腰を触るなどのセクハラ行為をしたという。実習助手も「授業の助言をする」などと言って呼び出し、同様の行為をしたという。
 女生徒二人が担任に相談して発覚、中村校長らが女生徒宅を訪れ謝罪した。
 市教委の事情聴取に対し、男性教諭は「激励の意味で体をたたいたのであって、問題になることはしていない」とセクハラ行為を否定。しかし市教委は、複数の女生徒から相談があったことなどから、年度途中での教育現場からの配転という実質的に厳しい処分にしたとしている。
 中村校長は「心を傷つけられた生徒らには大変申し訳なく、遺憾に思う。今後は信頼回復に努力する」と話している。
 魚谷武典・尼崎市教委総務部長の話「教員としてあるまじき行為であり、二度とこのようなことがないようにしたい」
読売新聞 大阪夕刊 夕社会13頁 1997. 01. 21




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戦時下、佐久の女性教師が恋文44通 教え子ら尽力で出版
 太平洋戦争中、佐久の若い女性教師が当時の満州(中国東北部)の婚約者にあてて送った四十四通の恋文を収録した書簡集「千枝子先生の恋文―戦時下を駆けぬけた女教師の愛」がこのほど、かつての教え子らの尽力で出版された。率直に記された彼女の人生観、結婚観などからは、大正から昭和初期に生きた一人の先進的な女性の姿がしのばれる。
 恋文を書いた岡部千枝子さんは、一九一八年に南佐久郡栄村(現在の佐久町)の農家に生まれた。少女のころから文学に心を寄せ、上田実科高等女学校専攻科を卒業後、教職に就いた。
 二十三歳の時、中国にいた陸軍中尉の井出重蔵さんとの縁談がまとまると、千枝子さんはまだ見ぬ未来の夫にあてて手紙を書くようになった。
 恋文とはいっても、当時の政府の方針などについての意見や、自分が教職に対してどのくらい真剣な思いを抱いているか、といったことが、控えめな言葉を用いながらもはっきりと書かれ、重蔵さんにも質問をぶつけている。
 千枝子さんとはほぼ同年代の女性史研究家、小林登美枝さんは、「彼女の生活と意見は、今日の女性観から見ても古びてはいない。いやむしろ当時としてはまれなほど柔軟で思慮深い資質の持ち主」と感嘆している。
 その一方で、一日も早く妻となって夫の役に立ちたいという気持ちも随所ににじむ。「井出様」で始まった手紙の末尾のあて名も、いつの間にか「重蔵様」に変わり、一通ごとに婚約者との心のつながりを深めていく様子が読み取れる。千枝子さんは四二年、重蔵さんと結婚、中国に渡るが翌年二十四歳で病死した。
 本書はオフィス・エム(長野市上松二―二―一七)から、一八〇〇円。
1997.01.08 信濃毎日新聞朝刊 16頁 家庭1





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借金100万円以上 県立高校教諭が盗みの容疑で逮捕 佐沼署/宮城
 佐沼署は十一日、石越町東郷、県立上沼高教諭金晃章容疑者(二八)を盗みの疑いで逮捕した。テレクラ利用などによる消費者金融の借金が百万円以上あったという。金容疑者は国語の教師で、陸上部の顧問もしていた。「まじめで明るい先生」の逮捕に、学校は衝撃を受けている。県教委は、学校から至急、詳細な報告を求め、厳正な措置を講じる方針だ。
 調べでは、金容疑者は十月二十四日夕、同僚の女性教師のアパートに侵入し、六万円を盗んだ疑い。このアパートからテレクラに電話し、暗証番号から金容疑者が浮かんだという。
 同校の横山千代彦教頭は「明るくてまじめな先生だったので、驚いている。PTAや生徒に謝罪して、理解を求めたい」と話している。
 鈴鴨清美・県教育長は「極めて残念だ。教師としてあるまじき行為で、生徒・教育関係者をはじめ県民に心から深くおわび申し上げる。今後、かかる行為が二度と起こらないよう、学校教育に対する信頼回復に向け、全力を傾注し、万全を期していく」とのコメントを出した。
1996.11.12 東京地方版/宮城 0頁 宮城 (全427字) 
朝日新聞社

同僚の女性宅で盗み 容疑の28歳・高校教諭を逮捕−−宮城
 宮城県警佐沼署は11日、同県石越町東郷平町、県立上沼高校教諭、金晃章容疑者(28)を窃盗の疑いで逮捕した。
 調べでは、金容疑者は10月24日午後、同県迫町に住む同僚の女性教諭(25)のカギを盗んで自宅アパートに侵入、現金6万円を盗んだ疑い。勤務時間中に抜け出し盗みをしたらしい。
 同容疑者は、盗みの前にも女性教諭方に侵入し、仙台市内のテレホンクラブに女性教諭宅の電話番号を使って会員登録しており、テレクラからの問い合わせを不審に思った女性教諭が警察に連絡。同じ暗証番号で自宅の電話番号も登録していた金容疑者を追及、盗みを自供したという。
 同容疑者は国語担当で陸上部の顧問も務めていた。
1996.11.11 東京夕刊 13頁 社会 (全289字) 
毎日新聞社




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[気流]LOOKにっぽん セクハラの認識改めて 大学院生・清水素子
 ◇米国バージニア州
 米国三菱自動車のセクハラ訴訟が米国社会で問題視されている。真相はわからない。しかし、その根底には、性差別や性的嫌がらせの認識、モラルに関して国際社会と日本社会の意識の間に存在するズレがあるのではないか。情報、人、モノが地球レベルで行き交う国際化の中で、それが顕在化したのだと思う。
 かつて日本の公立高校の教員をしていたが、男子生徒からの性的嫌がらせでずいぶん嫌な思いをした経験がある。授業中はもとより、夜中のいたずら電話で家族にまで迷惑が及んだ。個々の性的嫌がらせも問題だが、それらを容認する社会の雰囲気には、心底失望させられた。
 同僚には「若い女の先生は珍しいから」の一言で片付けられてしまった。また、生徒の悪質な嫌がらせが問題化しても、生徒の母親は「女教師ならだれでもそのくらいの嫌がらせは受けているはず。まだ高校生なのだから大目に見たら」と発言した。本当にがっかりさせられた。
 高校という教育の場に年始のあいさつとしてヌードカレンダーを置いていく業者もあった。セクハラ問題は、被害者、加害者の関係を超えた社会に根づく認識の問題なのだと実感した。セクハラ問題を起こさないための教育は、家庭、学校でのしつけの厳しさの中にもあるのではないか。
 問題を指摘された者は、その行為が自分の大切な人に向けられたらと、その痛みを想像してほしい。被害を受けた側も、相手を増長させぬよう早期に意思表示する責任がある。
読売新聞 東京朝刊気流 12頁 606字  1996.08.10




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上越市の小学校で児童が授業ボイコット 担任の指導に不満 6年生21人が自習

 新潟県上越市立高田西小学校(浜口剛校長、児童数三百七十四人)の六年生児童の一部の二十一人が、授業や課外活動などでの教師の指導に不満を訴え、登校しても授業を拒否する状態が十日間以上続いていたことが、五日までにわかった。
 児童たちはこの間、「さわやか三組」と名づけ、児童会室で自習に取り組んでいたが、五日朝、同市教委などの指導で集団自習はようやく解消された。
 学校側の説明によると、授業をボイコットしたのは六年生二クラス計五十五人のうち男子三人、女子十八人。先月二十四日、一組の算数の授業中、四人の児童が担任教師に反発して教室を出、児童会室に入ったのがきっかけ。その後、二組の十七人が同調したという。
 学校側が、ボイコットした児童から話を聞いたところ、児童たちはこの春から、一組担任の女性教諭の指導に不満を持っていたという。体育の授業の際、土砂降りの雨の中でハードルの練習をさせたり、夏の音楽パレードの際、暑さで疲れた児童が楽器を路上に置いて休んでいると、「楽器を壊さないように」と注意するなどで、「思いやりがない」という不満がたまっていたという。また、二組の児童は、一組の応援という形で集団自習に加わっていたという。
 浜口校長は「子供たちへの押しつけ指導の不満が蓄積されて、こんな事態を招いてしまった」と陳謝、五日夜、同校で臨時PTA総会を開いて今後の対応を協議する。
読売新聞 1995. 12. 05東京夕刊 夕2社 14頁




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交際知られ 夫殺害 小学校教諭と元同僚逮捕
1993年7月19日(毎日新聞)

 神奈川県津久井郡の雑木林で昨年秋、東京都八王子の中学校教諭、工藤和伸さん(41)が白骨体で見つかった事件で、神奈川県警捜査一課と津久井署は、工藤さんの妻で小学校教諭、紀子容疑者(35)を殺人容疑で、紀子容疑者の元同僚で小学校教諭、井上哲也容疑者(36)を殺人と死体遺棄の疑いで逮捕した。調べに対し、二人は「交際のじゃまになったので殺した」と供述している。




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宮崎の中学 校則違反の生徒を隔離 研修室でプリント学習

 宮崎県西都市の穂北中(盛武寛校長、二百三十八人)で、髪を染めたり、ピアスをし、幅広ズボンをはくなどしていた生徒を四月から、学級から引き離して教員研修室で学習させていたことが、二十一日わかった。盛武校長によると、切り離し学習のきっかけは、今年一月、授業中に漫画を読んでいた当時二年生の男子生徒を注意した女性教諭(29)が、男子生徒に腹部をけられ、三日間のけがをした事件。四月に、全校生徒の保護者に、「両親も服装などに違反がないように注意して欲しい。違反があれば、別室で指導する」との文書を校長名で配った。
 当初、校則違反を改めない“研修室組”は八人だったが、うち三人は間もなく指導に従い、残りの三年生四人と二年生一人の男子五人が服装を改めないとして、担任教諭や校長、教頭が研修室で、プリント学習などをさせていた。現在は三年生二人が“研修室組”で、教室に戻れるのは、給食時や下校前だけという。
 盛武校長は「決してベストとは思わないが、子供たちを立ち直らせるには、この方法しかなかった」と説明している。
 平野教育長は「適切とは言えないが、別室で授業を受けさせるまでに追い込まれていたのではないか。この状態が長く続くのは、好ましくなく、別の指導方法を検討する必要がある」と話している。
読売新聞 1993. 05. 22西部朝刊 社会 27頁




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「教師も親も私立高も加害者だ」 脱偏差値で集中討議/日教組教研集会

 ◆「不本意ながら」の訴えも
 業者テストや偏差値依存から、どうすれば脱却できるのか。秋田市で開かれている日教組の教育研究全国集会で十一日、この問題についての集中討議が行われた。「教師、親、私立高校の三者は、いずれも加害者だ」と、現場教師の自戒を込めた発言も飛び出したが、一方で「今の入試制度を改革しないと、何も変わらない」「不本意ながら業者テストを使わざるをえない」といった現実のジレンマを訴える声も強く、問題の深刻さを見せつけた。
 この日の集中討議は、最近の偏差値論議の高まりから、急きょ教研集会の「評価・選抜制度と進路保障」分科会で実施されることになった。約百五十人が参加した会場は、立ち見が出るほどの熱気に包まれた。
 冒頭、「埼玉方式」についてのリポートを提出した埼玉県の高校教師が、「偏差値による完ぺきな序列化ができあがっている」同県の現状を報告。
 続いて埼玉教職員組合の山本幸司書記長が「進路を決める三者懇談を、わずか十五分程度で終わらせ、親を黙らせるために資料(偏差値)を持ち出す教師に、想像以上の不信感が寄せられている。これは進路指導の名のもとの、〈人買い、人売り〉行為だ」と、自ら教師側の怠慢を強調した。
 そのうえで、「教師の書く内申書より、点数化された業者テスト結果に納得する親、定員確保に走る私立高校も含めて、あしき合理的システムの前に、〈三すくみ〉になっている」と現状の問題点を指摘した。
 その後、討論に移ったが、初めは教師の発言も遠慮がち。沖縄県の男性教師は「発言を渋っているのは、教師も加担者という立場だからだろう。問題の難しさを痛感する。だが文部省も、業者テスト(の結果利用の)廃止という一方で、共通一次やセンター試験で大学の序列化を進めてきている」と述べた。
 また、大分県の男性教師は「実施回数を制限したり、偏差値を出させないように努力はしているが、不本意ながら業者テストを使っている」と現状報告。大阪府の女性教師からは「中二のホームルームで『ごく普通の高校に行きたい』と言っていた生徒が、三年になり、有名私立高の案内などを見ると考えが変わる。それでいいのかどうか、教師自身も考えないといけない」との反省が聞かれた。
 日教組は高校準義務化の運動を進める中で、昨年十二月、業者テストや偏差値利用、高校の「青田買い」の中止などの取り組み方針を決定している。
 ◆生徒が先生がセクハラ 教育現場は認識不足/女性教師リポート 
 日教組教研集会の「女子教育もんだい」分科会で、高校の女性教職員が体験したセクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)を具体的につづった異色のリポートが提出された。対策を考えようにも、教職員の間で認識のずれがあり、全員で話し合えない状況だという。訴訟も相次いでいるセクハラ問題が、教育現場にも存在していることをうかがわせている。
 リポートを提出したのは、熊本県内の公立高校の女性教師(36)。この高校では、男子生徒の嫌がらせで若い女性教師が辞めたのをきっかけに、一九九〇年から、女性教職員二十一人でセクハラ問題についての話し合いを始めた。
 その中で、「意味もなく近づいて体に触れようとする」「セックスさせろと生徒に言われた。いいしりしていると職員に言われた」「胸を突然さわられた。職員の一部に〈さわられるうちが花〉という考えがある」――など、次々と経験談が出された。
 男性職員にもわかってほしいと、この内容を全職員に知らせようとしたが、管理職がしぶり、不発に終わった。
 同校では、女生徒の性に関する問題行動を機に、八八年に教頭や生徒部長らからなる「性教育委員会」を設置した。当初は生徒に講話を聞かせもしたが、現在はほとんど活動していないという。
 報告者の女性教諭は、「セクハラも性教育も根本は同じ。熊本の女性市議のセクハラ被害が、職場でもこの問題を再認識するきっかけになった。でも、生活指導に追われて余裕がないこともあって、現状は変わらない。この集会で、他の先生の意見を聞きたいと考えた」とリポート提出の動機を語った。
読売新聞 東京朝刊 2社 30頁 1663字 04段 1993.01.12



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授業中教師らに暴行、男子生徒7人、校則違反注意うけ
1992.11.20 大阪朝刊 30頁 第1社会 (全655字) 
 大阪市生野区中川六、市立大池中学校(井岡強校長)で今月十六日、服装や頭髪の乱れを注意されて着替えのために帰宅させられた一年生と三年生の男子生徒七人が、学校にもどったあと授業中の教師らに次々と殴るけるの暴行を加え、女性教諭ら四人に五−三日間のけがを負わせていたことが十九日、わかった。
 市教委などによると、同校では二学期から校則違反の服装や頭髪の生徒が目立ってきたため、朝の校門指導を強化。当日も教師数人が校門に立ち、生徒二十人を着替えに帰宅させた。
 ところが、これに不満をもった三年生の男子生徒二人が再び登校したあと指導に当たっていた男性教諭(二九)の授業に押しかけ「どうして今年だけ厳しく言うんや」などと叫びながら同教諭の顔面を殴打。止めに入ろうとした女性教諭(三七)の腹部をけった。
 また、その直後に再登校した一年生四人が別の男性教諭(三五)の授業に押しかけ、この教諭ともみあいの末、殴るけるの暴行を加えた。さらに、別の三年生が校門に立っていた男性教諭(三四)の背中に跳びげりを加えたりしたという。
 四人の教諭らはいずれも顔や腹部などに三−五日間の打撲。当時は三時間目の授業中だったが、暴行した生徒を職員室に連れて行こうとした教師に別の生徒が胸ぐらをつかむなど騒然となったという。
 学校の説明によると、この間、教諭らは生徒に一切手をださなかったという。
 井岡強校長の話「六月ごろから服装の乱れが目立ち始めた。二学期になってさらに目に余るようになったため、指導を厳しくしたが、生徒に理解してもらえず残念だ」
産経新聞社




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高校教師の通帳盗難 教え子を逮捕/長崎・佐世保署

 佐世保署は十一日午後八時、高校時代の担任教師のアパートに忍び込み、貯金通帳などを盗んだ佐世保市出身で福岡市博多区、専門学校の男子学生(19)を窃盗の疑いで逮捕した。
 調べによると、男子学生は夏休みで帰省していた七月二十四日正午すぎ、佐世保市内の高校三年のときの担任だった市内の女性教師(36)のアパートの部屋に窓から侵入。貯金通帳や印鑑、ビデオテープなど十三点を盗んだ疑い。
 男子学生はその後、市内の郵便局で貯金九十万円を全額引き下ろしたが、その際、防犯カメラが学生を撮影していた。
読売新聞 1992. 08. 12西部夕刊 夕社会 07頁




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軽乗用車の転落女性は高校教諭/門司水上署
 七日深夜、北九州市門司区東港町の岸壁から海に転落した軽乗用車を捜索していた門司水上署は、八日午前九時半、岸壁から約七メートルの海底(水深約十一メートル)に沈んでいるのを見つけ、引き揚げた。運転席で女性が水死していた。調べによると、同区内にある高校の教諭(34)。自殺らしい。
読売新聞  西部夕刊 夕社会 09頁 1992. 07. 08


【所長コメント】
 なぜ自殺しなければならなかったのだろう・・




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小学教諭を刺殺 義姉の中学教諭を逮捕
1992年1月4日(朝日新聞)

 熊本県警熊本南署は4日、御船町立滝水中学校教諭S容疑者(37)を殺人の疑いで緊急逮捕した。
 調べではS容疑者は3日、熊本市迎田町に住む義理の妹(弟の妻)で市立画図小学校教諭坂崎真理子さん(31)を喫茶店駐車場に電話で呼び出し、左胸を刃物で二回突き刺した疑い。S容疑者は一人暮らし。真理子さんは小学校教諭の夫(33)と子供2人の4人家族。二人は普段から仲が悪かったらしい。
 熊本県教委は教諭同士の殺人事件にショックを受けており、「子ども達への影響を考えると、大変残念だ」と話している。




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[日曜の広場]セクハラ 一目置かれて 主婦・匿名希望53=東京都町田市
 新婚のころ、教員だった私は、職員旅行で某温泉地へ行き、宴会後ほろよい気分で皆と夜の町へ散歩に出ました。気がつくといつの間にか校長先生と二人きりです。校長は私の手をつかみ、ぐんぐん暗い方へ引っぱっていきます。上司に対する遠慮で、仕方なくついて行きましたが、校長は、ふいに立ち止まると、何と唇を奪おうとするのです。遠慮もこれまで、私は校長の胸を両手で突き飛ばすと、明るい方へ駆け出しました。その後、根が善良な(?)校長は、常に私には一目置く感じで、おかげで当時若い女教師は産休をとるからとどこからも歓迎されなかったにもかかわらず、私は希望を百パーセント通した転勤をすることが出来ました
読売新聞 東京朝刊 気流 10頁 1991. 12. 15




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不倫交際、未婚の母に… 幼稚園教諭を配転 「信用失墜」と教委/福井・丸岡町

 ◆父母らも強い批判
 福井県丸岡町立幼稚園の女性教諭(22)が妻子ある男性と交際、未婚の母となったことから、父母の間で「道徳的に許されない」「子供は預けられない」などと批判の声が上がり、同町教育委員会は十二日、この女性教諭を教育現場から外すことを決めた。十三日、本人に通告するが、同教委は地方公務員法三三条(信用失墜行為の禁止)違反での処分も検討しており、未婚の母に対する今回の措置は論議を呼びそうだ。
 町教委によると、女教諭は八月三十日、病気として休暇届を出し、同日、町内の産婦人科病院で女児を出産した。九月二日になって同病院の「腰痛症」などと記した診断書を幼稚園を通じて町教委に提出、同十六日まで休んだ。翌十七日からは平常通り勤務していたが、生まれた子は養子に出していた。
 その後、町民の間で「出産したらしい」とのうわさが広がり、町教委も事実を確認。女教諭と再三話し合い、「本人納得のもとで配置転換を決めた」という。
 診察した産婦人科医は「腰が痛いと訴えてきたが、すぐに妊娠とわかり、入院と同時に出産した。本人から『出産の事実は記載してほしくない』と申し出があり、書かなかったが、配慮が足らなかった点は認める」と話している。
 女教諭は短大を卒業して平成二年四月に採用。仕事熱心で、園児らからも慕われているという。
 町教委の多田良章教育長は「信じられないことだが、幼稚園関係者はだれも妊娠に気付いていなかった。不倫による出産は、教育者としてはあってはならないことだ」と困惑している。
 ◆信じられぬ措置
 意識的に結婚制度の中に入らない「非婚」の母で、大阪経済法科大講師の深江誠子さんの話「ヨーロッパやアメリカでは女性たちがいろんな生き方を模索し、実践している。ヨーロッパでは非婚の母がすでに二〇―三〇%なのに比べ、日本ではわずか〇・八―一%程度で、女性解放度は遅れている。しかし、夫婦別姓の法制化の運動も進み、少しずつではあるが非婚の母も増え、小学校では教壇に立つ女性も出てきている。それだけに、今回の措置は信じられないし、〈魔女狩り〉のようだ。夫婦という形さえ整っていれば許され、それにはまらない人を許さないというのはおかしい」
    ◇
 ◆時代遅れの処分
 俵萠子さんの話「公務員であれ民間人であれ、仕事上の問題があればこそ罰するべきで、私事上のことを理由に処分するというのは、時代遅れだ。教育者だからと格別なモラルを求めるというのも賛成できないし、そんなことをすると教育者をかえって偽善的なものにすると思う」
    ◇
 ◆教委は行き過ぎ
 評論家塩田丸男さんの話「自らの意思で子を産み未婚の母になったのなら、他人がとやかく言う問題ではない。米国はもちろん、日本でも都会だったら、まず父母からの文句は起きないだろう。だが、地域的なことを考えれば一概に今回の父母らを責められないし、女性教諭のふしだらが原因なら話は別。それにしても、教育委員会が処分するというのは多少行き過ぎではないか。私個人は全く気にしない」
読売新聞 1991. 12. 13 東京朝刊 社会 31頁

未婚の母となった教諭に配置転換辞令/福井・丸岡町立幼稚園
 妻子ある男性と交際し、未婚の母となった福井県丸岡町立幼稚園の女性教諭(22)に対する配置転換の辞令交付が十三日行われた。辞令交付の際、多田良章教育長が「新しい職場で頑張って下さい」と激励すると、女性教諭は「頑張ります」と答えたという。
読売新聞 1991. 12. 15 東京朝刊 2社 30頁

[こちら社会部]未婚の母に冷たい風当たり
 先日、四人の子供を女手ひとつで育てている母親から手紙が届きました。
 〈今の母子家庭は楽して生きている。そんな言葉を時々、耳にします。切ない思いです〉。親子五人で生きる大変さを訴えています。
 母子家庭もいろんなケースがありますが、特に未婚の母の場合、世間の風は冷たいようです。十三日付の紙面では福井県の幼稚園の女性教諭(22)が、妻子ある男性と交際し未婚の母になったため、配置転換になった問題を掲載しました。福岡県鞍手町の主婦(24)からは電話でこれについての感想です。
 「未婚の母のために配置転換なんて、おかしいと思いませんか」
 主婦も以前、養護教諭の経験があり、二十三歳の時、男の子と女の子の双子のきょうだいを出産したのをきっかけに退職しました。主婦の場合、夫がいます。
 「私より若い、わずか二十二歳で中絶もせず子供を産み、働くなんて立派だと思います。私だったら、こんな先生に子供を預けてみたい気がします」と、主婦は言っています。
 一方、福岡市内の主婦(31)からは「処分は当然。不倫だとしたら、気持ちを抑え我慢することこそ本当の強い人間」の意見もありました。最近、友人三人は夫の浮気が原因で、相次いで離婚したそうです。それだけに、この主婦の言い分もわかります。
 いわゆる「婚外子差別問題」に取り組む民間団体は全国にいくつかあります。〈私生児〉差別をなくす会(東京)もそのひとつです。
 会員の藤本早苗さん(42)は「非婚(未婚)の母や母子家庭に対して、世の中は次第に、理解をみせる流れにありますが、まだ偏見は根深いものがあります」と、話しています。
 未婚の母がアパートに入居する際、保証人を普通は一人のところを、二人以上立てなければならないこともあるなど、形を変えた偏見、差別は少なくないと言います。
 冒頭に紹介した手紙で母親は〈明日から、また頑張ります〉と、結んであったのは救いでした。
 つらいこともあるかもしれませんが、くじけないで。きっといい事も待っているはずです。
読売新聞 1991. 12. 20 西部朝刊 社会 27頁

[気流]不倫教諭の配転、無責任な論評 会社員・諸井明好34=神奈川県鎌倉市
 「幼稚園女性教諭、不倫交際、未婚の母に」の記事を読んで驚かされた。その行動についてではなく、この出来事に対する評論家、知識人と呼ばれる人のコメントにである。
 「教育者だからと格別なモラルを求めるのは賛成できない」「ヨーロッパでは非婚の母が二、三割なのに、日本では一%程度で、女性解放度は遅れている」等々。
 本当にそうだろうか。ラジオから「私たちが不良行為をしても、先生たちに責める資格はない。なぜなら、自身が家庭を持ちながら、不倫をしていることを私たちは知っているから」という女高生の声が流れた。
 男女同権に異論はないが、非婚がなぜ女性解放なのか。なぜ欧米で広まっている考えが、いつも正しいと言えるのか。  彼らは、養子に出されてしまった教諭の子供と、不倫相手の妻子に何と答えるつもりなのだろうか。
読売新聞 1991. 12. 20 東京朝刊 気流 16頁




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男子14人が裏山へ集団逃走 「先生、厳しすぎる」 姫路の小学校6年生/兵庫
 ◆いたずら気分 帰えれず4時間
 兵庫県姫路市白国五、市立増位小学校(安積悦朗校長、六百四十一人)で、六年生一クラスの男子児童十四人全員が教室からいなくなり、約四時間にわたって校内の倉庫や裏山に隠れていたことが十三日、わかった。始業前、いたずら心から隣の教室にみんなで隠れたところ、先生が本気になって捜し始めたため怖くなって逃げたらしく、一時は「集団で行方不明」と大騒ぎになった。全員、無事学校に戻り、捜索に加わった父母らを安心させたが、担任の女性教諭が日ごろ男子に厳しかったことが背景にあったと見られ、学校では反抗期の児童の突発的な“エスケープ騒ぎ”に当惑している。
 学校の説明によると、騒ぎが起きたのは十二日午前八時五十分ごろ。担任の女性教諭(48)が一時間目の授業でC棟三階の教室に入ったところ、三十三人のうち欠席一人を除く男児十四人がいないのに気付いた。始業前の遊び場になっている隣の児童会室をのぞくと、入り口の内側からかぎがかかっていた。
 この時、子供たちは机の下に隠れていたが、担任が職員室にかぎを取りに行ったのを見て、「しかられる」と同棟一階の階段下の倉庫内に隠れて息をひそめた。
 担任から「男子がいなくなった」と知らされた安積校長は授業のない教諭らに捜すよう指示。六人が体育館や特別教室など、たまり場になりそうな場所を点検。子供たちは教諭らの動きがあわただしくなるのを感じて倉庫にもいられなくなり、すきを見て校内を通っている里道から校外へ。約二百メートル離れた裏山の竹やぶに逃げ込んだ。
 教諭らは懸命に捜すうち、同十時過ぎ、学校から、裏山の山腹に児童の姿がちらちら見えるのに気づいた。PTA幹部に連絡するとともに裏山に駆けつけ、大声で「教室に帰ろう」と呼びかけたが、おびえた児童らは再び茂みに隠れ、見えなくなった。
 山中を回って呼びかけ、ようやく十一時三十分ごろから三―四人ずつグループになって山を下り始めた。最後の五人が学校に戻ったのは午後一時過ぎだった。
 学校では戻った順に給食を食べさせ、五時間目の授業を取りやめて担任が事情を聞いた。子供たちは「いたずらで机の下に隠れたが、大騒ぎになって怖くなり逃げた」「先生は男子だけに厳しい」などと話していたという。
 安積校長は「いたずら半分で計画性はなく、リーダー格の児童もいない。『ちょっとおどかして見よう』といった考えがこんな結果になってしまったようだ。担任がえこひいきしているわけではないが、反抗期の男の子にとって『うるさいおかあちゃん』に映ったかもしれない。もっときめ細かい対応が必要だったと反省している」と話す。
 PTAの正木良澄会長は「決していいことではないが、私たちの子供のころはもっとわんぱくでした。保護者の事件に対する思いもさまざまで、どうとらえたらいいのかわからない」といい、子供たちの意外な行動に戸惑い気味だ。
 ◆昔の子供なら…
 教育評論家・阿部進さんの話「最近の先生はまじめだから、ちょっとしたいたずらも厳しくしかることが多い。子供も集団行動がへた。半ばパニック状態で逃げ出したものの、どうしたらいいのかわからなくなったのだろう。昔なら裏山に逃げ込んでから、リーダーが学校側に要求を突きつけたかも。かつてのやんちゃな子供とはやはりちょっと違うという感じだ」
読売新聞 大阪朝刊 社会 1991. 11. 14




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男女教諭が蒸発2か月 分限免職処分に/福岡

 福岡市内の市立小学校の男性教諭(32)と、別の小学校の女性教諭(27)が今年八月のほぼ同じ時期から無断欠勤を続け、地公法二八条に基づき「職員としての適格性に欠ける」として分限免職処分になっていることが二十三日、明らかになった。
 二人は以前の同僚で、現在も所在は不明。市教委では「公職を一方的に放棄しており、非常に遺憾だ」とし、今月四日付で処分した。
 無断欠勤が始まったのが夏休み中で、当初、支障はなかったが、男性は三年生、女性は一年生の担任のため、市教委は二学期から二つの小学校に非常勤講師各一人を配置して対処した。
 男性は既婚、女性は独身。男性が今年四月に現在の学校に転勤するまで二年間同じ小学校に勤務。この間、交際しているとのうわさがあったため、校長が確認したが、二人とも否定したという。
読売新聞 1991. 10. 24 西部朝刊 2社 22頁




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生徒に腹部けられて入院した女性教諭、死亡−−岩手の宮古高校川井校
1991.09.26 大阪夕刊 12頁 社会 (全240字) 
 岩手県下閉伊郡川井村の県立宮古高校川井校で今年七月、三年生の男子生徒(17)に腹をけられ、入院していた同村川井、同校教諭、吉田万里子さん(50)が二十五日午後に多臓器不全のため死亡した。同県警宮古署は、傷害致死の疑いもあるとみて、調べている。
 県教委などによると、七月十七日朝、校舎の階段で、二人の男子生徒の間をすり抜けて上ろうとした際、肩や足が触れて転びそうになった。「何するの」と注意したところ、生徒が「自分がやったんじゃない」と反発、同教諭の腹部をヒザで一回けり上げたという。
毎日新聞社

生徒にけられた女性教諭、2ヵ月後に死亡 岩手・県立高
1991.09.27 東京夕刊 23頁 1社 (全406字) 
 岩手県下閉伊郡内の県立高校で今年7月、3年生の男子生徒に腹をけられ重傷を負った女性教諭が、25日午後1時ごろ、入院先の盛岡市内の病院で多臓器不全で死亡した。
 死亡したのは、同郡川井村川井、吉田万里子さん(50)。県教委や宮古署の調べによると吉田さんは7月17日朝、校内の階段を上っている際、階段を先に上っていた2人の男子生徒の間をすり抜けようとした。ところが、1人の生徒(17)の肩や足に触れて転びそうになったため、注意したところ口論となり、その生徒にひざで腹部を1回けりあげられた。
 吉田さんは、盛岡市内の病院に運ばれ、内臓損傷で手術を受けた。しかし、約2カ月間入院していても良くならず、25日になって容体が急変した。同校では、この生徒を自宅謹慎処分としている。
 県教委の話では、吉田さんは理科と数学を担当しており、この生徒のクラスの副担任で、生活指導も担当していた。生徒は普通の子で、突発的なできごとだったらしい。
朝日新聞社

岩手・高3生の教諭暴行致死
 朝、岩手県下閉伊郡の県立高校の吉田万里子教諭(50歳)が、階段を先に上っていた3年生の男子生徒2人の間をすりぬけようとしたところ、肩や足があたって転びそうになり口論、男子生徒の1人が吉田教諭の腹をひざで蹴り上げ、病院に運ばれる。吉田教諭は内臓を損傷し、9月25日に多臓器不全で死亡した。
1991年9月26日




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女性教諭が体罰 横浜市、処分検討

1991年3月2日(読売新聞)

 横浜市緑区川和町の市立川和中学校(西尾剛二校長)で、先月25日の放課後、女性教諭(25)が三年生の男子生徒を平手で殴り、耳にけがをさせていたことが、明らかになった。この教諭は一昨年8月にも女子生徒を殴って鼓膜を破るけがをさせており、市教委は事態を重視、処分の検討を含め、調査を始めた。




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テレクラへ電話の女性教諭を脅す、無職男を逮捕 鹿児島

 鹿児島西署は五日までに、鹿児島市内のテレホンクラブに交際相手を求めて電話をかけた同市内の女性教諭(22)を脅し、現金を奪っていたとして北九州市出身で住所不定、無職西田光夫容疑者(21)を恐喝と窃盗の疑いで逮捕、鹿児島地検に送検した。
 調べによると、西田容疑者は一昨年十二月、テレホンクラブでこの女性教諭からの電話を受けた際、自宅の電話番号を聞き出した。数日後、女性教諭を呼び出し、教師と知ると「先生がこんなことをしていいのか」などと脅してキャッシュカードを奪い、同市内の銀行から現金三十一万円を引き出した疑い。
 西田容疑者はこのほか「自分は有名バンドのギタリストだ」などと言って若い女性を信用させ、全国二十九県で約五十人から計約三千万円をだまし取ったことを自供しており、同署で裏付け捜査をしている。
西日本新聞社 1991.02.05 夕刊 11頁 10版11面2段 (全403字)




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1990. 10. 14
中学女性教師が飛び降り/東京・練馬区
 練馬区の区立光が丘第四中学校の女性教諭が十二日午前五時三十分ごろ、自宅の十四階建てマンション屋上から飛び降りて自殺していたことが十三日、明らかになった。
 自殺したのは同区豊玉南三の二〇の一五、ソフア豊玉一の一〇七、山口真百合(まゆり)さん(31)。
 練馬署の調べによると、山口さんは夫と子供の三人家族だが、一か月ほど前から「教師をやめたい」と話し、仕事の事で悩んでいたらしい。
 同中の青木昌治教頭によると、山口さんは二年五組の担任で国語を教えていた。最近は「眠れない」などともらすことが多く、ふだん活発だっただけに元気のない様子が目立っていたという。同中では十三日、授業が終わった後に全校生徒を体育館に集め、小松健校長が山口教諭の死亡を生徒に伝えた。
読売新聞 東京朝刊 都民2  27頁


【所長コメント】
 悲しい出来事 なぜ・・




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女性教諭・体の線見えてイヤ!【水着で対立】おぼれた時どうする!・教委

1990年7月5日(読売新聞)

 「体の線が出るのでイヤ」と、兵庫県西脇市内の六つの市立小学校で水泳指導の女性教諭が水着になるのを拒み、トレーニングウェアでプールサイドから指導するケースが増え、同市教委は5日までに、「おぼれたりした場合、助けにいけない」と各校に水着着用による指導を通達した。
 市教委の調べによると同市芳田小では女性教諭五人全員がトレーニングウェアで指導。日野小では二、三年担当の女性教諭四人の内一人だけ水着で、他の小学校でもほぼ同様という。「子どもの前で肌が出るのは照れ臭い」「子どもから『先生、泳いでみろ』と言われるのがつらい」などがその理由。
 これにつき、文部省体育局では「低学年は手取り足取りの指導が必要で、一緒に水遊びをして触れあうことが大切。疲れなど体調が悪い場合でも水着になるのが教師として当然の義務だ」と厳しい。




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受講生の6割は女性教師 NHK学園の性教育通信講座

 ◆“ススんだ子供”にどう教えたら?
 日本では初めてというNHK学園の性教育の通信講座が四月から始まった。あらゆる年齢層を対象にしているが、ふたを開けてみると受講を申し込んだ約七百人のうち大半は小中高校の女性の先生だった。この数字、最近のススんだ子供たちを相手にする学校現場のとまどいを反映しているようだ。
 ◆中学・高校の性教育 実施は2割弱
 この講座のタイトルは「『人間と性』のレッスン」。人間と性の豊かなあり方を生涯学習として学ぶために作られた。受講生は送られてくるテキストで学習し二か月ごとにリポートを提出。それに講師が添削し意見を書いて戻す。
 テキストは「女と男を知る」「男と女の関係」「性と社会」「性的自立」「恋愛文学」などの章が立てられ、性の問題を中心に人間生活全般に及んだ内容だ。このほか手紙形式の相談コーナーもあり、年三回のスクーリングや機関誌の発行も予定している。
 年四回、受講生を募集し、それぞれ一年間で学習を終了するが、この四月末に最初の募集を締め切ったところ、約七百人が申し込んだ。年齢は二、三十歳代が中心だが七十歳代の人もいて全体の九割は女性。また、全体の七割は学校の先生が占めた。
 受講生となった先生は小、中、高校から養護学校にまでまたがっているが、家庭科や養護などを担当する女性の先生がほとんどだった。子供たちの性の問題に直接触れる機会の多い先生たちだ。
 「先生たちは性教育が大切なことは理解しているが、実際、教室でどう教えたらいいのかわからなくて困っていることの表れではないでしょうか」と、この講座の担当者はいう。
 学校での性教育は全体的にみると、ほとんど行われていないというのが実情だ。小学校の九五%は五年生の女子を対象に生理についての指導をしているが、中学や高校でホームルームや保健の時間に性教育をしているのは一、二割に過ぎない。これも、一人の先生がやっているというケースが多く、全校で性教育に取り組んでいる学校はもっと少ない。
 「子供たちは毎日、テレビや雑誌からたくさんの性情報を受けて、慣れているので性を語ることに余り抵抗がない。しかし、先生や親は性は秘すべきものという意識が強いので自然体で語れないし、そもそも語ろうとしない」。この講座を監修する「人間と性」教育研究協議会代表幹事の山本直英さんは、大人と子供の間で性に対する意識の落差が大きいことを指摘する。「先生自身もちゃんとした性教育を受けたことがないので、教室で子供たちにどう性を語ればいいか、また子供たちの質問に逃げたり、つまったりしないで答えられる自信がないわけです」。そんな悩みをもった先生たちがこの講座につめかけているわけだ。
 山本さんは「マスコミが流すのは商品化、差別化された性情報が多く、こんなゆがんだ情報に任せていても子供たちはしあわせになれない。性科学の新しい知識はもちろん、人権や人間関係を含めた総合的な性教育が必要な時期に来ている」と話している。
読売新聞 1990. 05. 06 東京朝刊 教育A 25頁




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学校での性的いやがらせ 教師の身勝手許す閉鎖性(金曜ひろば)
朝日新聞 1990.05.04 東京朝刊 21頁 1家 写図有 (全4,901字) 
 広島県安浦町で3月末、担任の教師が小学校6年生の女子児童を殺した事件は、改めて学校での性的いやがらせの深刻さを浮かび上がらせた。しかも、それは氷山の一角に過ぎず、また男女とも被害にあっていることが、各地の事例や民間の電話相談で明らかになった。学校という閉鎖社会の中で、子供たちは、相談する相手もなく、親へも口を閉ざしたままで、1人悩み、すがるように、相談電話をかけてきた。学校の実情の一部を報告する。
 ●電話相談から
 電話相談「セクシュアル・ハラスメント・イン学校」は、思春期カウンセラーの門野晴子さん(東京都練馬区)と、ミニコミ誌「せたがや教育フォーラム」を発行している豊田キヨ子さん(世田谷区)が、4月21、22の両日、開いた。1月に続き2回目だ。そこに寄せられた声の一部に耳を傾けてみると……。
 「6年生の男の担任がパンティー1枚にさせて身体検査をしました。そのとき、娘は生理中で、紺のパンツを重ねてはかせて良いかを担任に相談したら、だめだと言われました。ナプキンも見えてしまうし、配慮がなさすぎます。同じ学年の女性教師に相談したら『あなたたちは先生をなんだと思っているんだ』と言ったのですよ」(母親)
 「小学校6年の身体検査のとき、男の教師が『最後だから』と言って、上半身を裸にさせて身長を測った。中学でも、上半身は裸。男の医者が検査しながら、にやにや見ているの。気持ち悪い」(中1の女子)
 「教室が4階で、保健室は1階にあるのですが、教室で上半身裸になり、ぞろぞろとみんなで下りていかなければならないの。階段などで、他の子や先生と会って、見られるのが非常に恥ずかしい」(小6の女子)
 「小学校6年のとき、上着を全部脱がされて、男の先生が並ばせたり、記録したりしていました。診察は男の医者。当時は恥ずかしいと思う半面、そうしなければならないと思って従っていたけど、今思うと許せない」(23歳の女性)
 「ある小学校では、1年生から6年生までの全員の子供たちの写真を、上半身裸にして撮るんです。体を調べるためにというのですが、前からと横からと2枚もですよ。まるで、警察が逮捕者の写真を撮るみたいです。学校はなにを考えているのでしょうか」(母親)
 「放課後、女の担任にアンケートがあると教室に1人で残された。『オナニーをどのくらいの割合でやっているのか』と聞かれた。『そんなこと言えない』と断ったら、『答えないと、内申書に響くぞ』と言われ、言ってしまった」(中3の男子)
 「放課後、バレー部の部室で、顧問教師にキスをされた。そして、『だれにも言うな』と言われた」(小6の女子)
 「小学校4年の合宿で、熱を出して寝ていたら、夜、36歳の男性の教師が布団に入ってきて、胸にさわり、『生理はまだか』と聞いた。生理はまだか、と言われたのが、ものすごいショックだった。また、その時の担任は忘れ物をすると、下着の上からおしりをたたき、掃除をさぼると、男女ともパンツを脱がせた」(中1の女子)
 「女の先生に音楽室に呼ばれて、ズボンの上からペニスを突然さわられた。それで、今悩んでいるのです」(高3の男子)
 「面接のときに図書室に連れて行かれ、かぎをかけたうえで、手を握ってきた。避けると、『おれの近くに、そばにいてくれ。なんでおれを避けるのか』と怒鳴って、机をたたき、自分の指の骨を折ってしまった」(高1の女子)
 「修学旅行の持ち物検査で、パンティーやブラジャーまで男の先生たちに調べられて、とても嫌だった。普段の服装検査でもブラジャーをのぞかれたり、スカートの長さを測られるのが、とても嫌だ」(高3の女子)

 ◇2日間の相談データ 多い中、高校生の訴え 3分の1以上が男子
 2日間、延べ16時間の「セクシュアル・ハラスメント・イン学校」。小学生から、中、高校生、女子大生、80歳の老婦人まで、生々しい訴えが寄せられた。東京を中心に、北は北海道、南は鹿児島から、98件。女子44件、男子35件、親13件で、男子からの訴えが3分の1を超えたのが目をひく。このような相談の場合に多いと考えられるいたずら電話は、わずかに6件だった。
 内訳は、「教師のいじめ、いやがらせ」12件、「身体検査」「ボディータッチ」「教師の暴力」が各11件、「レイプ」9件、「下着を脱がせる」6件、「キス」5件、「妊娠中絶」4件、「レイプ未遂」が3件だった。その他は「性の相談」など。併せて、「教師の言葉の暴力」「無断の持ち物検査」の人権侵害も訴えられた。
 世代としては、中、高校生が圧倒的に多く、しかも直接電話をしてきた人は、親に相談していなかった。
 今回の相談で明らかになった「先生のせりふの具体例」は、「バカ、マヌケ、お前なんか人間じゃない」など生徒の人格を否定する暴言が8件、「内申書にひびくぞ」という脅しが7件、「親には絶対言うな」「黙ってなきゃだめよ」などの口止めが5件。そのほかにも「訴えてもクビにならない」「訴えたら訴えかえしてやる」「男はみんなスケベなんだ」「うそつけ」「目つきが悪い」「性格が悪い」「死んじゃえ」などの言葉が浴びせられている。
 無断の持ち物検査では大分県の高校3年生から「体育館に入れておいて、教室で持ち物検査をした。他人の物を黙って見るなんて許せない。抗議したら、『裁判したって、違反の漫画、その他を没収したのだから、教育委員とお前たちの争いで、おれたちはクビにならないんだ』と言った。その教師を殴ってやりたい」という話もあった。
 今年1月の第1回「セクシュアル・ハラスメント・イン学校」では、2日間に69件の相談があり、「身体検査」11件、「ボディータッチ」9件、「レイプ」7件、「レイプ未遂」6件、「言葉の暴力」5件、修学旅行の下着検査、日常の服装検査、恋愛で退学などの「その他の人権侵害」13件、「性の相談」12件だった。




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